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初回から“好評”の声が相次いだ深夜ドラマ「目が離せなかった」「視聴確定」15年前に俳優デビューした実力派の演技力

  • 2026.10.10
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白洲迅 (C)SANKEI

役者の夢破れ、なんと12年間の引きこもり生活を送ってきた40歳の田村ウズメ(イモトアヤコ)が、便利屋での仕事を通して再起を図る『再生のウズメ』。初回が放送されるや、SNS上では「1話目から目が離せなかった」「視聴確定」と好評の声が相次いだ。なかでも目を引くのが、便利屋『救ちゃん』の代表・興梠侑誠を演じる白洲迅である。

※以下本文には放送内容が含まれます。

ウズメの止まった時間を動かすキーパーソン

田村ウズメは40歳。小学生のころ、学芸会での演技を褒められたことから子役として活動するようになり、自然に女優を目指すようになった。彼女が夢破れたのは、28歳。それから12年、映画に文句をつけるだけの立派な引きこもりになってしまった。

実家に戻った当時、とりあえず仕事を探さないと、と玄関を出ようとしたウズメを止めたのは、他の誰でもない母・咲子(市毛良枝)だった。あのときウズメの意思を尊重してあげられていたら、と12年前のことを後悔している咲子だが、ついに限界を迎えてしまう。ウズメの弟の紹介で派遣されてきた便利屋の代表・興梠に、ウズメの部屋を片付けてもらうよう頼む。

見た目は爽やかで好青年な通称・ロギーだが、どこか人を食ったようなところがあるというか、物事を深く考えず割り切り、端的に物事をこなすタイプであるようだ。引きこもり歴12年のウズメに対しても変に遠慮することなく、むしろ半ば強引に彼女を代行サービスの仕事へと引っ張り込み、外の世界へ連れ出してしまう。

この距離感がいい。

興梠は徹底して、ウズメと対等であろうとする。人生を立て直してあげようと上から手を差し伸べるわけでもなく、まずは同じ場所に立って、一緒に仕事をしてみる。彼女が役者志望だったこと、今でも役者としての意識を持っていることを大事に扱ってくれる。

ウズメにとって興梠は、まさに“止まっていた時間を動かしてくれる”キーパーソンとなって神々しく降臨した。

爽やかなのに、それだけじゃない“引きの演技”

明るく、人懐っこく、頼れる。一見すると、興梠のキャラクターは、これまで白洲がたびたび演じてきた“爽やかな好青年”の延長線上にいるようにも見える。

ところが、見ているうちに少しずつ引っかかりを覚えた視聴者も多いようだ。笑っているのに、どこか形容しがたい影がある。その笑顔だけでは説明できない、ほの暗い過去を背負っていそうな闇が見える。

人当たりよく、ウズメを外の世界へ引っ張り出す行動力もある興梠。しかし彼自身も、もしかしたら将来への不安や葛藤を抱えているのかもしれない。白洲迅という俳優の強みが見えるのが、このポイントだ。

すべてをセリフに乗せて表現してしまうのではなく、シーンやほかの登場人物が醸し出す空気と上手く織り交ぜて、いわばその佇まいによって人物の内側を想像させる。いわば“引きの演技”が巧いのだ。

だからこそ、爽やかな好青年からミステリアスな人物、クセの強い役、さらにはヒールまで幅広く演じることができるのだと思う。

長く出演した『刑事7人』シリーズでは、若手刑事・野々村拓海役としてお茶の間での知名度を高めた。一方、主演作『Life 線上の僕ら』では、伊東晃が抱える葛藤や恋愛、人生の変化を繊細に表現。『リコカツ』では偏屈な恋愛小説家・水無月連という、一筋縄ではいかない人物をコミカルに演じてみせた。

もはや彼は“こういう役がピッタリ!”と一概に言えないほど、多くの芝居バリエーションを持つ俳優になってきた。相手役の芝居を受け止めながら、その人物との関係性のなかで自身の役を立ち上げていく。

『再生のウズメ』でも、イモト演じるウズメの物語を支えながら、興梠自身にも語られていない人生があることを予期させている。

彼にも再生が必要?

白洲は2010年『第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』をきっかけに芸能界入り。翌2011年には『ミュージカル・テニスの王子様 2ndシーズン』の鳳長太郎役で俳優デビューした。

そこから舞台、映画、ドラマと出演を重ね、『刑事7人』のような長寿シリーズから深夜帯の挑戦的な作品まで、さまざまな場所で経験を積み上げている。興梠に、ただの“感じのいい便利屋さん”では終わらない厚みが生まれているのは、それゆえかもしれない。

また、本作の魅力は主題歌にもある。8人組ダンス&ボーカルグループ・MAZZELの『Touch』が作中に流れるやいなや、SNS上でも反応が相次いだ。ドラマのあたたかな世界観とも重なるメロディラインは、リスタートを切ったウズメの人生を包み込んでくれるだろう。

ウズメの救世主として現れた興梠。しかし、彼自身も決して完成された人間ではない。誰かを救える側に立った人間が、自分自身まで救えているとは限らないのだから。

今後の展開で十中八九、興梠の抱えている過去や背景が明かされていくはずだ。そうなったらもはや『再生のウズメ』は、ウズメだけの再生物語ではなくなっていく。


東海テレビ・フジテレビ系『再生のウズメ』毎週土曜23時40分放送 公式HP より

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