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隣人のバイク音に耐えかねた40代夫婦→抗議すると…隣人の“予想外の返し”に「時間帯の話なんだけどな…」

  • 2026.10.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

住宅での騒音問題というと、隣人の話し声や足音、テレビの音などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に気になる音は、家の中から聞こえてくるものだけとは限りません。車やバイクのエンジン音、ドアの開閉音など、屋外で発生する音がきっかけで隣人トラブルに発展することもあります。特に戸建て住宅では、隣人と長く付き合っていくことになるケースも多いため、一度関係がこじれると、騒音そのものとは別の悩みを抱えてしまうこともあるでしょう。

今日は、隣人が大型バイクを購入したことをきっかけに、それまで良好だった近所付き合いまで変わってしまった40代男性のエピソードをご紹介します。

隣人が購入した大型バイク

今から5年ほど前、不動産業界の忘年会に参加した際、同業者のAさんから聞いた話です。Aさんは不動産業界で働く40代の会社員。妻と子どもと一緒に、戸建て住宅で暮らしていました。

隣人とは、顔を合わせれば「おはようございます」「こんにちは」とあいさつを交わす程度の関係だったそうです。家族ぐるみで付き合うほどではありませんでしたが、これまで大きなトラブルもなく、Aさん一家は平穏に暮らしていました。

そんなある日、隣人宅の駐車スペースに大きなバイクが停まっていることに気づきます。

「大型バイクを買ったんだな」

最初は、その程度にしか思っていなかったそうです。

ところが、しばらくするとAさん一家は、思わぬ「音」に悩まされるようになります。隣人がバイクで出かける際、エンジン音が住宅街に響くようになったのです。

日中であれば、それほど気にならないこともありました。問題は、バイクの音が聞こえてくる時間帯でした。

「休日くらい寝かせて…」早朝の音で子どもまで起きるように

隣人は、朝早くバイクで出かけることがありました。エンジンをかける音だけでなく、ときには空ぶかしするような大きな音が聞こえてくることもあったそうです。平日はAさん一家も朝から仕事や学校の準備をしているため、それほど気にならない日もありました。

しかし、つらかったのが休日です。せっかくゆっくり眠れる朝でも、外から響くバイクの音で目を覚ましてしまいます。ある休日の朝には、まだ寝ていた子どもまで起きてきました。

妻も次第に不満を口にするようになります。

「休日くらい寝かせてほしいよね…。せめて朝と夜だけでも静かにしてもらえないかな」

さらに、隣人が夜遅く帰宅することもありました。寝ようとしている時間帯にバイクの音が聞こえることもあり、Aさん夫婦にとっては次第に無視できない問題になっていきます。

とはいえ、相手は隣人です。賃貸住宅なら引っ越すという選択肢も考えやすいですが、Aさん一家が暮らしているのは購入した戸建て住宅。これから先も隣同士で暮らすことを考えると、簡単には言い出せませんでした。

思い切って伝えたものの…「そんなに長い時間じゃないですよ」

Aさんはしばらく我慢していましたが、ある日、隣人と顔を合わせた際に思い切って伝えることにしました。

「すみません。バイクなんですけど、朝と夜だけでも、できるだけ音を抑えてもらえませんか。子どもが起きてしまうことがあって…」

Aさんとしては、できるだけ角が立たないようにお願いしたつもりでした。しかし、返ってきたのは予想していなかった言葉だったといいます。

「すぐ出発しているし、そんなに長い時間じゃないですよ」

隣人にとっては、エンジンをかけて出発するまでの短い時間。一方のAさん一家にとっては、たとえ短時間でも睡眠を妨げられる音でした。

「長いか短いかじゃなくて、時間帯の話なんだけどな…」

そう思ったAさんでしたが、それ以上言えば口論になりそうだと感じ、その場では話を終わらせました。

その後、バイクの音が完全になくなることはありませんでした。さらに、別の問題も起こります。それまで顔を合わせれば普通にあいさつしていた隣人との関係が、明らかに変わってしまったのです。

「音よりこっちのほうがしんどい」変わってしまった隣人関係

Aさんがバイクの音についてお願いしたことをきっかけに、それまでの隣人との関係も少しずつ変わっていきました。以前は顔を合わせれば自然にあいさつを交わしていましたが、次第に会話どころか、あいさつをすることも少なくなったそうです。

Aさん自身も「またバイクのことで何か言われると思われているのかな」と考えるようになり、隣人を見かけると避けてしまうことが増えていきました。妻も、隣人が外にいるときは少し時間をずらしてから家を出ることがあったといいます。

しかし、隣同士で暮らしていれば、顔を合わせる機会を完全になくすことはできません。ゴミを出すときや車で出かけるとき、家の前を掃除するときなど、以前なら何でもなかった日常の場面でも、お互いに気まずさを感じるようになってしまいました。

Aさんは当時を振り返り、こう話していました。

「バイクの音もつらいですけど、隣同士でこんな関係になってしまったことのほうがしんどいですね。家を買った以上、簡単に離れられないですから」

その後もAさん一家は同じ家で暮らしていますが、隣人との関係が以前のように戻ることはありませんでした。騒音だけでなく、これからも顔を合わせる隣人との関係まで変わってしまったことが、Aさんにとって大きな悩みとして残ることになったのです。

隣人トラブルは「直接言えば解決する」とは限らない

戸建て住宅を購入する際は周辺環境の確認が大切ですが、購入時の状態がずっと続くとは限りません。隣人の車やバイク、家族構成、生活時間などが変わったことをきっかけに、それまでなかった騒音に悩まされることもあります。

また、騒音の感じ方には個人差があります。短時間でも、早朝や深夜であれば負担に感じる人もいるでしょう。

隣人の騒音に困った場合、必ずしも当事者同士だけで解決しようとする必要はありません。直接伝えることで改善するケースもありますが、相手との関係によっては、かえってトラブルが深刻になる可能性もあります。

騒音が続く場合は、発生した日時や時間帯、音の内容などを記録し、自治体や町内会などの第三者へ相談する方法もあります。話し合いがこじれていさかいに発展するなど、当事者同士での解決が困難になった場合は、警察へ相談する選択肢もあります。その際、緊急性がなければ最寄りの警察署の生活安全課や警察相談専用電話「#9110」を利用するとよいでしょう。

戸建て住宅では、隣人と長く付き合っていくことも少なくありません。トラブルが起きたときは、その場で直接解決しようとするだけでなく、状況に応じて第三者へ相談しながら冷静に対応することが大切です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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