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「器具の音が苦手…」8年間、歯医者を避け続けた40代女性→初診で率直に伝えたところ…医師から告げられた“驚きの対策”とは?

  • 2026.11.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

歯科医師の鷹巣多紀です。

歯が痛むのに、予約画面を開くと手が止まる。治療の怖さに加え、「長く通わなかったことを怒られるのでは」と心配する方もいるでしょう。

今回は、8年間受診を避けていた47歳女性の事例を通して、予約時に伝える内容や、初診で相談できることを紹介します。歯医者への恐怖は、治療を進めるうえで知っておきたい情報の1つです。

 痛みが1週間続いても、予約できなかった

47歳の女性Aさんは、子どもの頃の治療経験から、歯を削る器具の音を聞くだけで動悸がするようになりました。歯医者から遠ざかって、8年が過ぎていたといいます。

「久しぶりに口の中を見せたら、怒られるのではないか」という心配も、足を遠ざける理由です。奥歯の痛みが1週間続いても、受診をためらっていました。

女性がWeb予約の備考欄に書いたのは、「歯科治療が怖く、まず説明を聞きたい」という言葉です。痛みのある場所と、いつから続いているかも添え、ようやく予約を送りました。

初診では、器具の音が苦手なことと、動悸が出ることを伝えました。口を開けている間も意思を伝えられるように決めたのが、手を上げたらいったん中断する合図です。

できる範囲の診察から始めましたが、一度で長年の恐怖が消えたわけではありません。その日に確認できたことをもとに、必要な治療をどう分けて進めるか相談しました。

 「怖い」に、苦手な場面を1つ添える

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

歯科治療への強い不安や恐怖から、必要な診療を受けにくくなることがあります。苦手な場面は人によって異なり、痛み、注射、音、におい、口に器具が入る感覚などさまざまです。

予約時は、うまく説明しようとしなくても構いません。「削る音で動悸がする」「椅子を倒されると怖い」など、困る場面と体の反応を1つ伝えてください。

過去に説明がないまま処置が始まってつらかった経験があれば、それも手がかりになります。「触る前に説明してほしい」「途中で休みたい」と、希望する対応まで書くと相談しやすいでしょう。

診察中に言葉が出なくなる方は、紙やスマートフォンに書いたメモを見せる方法もあります。「口の中を見るのはできそうですが、今日は注射が怖いです」など、できそうなことと難しいことを分けて伝えてもよいでしょう。

ただし、相談だけの初診が可能か、どのような対応ができるかは施設によって異なります。予約前に確認し、痛みや腫れがある場合は、怖さと一緒に症状も伝えることが必要です。

 初診で、すべての治療を決めなくてもよい

診療では、まず話を聞き、器具を見せたり、短い診察から始めたりする方法が考えられます。何を行うかを説明してもらい、その日の診察と、後日の治療を分けて相談してもよいのです。

歯が痛むときは、「今日は何を確認する必要があるか」「急いで行う処置はあるか」も尋ねてください。恐怖への対応と歯の状態の確認を並行して考えることで、次回までに何をするかを具体的に相談できます。

中断の合図も、治療が始まる前に決めておきましょう。痛みや恐怖を感じても声を出しづらい場面で、意思を伝える助けになります。

合図を出したときに、どのように手を止めてもらうかも事前に確認します。処置を再開する前には説明を聞き、まだ続けるのが難しければ、そのことを伝えて構いません。

通常の診療では難しい場合、大学病院などの歯科麻酔科や歯科心身症外来へ紹介されることもあります。薬で不安や緊張を和らげる鎮静法も選択肢ですが、全身麻酔とは異なり、熟睡や無痛を約束する方法ではありません。

使えるかどうかは、持病や服薬、必要な処置を確認して個別に判断します。希望する場合は、対応する診療科や紹介先を尋ねてください。

怖さを伝えるところから、受診を始める

女性の初診が変わったのは、怖さをなくしてから予約したためではありません。何が苦手かを先に伝え、中断の合図や診察の進め方を相談したことがきっかけです。

「怖いので、まず話を聞いてほしい」という希望も、予約時に伝えて構いません。痛みを抱えたまま我慢せず、症状の確認と、受けられる診療の進め方を一緒に相談しましょう。


執筆・監修:鷹巣 多紀
大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。

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