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「今日の昼間、うちに入りましたか?」買い物から帰ってきた。だが、我が家に感じた違和感とは

  • 2026.9.28

3時間の外出から戻った、あの日の玄関

その家を借りて二年になります。

同じ敷地の片側に私の住む家があり、低い塀を挟んだ隣には大家の家が建っていました。

朝になると、庭木を手入れしている大家の姿を台所の窓からよく見かけます。

「おはようございます。今日も暑くなりそうですね」

「そうだね。出かけるの?」

「はい、ちょっと買い物に」

その日もそんな会話を交わし、昼過ぎに家を出ました。隣町の店をいくつか回り、買った物を抱えて戻ってきたのは、約3時間後のことです。

玄関の鍵を開け、靴を脱ごうとしたところで手が止まりました。

朝、脱いだままにしていたはずのサンダルが、つま先を外へ向けてきれいに揃えられていたのです。

「……あれ?」

廊下の奥を見ると、閉めたつもりだった台所の窓が少し開いていました。

流しに伏せていたコップは水切りかごへ移され、朝から干していたタオルも、たたまれて椅子の背に置かれています。

私は荷物を床に置いたまま、しばらく玄関に立ち尽くしました。

なくなった物はありません。それでも、出かける前とは明らかに家の中の様子が違っていました。

「昼間、うちに入りましたか」

その晩、私は隣の大家の家へ向かいました。

呼び鈴を押すと、大家はいつもと変わらない様子で玄関に出てきます。

「すみません。今日の昼間、うちに入りましたか?」

すると大家は、少しも迷わず答えました。

「ああ、入ったよ」

思わず言葉に詰まりました。

「そうだったんですね…。入るときは、先に声をかけてもらえませんか?」

「ああ。ちょっと家の中が見えてね。どうしても散らかったのが気になってね」

「でも、留守の間に入られると驚くので。次からは電話でもいいので、先に連絡してください」

大家は少し間を置いてから、「そうだね。分かったよ」と答えました。

そこで、もう一つ気になっていたことを聞きました。

「鍵は、大家さんが持っているんですか?」

「あるよ。うちの引き出しに入れてある」

その言葉を聞いて、私はようやく、どうやって家に入ったのかを理解しました。

二年間、考えたこともなかった

自分の家へ戻ってから、私は玄関や窓を一つずつ確認しました。

一番驚いたのは、サンダルやコップの位置が変わっていたことではありません。

二年間ここで暮らしながら、留守中でも大家が鍵を使えば家に入れるということを、それまで一度も意識していなかったことでした。

二階の窓から見ると、隣の家にはいつものように明かりがついていました。

庭に水をまく音が聞こえ、しばらくすると、その明かりもいつもの時間に消えていきました。

何も盗まれてはいません。それでもあの日以来、家を出るときに玄関の鍵をかけるだけでは、以前と同じ気持ちではいられなくなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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