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「可愛いだけではない」社会現象を巻き起こす『ちいかわ』異彩放つ【人気キャラ】が“一石を投じる”

  • 2026.9.12
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

2026年7月24日より待望の初映画化され、今年最大級の大ヒットを記録している大人気コンテンツに、異彩を放つキャラクターが存在する。わがままで図々しい性格にもかかわらず、多くのファンを魅了しているのだ。本稿では、他のキュートな登場人物とはひと味違う「可愛いだけではない」キャラクターの魅力を解説する。

※以下本文には作品内容が含まれます。

“可愛い”のあり方に一石を投じる異質キャラ・モモンガ

2020年より連載がスタートした漫画『ちいかわ』。本作はイラストレーター・ナガノ先生がX(旧Twitter)に投稿している漫画作品で、現在グッズなど幅広く展開する大人気コンテンツになっている。“日本キャラクター大賞グランプリ”を4度受賞しているほか、2026年7月24日からは『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が公開されている。

『映画ちいかわ』の興行収入は138億円を突破し、劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』を超える今年最大級の大ヒットを記録している。そんな本作には、ちいかわ、ハチワレ、うさぎの3人を中心に、可愛くて個性豊かなキャラクターたちが登場する。ちいかわたちの楽しかったり、少し怖かったりするゆるい日常が描かれるのだ。

素直で可愛いキャラクターに癒される一方で、異彩を放っているのがモモンガだ。モモンガはふわふわの大きな尻尾が特徴で、見た目こそキュートだが、性格は決して良いとは言えない。あざとい仕草でかわいこぶり、周囲に自分のことを褒めるように求める。いつも自分勝手に振る舞っているため、ちいかわからは露骨に嫌われている。

モモンガのわがままな言動によって、ちいかわが泣いてしまうことも。しかし、モモンガのファンは意外に多く、作中でも人気キャラクターのひとりになっている。見た目が可愛ければ、性格が悪くても好きになってしまう――その心理は、私たち人間にも通ずるのではないだろうか。

モモンガは、人によって好き嫌いがはっきりと分かれる。そんなモモンガは、“可愛い”のあり方そのものに一石を投じる存在と言えるだろう。他のキャラクターとは一線を画す、異質の魅力があるのだ。

ただの嫌われ者じゃない?モモンガの魅力あふれる“ギャップ”

一見すると、嫌われ者のように映るモモンガ。しかしモモンガは、知れば知るほど興味と愛着が湧く“ギャップ”にあふれたキャラクターなのだ。

たとえば、不気味な姿をしたキャラクター・でかつよとモモンガの中身が入れ替わっていると考えられる点だ。でかつよが「返せッ」と叫びながらモモンガを追いかけたり、モモンガになった夢を見た後、でかつよが水面に映った自分の顔をバシャッと弾いたりと、これまでに2人が入れ替わっていることを示唆するようなエピソードが描かれていた。

ちいかわたちが暮らす世界では、不思議な出来事が起きることは珍しくない。モモンガとでかつよが入れ替わっているという展開も十分あり得る。展覧会『ナガノ展 ~ちいかわ、ナガノのくま、ナガノ作品の原画が大集合!~』では、展示されたモモンガの影をよく見るとでかつよになっているという不穏な演出が加えられており、ファンの間で話題を呼んだ。

また、モモンガはモブキャラに名前をもたらしたこともある。カニの耳をしたキャラクター・古本屋は、もとはその他大勢のモブキャラと同じく、顔も名前も描かれていなかった。しかし、古本屋が古本を売っているところにモモンガがやってきてから、2人の交流が始まる。

ある日、人間のような姿をしたキャラクター・鎧さんがつくったカニのカチューシャをモモンガからもらったことで、古本屋は顔が浮かび上がり、ピンク色に色づいた。うれし泣きの表情を浮かべる古本屋はそれ以来、モモンガのことを何かと気にかけ、面倒を見ている。古本屋にとって、自分に個性をもたらしてくれたモモンガは、特別な存在になったと考えられる。

はっきりと正体が明かされず、古本屋と特別な関係にあるモモンガは、漫画『ちいかわ』に登場するキャラクターの中でも異彩を放っている。『映画ちいかわ』だけでなく、原作漫画やTVシリーズもチェックすると、可愛いだけではないモモンガの魅力をより感じられるだろう。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

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