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パイレーツ外野手が起こした3人死亡事故——示談書に【金銭なし】との記載も遺族に1,000万円が渡る

  • 2026.9.25

ピッツバーグ・パイレーツの外野手オニール・クルーズをめぐり、2020年にドミニカ共和国で3人が死亡した交通事故の処理について新たな調査報道が出た。事故は同年9月に発生。クルーズが運転していた車が、19〜20歳の男女3人が乗ったバイクに追突した。米調査報道機関『ProPublica』は、クルーズの家族側が「フィクサー」を介して遺族側と金銭を伴う合意を進めたと報じた。その結果、各家族は刑事・民事上の請求を取り下げたという。

遺族を説得したとされる実業家

同機関が「フィクサー」と位置づけるのは、当時ドミニカ共和国外務省の大使職にも就いていた実業家サント・カラバージョ氏だ。同機関は裁判記録や銀行の取引記録などをもとに、クルーズの家族から依頼を受けた同氏が、現金と引き換えに請求を取り下げるよう各家族を説得したと報じた。3家族への支払いは計約6万6,000ドル(約1,000万円)とされるが、裁判所への取り下げ書類には、見返りとして「金銭的利益」を受けていないと記されていた。

事故で19歳の娘を亡くした母親は、悲しみの中で内容を理解しないまま書類に署名したと証言し、父親も「素朴な人間だと見られ、つけ込まれた」と語った。遺族の請求取り下げ後も検察には訴追を続ける権限が残っていたが、裁判所は2021年8月に本件を棄却し、クルーズは約1カ月後にメジャーデビューを果たしている。

クルーズ側「適法な解決」と主張

画像: クルーズ側「適法な解決」と主張

クルーズの弁護士アマウリス・バスケス・ディスラ氏は、事故を「関係者全員、とりわけ遺族にとって深い悲劇」と表現。そのうえで、裁判所の棄却決定は法的拘束力を持つ「適法な解決」だったと主張している。パイレーツの広報担当者も、球団とクルーズは当時、得られた情報と法的手続きの結果を踏まえてこの問題に対処したと説明した。なお、クルーズ本人は同機関の取材依頼を断り、カラバージョ氏からも回答はなかったという。

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