1. トップ
  2. エンタメ
  3. 朝ドラでわずか“約1分30秒”の名演に称賛の声「実際の出身者」「何回も見てる」短い登場で残した強烈な余韻

朝ドラでわずか“約1分30秒”の名演に称賛の声「実際の出身者」「何回も見てる」短い登場で残した強烈な余韻

  • 2026.10.1
undefined
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』第37回(C)NHK

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』第37回「椰子の実たちの夢」では、みね子(有村架純)が父・実(沢村一樹)の行方を追う一方、寮では澄子(松本穂香)が家族について語る場面が描かれた。なかでも印象に残るのが、澄子が祖母との思い出を笑顔で話し、最後には布団の中で涙を流す場面だ。祖母を演じた大方斐紗子の登場は短いものの、澄子の故郷や家族への思いを描くうえで重要なシーンとなっている。

※以下本文には放送内容が含まれます。

みね子、父・実を探して街へ

みね子は綿引(竜星涼)とともに、父・実が目撃されたという街を訪れる。実の写真を手に、道行く人へ「この人見かけませんでしたでしょうか?」と尋ねて回るが、なかなか手がかりは見つからない。

父がどこにいるのか分からない状況のなか、それでも写真を持って諦めないみね子。実の行方を追うストーリーが進む一方で、この日の寮では、もうひとつ印象的な“家族”のエピソードが描かれた。

澄子が笑顔で語った「ばあちゃん」の思い出

寮では、優子(八木優希)が実家から届いたハタハタのつくだ煮を皆に振る舞う。一方、澄子の家からは何も届いていない。仕送りをしているにもかかわらず、ハガキ一枚届かないことを気にしながらも、ここが好きで楽しいから、さみしくないと笑ってみせる。

そんな澄子が、ふと語り始めたのが祖母との思い出だった。普段は腰が曲がり、ゆっくり歩いていた祖母が、中学生だった澄子が骨折して帰ってきたときだけは、心配するあまり腰を伸ばして迎えに来てくれたという。しかし、帰る頃には、またいつもの姿に戻っていた。澄子が笑いながら話すその思い出からは、祖母との時間がいかに大切なものだったかが伝わってくる。

ところが、その夜。布団に入った澄子は、昼間とは打って変わって静かに涙を流す。「ばあちゃん…」とつぶやく声には、家族から便りがない寂しさと、祖母にもう一度会いたいという思いが滲んでいた。

短い登場で強い印象を残した人物

undefined
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』第34回(C)NHK

祖母役を演じたのは、澄子と同じ福島県出身の女優・大方斐紗子だ。登場時間は1分30秒ほどと短いながら、普段は腰を曲げてゆっくり歩く祖母が、孫の澄子の骨折を知った途端、思わずピンっと腰を伸ばして駆けつける姿が印象に残る。心配する気持ちが体の動きにそのまま表れ、思わず笑いを誘う一方で、孫を案じる祖母の深い愛情もしっかりと伝わる場面となっていた。

放送後にはSNSでも「素晴らしい女優」「実際の出身者だもんな」といった声が上がったほか、「ずっと待ってた回」「何回も見てる」といった反響も見られた。福島県出身という点に触れる声もあり、今回の登場をきっかけに大方斐紗子の出演に改めて関心を寄せる視聴者もいたようだ。

このとき、物語の中心にいたのは澄子自身だったが、その人物像を豊かにしているのは、こうした周囲の人々である。大方斐紗子が演じた祖母もそのひとりだ。登場はほんのわずかでも、澄子がどんな家庭で育ち、故郷にどんな記憶を残してきたのかを感じさせる役割を担っている。主人公の人生を直接動かさずとも、人物の背景に確かな輪郭を与える。そんな朝ドラらしい名バイプレイヤーの魅力が詰まった登場だった。


連続テレビ小説『ひよっこ』毎週月曜〜金曜 午後0時30分放送
NHK ONE(新NHKプラス)見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

の記事をもっとみる

注目コンテンツ