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昔のように仲良く半分こができれば。仲の良かった姉妹に戻れる日を待ちわびる【お父さんの娘は私だけ】

  • 2026.9.21

最期の時が近づいた父幹久さんの病室で、「お父さんの娘は私だけ、だから遺産も私とお母さんだけのもの」と言い放った長女の亜美さん。母の純子さんは、その言葉に愕然とします。次女の菜美さんは3歳で母親を亡くし、純子さんと幹久さんに引き取られた養子でした。亜美さんと分け隔てなく育てられ、仲の良い姉妹でしたが、成長するにつれ、優秀な菜美さんに亜美さんは劣等感を抱くようになります。ですが結婚して子どもにも恵まれ、幸せな生活を送るうちに、その気持ちは薄れていました。しかし、夫輝明さんの会社の経営が傾き始めると、再び菜美さんと自分を比べるように。「いいよね、菜美は恵まれてて」と嫌味を言い、距離を置くようになります。そんな中、幹久さんが病気になり、余命半年と宣告されます。亜美さんが夫に伝えると、「お義父さんの遺産って、どのくらいなんだ?」とまさかの発言。さらに、菜美さんは血がつながっていないのだから、亜美さんが遺産をもらってもいいのではと言われ、父の死を恐れながらも遺産を期待する自分に嫌気が差します。その後、積極的な治療が難しいとされた幹久さんは、自宅で看護生活を送ることに。頻繁に顔を出して幹久さんの看病をする菜美さんに対し、仕事が忙しく、なかなか顔を出せない亜美さん。献身的な菜美さんと自分を比べるうちに、亜美さんは再び劣等感にさいなまれていくのでした。

大人は一度こじれると難しい

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幹久さんの看護ですら、菜美よりできていないと自分を責める亜美。私と幹久さんは、忙しい合間を縫って顔を見せに来てくれるだけで十分と思っているのに、亜美はどうしても納得できないようでした。

亜美と菜美が帰ったあと、幹久さんは「姉妹であっても、なかなかままならないもんだな」と、ぽつりと言いました。私は幹久さんを見つめて「大人になると、一度こじれると難しいのよ・・・でも、きっといつか」と返します。

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幹久さんは、2人の姿を思い浮かべるように目を閉じると「亜美も菜美も大事な私たちの娘だ。2人とも、大事な・・・」と優しい表情で言いました。私は笑顔で「そうね」と返します。

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「家と純子が暮らしていく分のお金以外は、2人が分ければいい」幹久さんは、ゆっくりとした口調でそう言います。「あなた・・・」私がそうつぶやくと、幹久さんは私を見つめて優しく微笑みました。

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「昔だって、ドーナツだのケーキだの半分こしてたよな・・・」幹久さんの言葉に、私はドーナツを半分ずつ分けて食べていた亜美と菜美の姿を思い出します。「半分こすれば2種類の味が食べられる」と2人で喜んでいたっけ。仲が良かった頃の亜美と菜美を思い出して笑っていると、突然、幹久さんが苦しそうに胸を押さえました。

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「あなた!」私は思わず叫び、苦しそうに胸を押さえる幹久さんに駆け寄りました。そして、必死に声をかけながら、震える手ですぐに救急車を呼びました。

幹久さんも純子さんも、亜美さんと菜美さんが幸せに生きてくれればそれだけで十分だと思っているのに、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。姉妹がいがみ合うことなく、昔のように仲良く半分こできる日が、1日も早く訪れるといいですね。

※ストーリーはフィクションです。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:船井 秋 編集:石野スズ
作画:ポジョ

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