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介護を拒否した義兄夫婦。葬儀直後「遺産は長男のもの」亡き義母が知人に託していた『計画』に真っ青

  • 2026.9.15

今回は、高校時代からの友人である裕子さん(仮名)に聞いた、義母の介護と遺産をめぐる話をご紹介します。3年ほど義母を支え続けた裕子さんでしたが、義母が亡くなったあと、ほとんど介護に関わらなかった義兄夫婦から思いもよらない言葉をぶつけられたそうです。

介護は「近くに住んでいるから」と私任せに

義母が自宅で転倒したのをきっかけに、私たちの生活は大きく変わりました。食事の用意に通院の付き添い、入浴の介助まで必要になり、私が義母のもとへ通う日が増えていったのです。さすがに私1人では厳しくなり、義兄夫婦にも協力をお願いしました。

ところが返ってきたのは、「近くに住んでいる人が面倒を見るのが普通でしょ」という言葉。義兄の妻からも「専業主婦なら時間あるよね?」と言われ、2人が義母の様子を見に来ることはほとんどありませんでした。

義母が亡くなると態度が一変

そんな生活が3年ほど続きました。義兄夫婦から義母へ電話がかかってくることはありましたが、なぜかお金を借りたいときばかり。そして義母が亡くなり、葬儀を終えた直後のことです。義兄が突然、「俺は長男だ。家も預金も俺が多くもらうのが当然だろ」と言い始めました。

さらに義兄の妻まで、「介護を口実に、お義母さんのお金を使い込んでいないでしょうね」と、通帳を見せるよう迫ってきたのです。あれだけ介護を任せきりにしていたのに……私は悔しくて、すぐには言葉が出ませんでした。

行政書士が持ってきた2つの書類

後日、親族が集まった席に、義母の知人だった行政書士の男性がやって来ました。そして「公正証書遺言を預かっています」と告げたのです。

遺言には、介護を続けた私への感謝とともに、主な財産を夫に相続させるという義母の意思が記されていました。それだけではありません。義兄が義母から何度もお金を借りていたことを示す借用書まで残されていたのです。

返済されていない金額を考慮すると、義兄が新たに受け取れる財産はほとんどないとの説明を受けました。先ほどまで強気だった義兄夫婦は、黙り込んでしまいました。

義母はちゃんと見ていてくれた

すると義兄の妻が、「そんなの聞いていない! うちには借金があるのよ」と泣き出しました。夫は静かに「母さんが元気なうちに会いにも来なかったのに、亡くなった途端に家族を名乗るのか」と返しました。その言葉を聞いた瞬間、ずっと張りつめていたものがほどけた気がしました。

介護は大変でしたし、「どうして私ばかり」と思った日もあります。それでも義母は、私たちがしてきたことをちゃんと見ていてくれたのです。

介護を誰か1人に押しつけながら、遺産だけを当然のように求めるのは身勝手な話です。義母が残してくれた遺言と記録が、最後に私たち夫婦の苦労を労ってくれました。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2026年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:佐藤 栄祠
大手メーカーの営業を経て、ライターに転身。会社員時代に培った経験と、組織の一員であるからこその“喜怒哀楽”をリアルに伝え、「誰かを癒したい」との思いが執筆の原動力。スピリチュアル関連情報にも精通しており、それらに傾倒する人の思いを描いたエピソードも好評。

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