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3000組の親子を見た助産師も同じです…双子育児を経て「これだけは断言できる」こと

  • 2026.9.24

前回の記事でもお伝えしたとおり、助産師の私はこれまで3000組以上の赤ちゃんとママに関わってきました。

そんな私自身の子育ては、じゃあ余裕だったのか…
そんな体験談も踏まえて、ママたちから寄せられる「これって合っている?」「きのうできていてもきょうはできない」といった子育ての中で誰もが一度は(きっとそれ以上に何度も)悩むことについて、私が考えることをお伝えしていきます。

Sitakke

連載|子育てに正解なし!ママの居場所から見た景色

かつて産後うつだったひとりのママと、子育てに悩み笑顔を失いかけたママたちの姿を見てきたひとりの助産師。
2人の出会いから「ママたちの居場所」づくりが始まりました。

北海道で初めての産後ケアホテル事業「Cocokara」を通して、2人が感じてきた思い…
それが「子育てに正解はない!」ということ。

ときに悩み、しんどくなったそのときに。
【連載|子育てに正解なし!ママの居場所から見た景色】がそっと寄り添い、明日ふっと笑える一助になりますように。

助産師だからって、子育てが上手なわけではありません

Sitakke

私は助産師として、長くママと赤ちゃんに関わってきました。
それなら自分の子育てはさぞ余裕だっただろう、と思われるかもしれません。

全然そんなことはありません!

私の最初の子育ては双子でした。
特に大変だったのが、「夜」です。

赤ちゃんのことを知っているはずでも

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特に大変だったのが夜。
2人が交代で1時間おきに泣く時期があって、1人がやっと寝たと思ったら、もう1人が起きる。
「やっと寝られる」と思ったら、また泣き声が聞こえてくる。そんな夜もありました。

1人が熱を出したときには、「病院に連れて行きたい。でも、もう1人はどうする?」
そんなところから考えなければなりません。

助産師として赤ちゃんのことを知っていても、実際の子育ては「こういうとき、どうしたらいいの?」の連続でした。

仕事柄、赤ちゃんやママについての知識は豊富だったとは思います。
だけど、知識があっても、思い通りにならないのが子育て。

文字にすると当たり前に感じるかもしれませんが本当に実感しました。

「きのうはこれで寝たのに、きょうは全然寝ない」なんてことも普通。

そのときそのときで「今日はどうしよう?」と考えながらやっていく。
私自身の子育ても、そんな毎日の繰り返しでした。

今振り返ると、双子の子育ては確かに大変だったと思います。

でも当時は、「大変」という言葉を口にすることがいやでした。
「双子なんだから大変なのは当たり前」ずっと、そう思っていました。

誰かに預けることもできなかったとき…

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そして私は、誰かに預けることもなかなかできませんでした。

乳児を2人同時に見る大変さがわかっていたからこそ、夫や親に長時間お願いするのも心配でした。
夫に2人を預けて出かけるのも、近所のスーパーくらい。
それでも帰ってくると、2人ともギャン泣きしていることがありました。

そんな姿を見ると、「やっぱり2人を預けるのは大変なんだ」と思って、預けることがどんどん心配になっていきました。

でも双子を連れて家から出ること自体、簡単ではありません。
当時はマンションに住んでいたので、1人で2人を連れて部屋を出て、車までどうやって連れていけばいいのか。

「ちょっと出かけよう」と思っても、まずそこから考えなければなりませんでした。

Sitakke
当時の写真は子どもたちだけのものばかり。「自分が写る余裕もない」というのはきっとママあるある…ですよね

そんなときに助けられたのが、家に遊びに来てくれる友だちでした。

毎日、頭の中は授乳の時間やオムツ、寝かしつけのことばかり。
そんな中で、子どもたちを少し抱っこしてもらって、友だちとたわいのない話をする。

その時間が、すごくうれしかったのを覚えています。
あのころの私は、そんな時間にずいぶん助けられていたんだと思います。

いろんな赤ちゃんがいて、いろんなママがいる

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のべ3000組以上の親子と関わってきた助産師の私が断言します…!

赤ちゃんは、本当にみんな違う。

よく寝る子もいれば、なかなか寝つかない子もいる。
抱っこでないと眠れない子もいれば、ベッドに転がしておくといつの間にか寝ている子もいる。
離乳食も、最初からパクパク食べる子もいれば、なかなか進まない子もいます。

もちろんママもそれぞれです。
Cocokaraに着いてすぐ「寝ます」という方もいれば、赤ちゃんを預けて久しぶりに外出する方もいる。
一方で、預けたあとも気になって「今、寝ていますか」「泣いていないですか」とスタッフに連絡をくれるママもいます。

預けたんだから気にせず休まなきゃ、なんて思わなくていいんです。

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気になるものは気になる。それでいい。

逆に「せっかく預けたんだから、今日は思いきり自分の時間を楽しもう」というのも、その人らしい過ごし方です。

私のように「預ける」ことが不安だったりするのも自然なこと。
でも「預ける」ことを申し訳ないと思う必要ももちろんない。

一人で静かに過ごしても、お友だちと話す時間が安らぎになっても、それぞれでいい。

こうしていろんな親子を見ていると、じぶんごととしても「普通って何だろう」と考えさせられます。

「正解」より、選択肢が増えたらいい

Sitakke

このコラムでは、授乳や睡眠、離乳食といった赤ちゃんのことだけでなく、ママ自身のことも書いていきます。

ひとりになりたい。
他の子と比べてしまう。
パートナーにイライラする。
今日はもう何もしたくない。

Cocokaraにいると、そんなママたちの本音を聞くこともたくさんあります。
もちろん、安全や健康のために「これは大切」とお伝えすることはあります。
でも、子育てには、いろんなやり方があっていいと思っています。

「こうしなきゃ」ではなく、「こんなやり方もあるんだ」と選択肢が少し増える。

このコラムが、そんなきっかけになればうれしいです。

連載のテーマは、「子育てに正解はなし!ママの居場所から見た景色」。

Cocokaraで出会ったママたちの声や、私たち自身の子育ての話も交えながら、時には「それ、うちも!」と笑えるような話もお届けしていきます。

取扱説明書は、やっぱりありません

Sitakke

ここまで書いておいてなんですが、やっぱり赤ちゃんの取扱説明書はありません。

きのううまくいった方法は、やっぱりきょうもうまくいくとは限らないし、これから先も「これでいいのかな」と思う瞬間は何度もあると思います。

そんなとき、このコラムのことをふと思い出してもらえたら。

「まあ、うちの場合はこれでいいか」

そう思える瞬間が少しずつ増えていけば、いいのかなと思っています。

さて、きょうも取扱説明書のない赤ちゃんとの一日が始まります。

連載|子育てに正解なし!ママの居場所から見た景色

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文:Cocokara 荒木美里
編集:Sitakke編集部あい

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