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「私、太った?」に「知らない」と返し続けた彼→体重計を隠した私に、彼が言った一言

  • 2026.9.21
ハウコレ

何度聞いても、返ってくるのは同じ言葉でした。「知らない」と言われるたびに気になるようになった私は、とうとう体重計を棚の奥へしまいました。その変化に気づいた彼が、初めて理由を話しました。

鏡の前でスカートのホックを留め直しながら、私は隣にいた彼へ聞きました。

何度聞いても「知らない」

彼と同棲を始めて2年になります。休みの日の過ごし方も食べ物の好みも似ていて、大きなけんかをしたことはほとんどありません。ただ、少し前から気になることがありました。お気に入りのスカートを履いたとき、以前よりホックが留めにくく感じたのです。鏡の前で何度か直してから、リビングにいた彼へ聞きました。「私、太った?」。彼はテレビを見たまま、「知らない」と答えました。冗談っぽく笑うわけでもありません。「変わってないよ」と言うわけでもありません。それだけで話が終わりました。毎日一緒に生活しているのだから、何かしら変化には気づいているはず。そう思いましたが、そこでさらに聞くことはできませんでした。

目を見ても、答えは同じでした

数日後、出かける支度をしているときにも同じことが気になりました。今度は彼の前に立って、「ちゃんと見て答えてよ。私、前より太った?」と聞きました。彼はこちらを見ました。それでも、「知らない」と答えました。「見てるのに?」「うん。知らない」それ以上は続きませんでした。私の体型なんて気にしていないのか。それとも、面倒だから答えたくないだけなのか。考えるほど嫌になって、その日から彼には聞かなくなりました。ただ、代わりに自分で確かめることが増えました。朝に体重計へ乗り、服を着たあとにも鏡を見る。数字が少し変わるだけで、昨日と同じ服まで違って見える気がしました。彼に聞くのをやめたのに、私は以前より自分の体型を気にするようになっていました。

体重計を棚の奥へしまいました

ある朝も体重計へ乗りました。表示された数字を見てから鏡の前へ立ち、昨日と変わったところがないか何度も確認しました。そこで急に、何をしているのだろうと思いました。体重計に乗るたびに、彼の「知らない」が頭に浮かびます。答えをもらえなかったぶん、自分で数字を確認し続けているようでした。私は体重計を持ち上げました。洗面所の棚を開け、タオルの奥へ押し込みました。数字そのものが嫌になったわけではありません。ただ、今は少し距離を置きたいと思いました。そのまま棚を閉じました。彼が気づくとは思っていませんでした。

そして...

その週末、洗面所から戻ってきた彼が、「体重計、片づけた?」と聞きました。「うん」とだけ答えると、彼は少し迷ってから私の向かいへ座りました。そして言いました。「太ったかどうかを、俺が決めるみたいになるのが嫌だった」。思っていた答えと違いました。彼は続けました。子どものころ、彼の母親はよく体重を気にしていたそうです。食卓でも、「今日は食べすぎた」「明日は少し減らそう」と話し、食後に体重計へ乗ることもありました。彼は、食事をするたびに体型や数字の話になる家が苦手だったと言います。「だから、君に太ったとか痩せたとか、俺が評価するみたいに言いたくなかった」。そこで一度言葉を切ってから、「でも、『知らない』だけじゃ、どうでもいいって言ってるのと同じだったよな」と続けました。私は、「それなら先に言ってよ」と返しました。彼は、「ごめん。言葉が足りなかった」と謝りました。私はそのあと、体重計を元の場所へ戻しませんでした。今も棚の中にあります。ただ、彼の反応を確かめるためではなく、自分が必要だと思ったときに使えばいいと思っています。

(20代女性・アパレル販売)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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