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「0歳で保育園はかわいそう?」1歳入園と迷ったときに考えてほしいこと

  • 2026.9.24

こんにちは!保育士のはるです。あっという間に今年度も半分がたち、来年度の保育園申し込みが本格化する時期になりました。この時期になると、園見学に来られる保護者が急増し、来年度の準備も始まるなと思うことが増えます。産後、子育てのリズムにようやく慣れてきたと思ったら、次は「いつ預けるか」という大きな決断が待っている。しかも、この決断には「保活」という現実的な事情も絡んできます。実は東京都内では、保育料の無償化が進んだこともあり、0歳児クラスから預ける家庭が以前よりも増えている印象があります。都内の園で働く友人からも「0歳児クラスの申し込みが年々早まっていて、4月の時点ですでに定員が埋まっていて、びっくりした」なんていう話を聞いたこともあります。今日は、保育の現場に長くいる立場から、「0歳入園」と「1歳入園」、それぞれの園生活がどう違うのか、そして「かわいそう」という感情の正体について、できるだけ具体的にお話ししたいと思います。答えを押し付けるつもりはありません。ただ、悩んでいるお母さん、お父さんが、少しでも自分の中で納得して決められるきっかけになれば嬉しいです。

0歳入園と1歳入園、園生活はどう違う?

そもそも0歳と1歳の入園で、園生活はどのくらい違うのでしょうか。私は上の娘を0歳児クラスで預け、下の息子を1歳児クラスから預けました。

1歳児クラスは「激戦区」になりやすい

まず知っておいてほしいのが、保活の仕組み上の事実です。多くの認可保育園では、0歳児クラスで入園した子どもたちは、そのまま1歳児クラスに進級します。つまり、1歳児クラスの定員のうち、新規で入れる枠は「0歳児クラスの定員より少ない」ことがほとんどなんです。0歳児クラス定員:6人 ・1歳児クラス定員:9人(進級してくる0歳児が6人いれば、新規枠は3人だけ)このような園はめずらしくありません。つまり、「1歳になってから、落ち着いて考えて入れよう」と思っていたら、希望する園にはもう空きがなかった、という事態が実際に起こり得ます。都内で保育料の無償化が進んだことで、「だったら早めに預けて、その分キャリアや自分の時間も大事にしたい」と考える家庭が増えているのも事実で、結果として0歳児クラスの申し込みが集中し、1歳児クラスの新規枠はさらに入りにくくなっている、というのが今の保活の実情だと感じています。 また私自身も利用しましたが、自治体によっては兄弟児であることに加点がつきます。 1歳児の枠が在園児の下の子で埋まる……ということも実は珍しくないのです。「早く預けたほうがいい」という価値観の話ではなく、単純に「制度上、1歳入園のほうが狭き門になりやすい」という事実です。まずはここを冷静に押さえておくことが、後悔しない選択の第一歩だと思います。

0歳児クラスの1日

では実際に0歳から入園すると、園でどんな生活が始まるのでしょうか。0歳児クラスは、月齢の差がとても大きいクラスです。生まれて数か月の赤ちゃんもいれば、もうすぐ1歳になる子もいます。そのため、保育士は一人ひとりの生活リズムに合わせて関わることを何よりも大切にしています。・授乳やミルク、離乳食は家庭でのリズムを引き継ぎながら少しずつ園のリズムに合わせていく ・お昼寝のタイミングも一人ひとり違うので、個別に対応する ・担当制を取り入れている園も多く、決まった保育士がおむつ替えや食事などのお世話を担当することで、赤ちゃんが「この人は自分のことをわかってくれる」という安心感を持てるようにする正直なところ、0歳児クラスの保育は「集団生活」というより「一人ひとりへの手厚い個別対応」に近いです。人数に対して保育士の数も手厚く配置されているので、園によっては1歳児クラスよりもむしろ大人との密な関わりが多い、ということも珍しくありません。

1歳児クラスの1日

一方、1歳から入園する場合は、まず0歳児クラスがある園は在園で持ち上がりの子と新入園の子が混在します。1歳前後は、歩けるようになったり、自分の意思がはっきりしてきたりする時期。すでに0歳から通っている子たちは、その園の生活リズムやお友だちとの関わり方に慣れています。そこに新しく入ってくるということは、「すでに出来上がっている小さな社会」に途中から加わる、という側面があります。・すでにできている友だち関係の中に入っていく緊張感 ・自我が芽生える時期と重なるため、「イヤイヤ」が出やすいタイミングでの入園になることもある ・後追いや人見知りが強くなる時期と重なりやすく、最初の分離が0歳児より大変に感じられることもあるこの最初の分離は1歳児クラスで預けた息子の方が長くかかりましたし、働いていても4月の泣きが多いのは1歳児クラスだなと感じることが多いです。もちろん、1歳入園にもよさはあります。ある程度歩けたり、自分で座って食事ができたりと、体の発達が進んでいる分、慣れてしまえば園生活そのものへの適応はスムーズなこともあります。

