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朝ドラ最終回で“たった2秒”のシーンに称賛の声「良い描写」「泣きそうになった」物語を締めくくった一場面に反響

  • 2026.10.1
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『風、薫る』最終週(C)NHK

NHK連続テレビ小説『風、薫る』が9月25日、最終回となる第130回を迎えた。見上愛が演じる一ノ瀬りんと、上坂樹里が演じる大家直美が、看護の道を切り開いてきた物語は、最後に現代の病院へとつながる。そこで描かれた一足の靴が、作品を通して投げかけられてきた「What is Nursing?(看護とは何か)」という問いへの答えを、鮮やかに示した。

※以下、放送内容を含みます。

りんと直美がまいた“種”

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『風、薫る』最終週(C)NHK

月日は流れ、りんが執筆した看護の実用書が発売される。出版祝いに『恵風看護婦会』を訪れた玉田多江(生田絵梨花)をはじめ、仲間たちの姿からは、りんと直美が積み重ねてきたものが、次の世代へ受け継がれていることが伝わる。

一方、『田之上屋』へ向かっていた島田健次郎(佐野晶哉)ことシマケンは、道中である親子と出会う。かつて夜逃げしてきたりんと娘の環(宮島るか)の姿と重ねたのか、シマケンは持っていたチョコレートと、りんの本を親子に手渡す。その後、『田之上屋』で竹内虎太郎(小林虎之介)と合流。りんの本を肴に飲もうとする虎太郎の元には、夏目漱石の『虞美人草』があった。かつては小説を読んでいなかった虎太郎が、今では一冊の小説を手にしている。その変化にシマケンが気づいたのは、長い年月をともに過ごしてきたからこそだった。

一ノ瀬家では、りんの妹・安(早坂美海)が遊びに来ており、子どもたちとすごろくを囲んでいる。盤上には「看護婦」のコマもあり、りんたちが歩んだ道が、いつしか次の世代の日常のなかに根付いていた。

縁側で、りんは「種、まけたかなあ」とこぼすと、直美は、これからどこからどんな芽が出てくるのか分からないと返す。そこへ占い師の真風(研ナオコ)が現れ、2人が起こした風はこの先も遠くまで吹き続けることを告げる。その言葉通り、2人の物語は時代を越えて続いていく。

現代につながった2人の看護

和やかな空気のなか、突如として三浦ツヤ(東野絢香)が現れ、日比谷でデモがあり、けが人が出たと知らせる。りんと直美は看護服に着替えて現場へ向かい、Mrs. GREEN APPLEが担当する主題歌『風と町』が流れるなか、看護婦養成所で学んだ日々や、看護婦として患者と向き合ってきた姿が映し出される。

それから、舞台は現代へ。病院では、りんと直美を思わせる2人の看護師が女性患者を看護している。そこで彼女たちが目にしたのが、患者のそばに置かれた一足の靴だった。

靴を見た2人は、患者が何を求めているのかを考える。もしかすると、その靴を履きたいのではないか。では、今この患者が本当に求めていることは何なのか。2人はカンファレンスで医師と意見を交わし、屋上庭園へ行くことを提案する。そして、車いすに乗った患者を屋上庭園へと連れていく。その姿が映し出されるなか、物語は静かに幕を閉じた。

「What is Nursing?」へのひとつの答え

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『風、薫る』最終週(C)NHK

ここで、作品が長い時間をかけて問い続けてきた「What is Nursing?」が、ひとつの形になる。

看護とは、患者から頼まれたことに応えるだけではない。相手をよく見て、言葉になっていない変化にも気づき、その人が何を必要としているのかを考える。そして、考えたことを実際の行動につなげていく。

第129回でも、りんと直美は「分からない」からこそ患者を観察し、考え続けることの大切さに向き合っていた。最終回で置かれた一足の靴は、その積み重ねの先にあったものだった。

ベッドの下の靴が映し出されたのはたったの2秒。わずかな描写ながらも、SNSでは「なるほどなぁ」「作品のテーマを主張した良い描写だった」「泣きそうになった」といった称賛の声も寄せられた。

りんが語った「種、まけたかなあ」という言葉。その種は本になり、次の世代へ渡り、最後には一人の患者の小さなサインに気づく看護師の姿として芽を出した。一足の靴から、その人が何を求めているのかを考え、できることを探して動く。『風、薫る』は最後に、そんな何気ない一場面を通して、看護とは何かという問いにたどり着いた。りんと直美が吹かせた風は、確かに現代まで届いていた。


連続テレビ小説『風、薫る』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

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