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「お前の料理よりカップ麺のほうがマシ」と言った夫→1週間後、私のレシピを見ながら味噌汁を作っていました

  • 2026.9.22
ハウコレ

夫の分を作らなくなって1週間ほどたった休日、買い物から戻ると台所に夫が立っていました。冷蔵庫に貼った私のメモを見ながら、何度も味噌汁を味見しています。

口をつけただけで置かれた味噌汁

結婚して1年。共働きですが、平日の食事は私が作ることが多くあります。夫に任されていたからではありません。料理が好きで、2人分を作って一緒に食べる時間も好きだったからです。その日も仕事帰りに買い物をして、生姜焼きと味噌汁を作りました。夫は席につくと、最初に味噌汁を口へ運びました。そして、すぐに椀を置きました。「また薄い」。以前にも何度か言われたことがあります。私は今日も、「薄かったら足していいよ」と返しました。すると夫は、「お前の料理よりカップ麺食べてるほうがマシ」と言いました。私は言い返さず、自分の椀へ目を戻しました。夫は立ち上がると、棚からカップ麺を出して湯を注ぎ始めました。私は、「じゃあ、そうして」とだけ言いました。その日は自分の分だけを最後まで食べました。

夫の分を作るのをやめました

翌日から、私は夫の分の食事を作らなくなりました。自分のためには、これまで通り料理をします。夫は帰宅するとコンビニの袋を下げていたり、棚からカップ麺を取り出したりしていました。最初の数日は、特に何も言われませんでした。私も聞きませんでした。同じテーブルに座っていても、私の前には皿と味噌汁。夫の前にはカップ麺や買ってきた弁当。食べているものが分かれると、会話まで少なくなりました。以前なら、「今日の味どう?」「もう少し濃くてもいいかも」と話していました。今は、自分が食べてちょうどよければ、それで終わりです。食器棚には、夫が使っていた汁椀が何日もそのまま残っていました。自分の分だけを作ることには、すぐ慣れました。ただ、2人で暮らしているのに食卓だけが別々になったことには、なかなか慣れませんでした。だからといって、あの言葉をなかったことにして、また夫の分を作る気にもなれませんでした。

私のレシピを見ていた夫

1週間ほどたった休日、私は買い物へ出ました。帰宅すると、台所からだしの匂いがしました。夫が立っています。冷蔵庫には、私が普段使う調味料の分量を書いたメモを貼ってあります。夫はその紙と鍋を交互に見ながら、おたまで味噌汁をすくっていました。「何してるの?」と聞くと、夫は振り返りました。「味噌汁」。見れば分かります。ただ、なぜ今になって自分で作っているのかが分かりませんでした。夫は少し黙ってから、「言っていいことじゃなかった。ごめん」と言いました。私はすぐには返しませんでした。「母さんに味噌汁の作り方を聞いた」。思わず、「私のじゃなくて?」と聞き返しました。夫は、「最初は、実家の味を作ろうと思ってた」と答えました。鍋のほうを見ました。「でも、母さんに『あんたが濃い味好きだったから濃くしてただけ』って言われた」。私はそのまま聞いていました。「ずっと、母さんの味が普通なんだと思ってた。でも、あれも俺に合わせてくれてただけだった」。夫は、冷蔵庫の私のメモを指しました。「だから今日は、これで作ってみた」。

そして...

私は鍋の味噌汁を少しだけ味見しました。普段、私が作るものとほとんど同じ味でした。夫も自分の椀によそって飲みました。「薄い?」と聞くと、夫は少し考えてから、「前なら薄いって言ってたと思う」と答えました。「今は?」。「少なくとも、薄いから駄目っていう味じゃなかった」。私は、「実家と同じにする必要はないよ」と言いました。夫は、「うん」と返しました。あの日の「カップ麺のほうがマシ」を許したわけではありません。夫にも、「味が合わないなら普通に言って。でも、ああいう言い方はもうやめて」と伝えると、夫はもう一度謝りました。今は、休みの日には夫が味噌汁を作ることがあります。濃い日は、私が「今日はちょっと濃いね」と伝えています。夫も私の料理について、「もう少し濃いほうが好き」と言うことがあります。ただ、実家の味を正解にして比べることは、あれ以来なくなりました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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