保育士から見た、子どもの「本当の姿」

保育園で現場で働いていて、そして子どもを二人預けた経験として、0歳で預けても1歳で預けてもそれぞれ良さがあると思っています。

0歳児が保育士と関係を築いていくプロセス

0歳のうちから保育園に通う子どもたちは、家庭とは違う複数の「安心できる大人」との関係を、日々の生活の中で少しずつ築いていきます。たとえば、朝の分離で泣いていた子が、担当の保育士に抱っこされて数分後には落ち着いて周りを見渡し始める。お昼寝から目覚めたときに、担当の保育士の顔を見てほっとした表情を見せる。こうした小さな積み重ねの中で、子どもは「ここにも自分を見てくれる人がいる」ということを学んでいきます。これは、家庭での愛着形成を邪魔するものでは決してありません。むしろ、複数の大人との間で安心できる関係を築けた子は、その後の集団生活への適応もスムーズになりやすい、というのが現場の実感です。

1歳から入園する子が見せる姿

1歳から入園する子どもたちも、もちろん園に馴染んでいきます。ただ、そのプロセスは0歳児とは少し違います。自我がはっきりしてくる時期なので、「イヤ」「自分で」という意思表示がすでに強く出ていることが多く、保育士との関係づくりも「まず気持ちを受け止める」というところから始まります。・気に入らないことがあると床に座り込んで泣く ・特定のおもちゃへのこだわりが強い ・「ママがいい」という気持ちをはっきり言葉や態度で表すこうした姿は、決して「わがまま」なのではなく、その子がすでに自分の気持ちをしっかり持てるようになっている証拠です。保育士としては、その気持ちを頭ごなしに否定せず、「イヤだったね」「ママがいいんだね」と受け止めながら、少しずつ園という場所に安心感を広げていくという関わりを大切にしています。また、初めての場所、初めての人の前で「イヤ」という感情を出せるということ自体も成長だと思っています。現場にいても、4月に泣く子が多いのは1歳児クラスだと感じますが、これは家庭で過ごして愛着をしっかり形成できた結果であることを頭に入れておいていただけたら嬉しいです。

「早く預ける=かわいそう」は、そもそも誰の感情なのか

「0歳で預けるのはかわいそう」「長く家庭で見たほうが子どものため」この感覚は、子ども自身が発しているものでしょうか。それとも、私たち大人の側にある感情なのでしょうか。保育現場で日々子どもたちを見ていて、0歳から預けられた子どもをかわいそうに感じることは、まずほとんどありません。子どもたちは、担当の保育士やお友だちとの関わりの中で、その場その場でちゃんと安心を見つけていく力を持っています。一方で、「かわいそう」という言葉には、多くの場合、保護者自身の罪悪感や周囲からの視線、SNSなどで見かける「3歳までは母親が」といった価値観が影響していることが多いように感じます。つまり、「かわいそう」は子どもの感情というより、大人自身の心の中にある不安の表れであることが少なくないのです。もちろん、家庭で過ごす時間には、園では得られない大切なものがたくさんあります。それは否定しません。ただ、「早く預けたら子どもがかわいそうになる」という因果関係は、少なくとも保育現場で見る限り、そこまで単純なものではないというのが正直なところです。

「かわいそう」は誰の感情か?後悔しない選び方

「かわいそう」という言葉は、大人の都合で出てくるものであり、子どもを真ん中に置いて考えれば出てくる言葉ではないと思っています。育休を延長して1歳・2歳まで家庭で過ごす場合 ・家庭でじっくり関わる時間を確保できる ・その一方で、翌年度の入園枠がさらに狭くなるリスクがある・復職のタイミングやキャリアへの影響も考える必要がある0歳から入園する場合・入園しやすく、その後の進級もスムーズであることが多い ・担当制など手厚い関わりの中で、園という場所での安心感を早い段階から築いていける ・復職を早く再開できる分、仕事との両立プランを立てやすいどれが「正解」というものではなく、それぞれの家庭の状況によって、ベストな選択は変わってきます。だからこそ、後悔しないために大事にしてほしいのは「かわいそう」という世間の声ではなくて自分の声をしっかりきくこと。そして家族としっかり話し合うことです。

よそはよそ、うちはうち

「0歳で預けるのはかわいそう」「1歳まで待ったほうが子どものため」こうした言葉に振り回されすぎず、まずはご自身の家庭にとって現実的な選択肢を整理してみて下さい。保育の現場にいる立場から言えるのは、子どもたちは、それぞれのタイミングで、その子なりのペースできちんと園という場所に安心を見つけていく、ということです。保護者の方が「これでよかった」と思える選択が、結果的に子どもにとっても一番の安心につながるのではないかと思います。入園時期で悩んでいるお母さん、お父さんの気持ちが少しでも軽くなったら嬉しいです。

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Blog:保育士ママのリアルな毎日

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