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ドラマ評論家が「絶対に面白くなる」と期待している【秋ドラマ3選】

  • 2026.9.22
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原菜乃華 (C)SANKEI

秋クールの新作ドラマは、人気脚本家が手掛ける話題作が勢ぞろいしており、どれも名作になるのではないかとドラマファンの間で盛り上がっている。 今回はドラマ評論家の筆者が、放送前の情報をもとに「これは絶対に面白くなる」と期待している3作の秋ドラマを紹介したい。

『もうパパ!』動画配信者のパパと娘の絆を描いたSNS時代のホームドラマ

初めに紹介したいのが、日10ドラマ(テレビ朝日系日曜よる10時15分~)で放送される『もうパパ!』だ。
本作は『タラちゃんねる』という動画チャンネルを親子で配信しているパパの多良山良詫(堤真一)と、娘の紀子(原菜乃華)の物語。 大学生の紀子は、パパの夢である登録者数100万人を目指して、毎日動画を配信していたが、いつの間にかパパの顔色を窺って行動している自分に違和感を覚え始めていた。
そんな紀子が大学の先輩・吉良陽日(岩瀬洋志)に恋をしたことで、パパとの関係が少しずつ変わっていく。

本作が放送される日10ドラマは、脚本家が作家性の高いオリジナルドラマを書くドラマ枠として定評があり、毎回とても斬新な作品が放送されている。
今回の『もうパパ!』の脚本を担当するのは、2024年度前期の連続テレビ小説(以下、『朝ドラ』)『虎に翼』で注目された吉田恵里香。『虎に翼』は戦前・戦後という過去を舞台にした朝ドラだったが、吉田は『恋せぬふたり』や『君の花になる』といった現代を舞台にしたドラマも多数手掛けており、2023年に吉田がNHKで手掛けた単発ドラマ『生理のおじさんとその娘』は、生理用品メーカーの広報としてテレビ番組に出演する父親を持つ娘の悩みを描いたコメディだった。
他にも『ぼっち・ざ・ろっく!』や『前橋ウィッチーズ』といった少女が主人公の現代を舞台にしたアニメの脚本も吉田は担当している。 今回の『もうパパ!』は、吉田が得意とする現代を舞台にした少女の物語となりそうだが、『虎に翼』で話題になった社会的テーマに切り込む鋭さを持ったホームコメディとなるのではないかと期待している。

『ポリティカルパン』架空の国を舞台にした怪盗ドラマ

次に紹介したいのが、水10(フジテレビ系水曜よる10時枠)で放送される石原さとみ主演の『ポリティカルパン』だ。
本作は、架空の国・ニッポニアを舞台にした物語で、使われ方が不透明な政治の金(ポリティカル・マネー)を根こそぎ鮮やかに奪い取っていく女ルパンこと如月弥生(石原さとみ)の活躍を描いたドラマだ。

架空の国を舞台にした怪盗モノというファンタジー色の強い設定だけを抜き出すと、荒唐無稽なエンタメ作品に感じるが、脚本を担当するのが野木亜紀子だと知ると、作品の印象が大きく変化する。

テレビドラマ『MIU404』や映画『ラストマイル』など、野木は社会問題を題材にしたクライムサスペンスを得意としている脚本家だ。
中でも2018年の『アンナチュラル』は、野木の作家性を世間に知らしめた代表作だが、主演を務めたのは石原さとみだった。
つまり、『ポリティカルパン』は、8年ぶりに石原が野木の脚本で主演を務めるドラマとなっている。 また、本作のプロデューサー・北野拓は、『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』と『連続ドラマW フェンス』というドラマで野木と組んでおり、どちらも社会問題を扱ったシリアスなドラマとして高く評価された。

そのため、今回の『ポリティカルパン』も、架空の国を舞台にした怪盗モノというファンタジックな娯楽作品に見えるが、そのイメージを逆手に取って、“政治とカネ”というシリアスな問題に切り込んだ社会風刺ドラマになるのではないかと期待している。表向きは荒唐無稽なファンタジードラマに見える本作を、野木亜紀子がどう料理するのか楽しみだ。

『LOST10』登山ツアーで起きた遭難事故を背景にした考察ミステリー

そして、最後に紹介したいのが金曜ドラマ(TBS系金曜よる10時枠)で放送される『LOST10』だ。
本作は、登山ツアー中に発生した遭難事故について調べる刑事・小駒(横浜流星)が主人公のヒューマンサスペンスとなるらしいのだが、細かい内容は伏せられており、謎に満ちている。

『VIVANT』や『Tシャツが乾くまで』など、近年のTBSドラマは、放送直前まで物語の内容を伏せるという、あえて見せない宣伝によって視聴者の関心を引き付けることに成功しているが、この『LOST10』も内容が伏せられたまま、出演俳優を少しずつ発表するというユニークな宣伝が注目を集めている。
そのため、どういうドラマになるのか不明なのだが、それでも多くのドラマファンが「絶対、面白いはずだ」と楽しみにしているのは、奥寺佐渡子(脚本)、塚原あゆ子(演出)、新井順子(プロデューサー)の3人が手掛けるドラマだからだろう。

この3人は、湊かなえの推理小説をドラマ化した『Nのために』や、オリジナル脚本の『最愛』といったミステリー要素を持つドラマを手掛けたチーム。中でも2021年に放送された『最愛』は、散りばめられた様々な謎と複雑な人間模様が織りなす重厚なヒューマンドラマとして高く評価され、物語の発端となったある事件の犯人をめぐる考察が盛り上がった。
今回の『LOST10』も『最愛』のような、考察要素が散りばめられた重厚なヒューマンドラマとして、大ヒットするのではないかと楽しみにしている。


出典元:
テレビ朝日系日10ドラマ『もうパパ!』公式HP より
フジテレビ系水10ドラマ『ポリティカルパン』公式HP より
TBS系金曜ドラマ『LOST10』公式HP より

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