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ショットの不調はリキみが原因!解消する方法は「ワッグルをしながら…」

  • 2026.9.23

”イップス”は「自分はならない」と思っていませんか?決して他人事ではなく、ゴルファーなら誰でもかかる。しかもゴルフを一生懸命やるほどかかりやすいんです!

なぜイップスにかかるのか、どんな症状が現れ、どうやって克服するのか。それを事前に知ることが、イップス予防の最善策になります。

優勝したいなら逃げたらダメだと思った

親身の指導でも状況は悪化した

ショットイップスに苦しんでいたときは、毎週練習場に最後まで残り、真っ暗になるまでボールを打ち続けました。何球打ったか記憶にないくらい打ちましたが、それは逆にヘタを固めていった感じです。シードを獲りたいとか、予選は通りたいとか思うとスイングがその場しのぎになってしまう。開幕前に想定していたプランもどこかにいってしまって、毎週やることが違うような状況でした。

指導を受けていたコーチには、とても親身になっていろんな提案をしてもらいました。今度はこうしてみよう、ダメだったら次はこれに取り組んでみよう、みたいに。でも、そんな練習でかえってバラバラになってしまったかもしれません。不思議なもので、林に入ったりするといい球が打てるんです。木の間の狭いスペースを狙うときなど、自分でもびっくりするほどうまくいく。ところが、平らなフェアウェイやティーイングエリアでは大きなミスをしてしまい、頭が真っ白になるんです。

ルックアップ打法がきっかけになった

不調の時期はとにかくいろいろなことを試して、たくさんの人にアドバイスを聞きました。復調のきっかけをつかんだのは、2007年のサードQTです。アニカ・ソレンスタムやデビッド・デュバルのように、ダウンスイング中にボールから目線を切ってしまうルックアップをやってみたんです。

それがボールをじっと見る打ち方よりも、驚くほどいい当たりが出る。勝手にボールに当たってくれる感覚です。悪いときはインパクトで体が止まってしまっていて、それが大きなミスを招いていたのですが、体を先に回転すると、腕がいい感じに振り遅れてきて、ダウンスイングがシンプルになりました。

翌年、推薦をもらって出場したミズノオープンは、いいゴルフができて予選を通過しました。出だしにOBを打ち、大ダフリもしてひどいスタートだったのですが、そこから吹っ切れていいプレーができました。4日間プレーできたことは自分にとって大きかったですね。その試合以降、イップスの症状は出なくなりました。

結果的に幸せなキャリアを歩んでこられた

ショットの不調はリキみが原因!解消する方法は「ワッグルをしながら…」
「イップスでプロゴルファー人生は終わりかと思ったのに、その後、国内メジャーも勝てて、結果的に幸せなキャリアを歩んでこられました」(小林)

石川遼を相手にプレーオフで初優勝

2009年はQTで上位に入り、秋のブリヂストンオープンでは最終日最終組で優勝争いをしました。単独6位ならシード権確定という状況。最終ホールのパー5でバーディを獲ればシード確定だったのですが、左の崖に反応してしまい、右へのミスからボギーにしてしまいました。優勝を狙うゴルフではなくて、最後にシードを獲りに行ったことで、ゴルフが難しくなったというか、最後は逃げた1打になってしまった。これはいい勉強になりました。

2011年のとうとうみ浜松オープンでは、石川遼選手とプレーオフ。当時は遼くんフィーバーで、若干20歳にして彼はすでにツアーの第一人者でした。歳は下だけど、自分よりも遥かに格上の選手。むしろ相手に恵まれましたね。このときは逃げずに、冷静に自分のプレーに集中して、初優勝をあげることができました。

イップスの時期は、いつプロゴルファーとしての人生が終わってもおかしくないと思っていたのに、その後、日本オープンでも優勝できて幸せなキャリアだと感じています。

【Lesson】足踏みをして自然に脱力する

イップスの人にかぎらず、力が入ると体は固くなってしまう。頭や心でリキみを抜こうと思ってもなかなかうまくできないが、ワッグルをしながら足踏みすると自然に力が抜ける。

ショットに入る前も入ってからも、スイングを考えすぎるのはイップスもちにはよくあることだが、自然と体に力が入ってしまうので注意しよう。

いかがでしたか? 小林プロのレッスンをぜひ参考にしてください!

解説=小林正則
●こばやし・まさのり/1976年生まれ、千葉県出身。186cm、82kg。ツアーデビューから順調にキャリアを積んできたが、20代後半にショットイップスに苦しむ。その後復調し、2011年「とおとうみ浜松オープン」でツアー初優勝。2013年には「日本オープン」を制し、国内メジャータイトルを獲得。

構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸

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