1. トップ
  2. 暮らし
  3. 9歳我が子「あんなにかっこいいのになんで手放すの?」30代男性が116万円で買ったマツダ・アクセラスポーツ…家族が猛反対したワケ

9歳我が子「あんなにかっこいいのになんで手放すの?」30代男性が116万円で買ったマツダ・アクセラスポーツ…家族が猛反対したワケ

  • 2026.10.4
undefined
出典:PIXTA(※画像はイメージです)

30代男性が通勤用に116万円で購入した中古車、マツダのアクセラスポーツ。購入当初、家族は車にほとんど興味を示していませんでした。しかし、休日のふとした遠出をきっかけに、事態は少しずつ変わっていきます。

あくまで自分専用の足として買ったはずの一台が、いつの間にか家族の思い出を支えるかけがえのない相棒へと変わっていくまでの、心温まるエピソードをご紹介します。

10年間軽自動車に乗っていた30代男性が選んだ、116万円のアクセラ

約10年にわたって軽自動車を乗り継いできたAさんは、2022年に、2014年式のマツダ・アクセラスポーツを約116万円で中古購入しました。長年、軽自動車に乗っていたこともあり、普通車ならではの余裕のある走りやデザインへの憧れをずっと抱いていたそうです。

数ある候補の中からこの車を選んだ大きな理由は、その流麗でスタイリッシュな外観にありました。加えて、価格以上に上質に感じられる内装の仕上がりにも惹かれ、毎日のありふれた通勤時間が少しでも楽しくなるかもしれないと期待を膨らませていました。

一方で、家庭にはすでに家族用の車が別にあったため、奥さんやお子さんの反応は淡白なものでした。「お父さんが新しい車を買ったのだな」と、当時の家族はそれくらいの関心しか寄せていなかったようです。この時点において、アクセラスポーツは完全にAさん専用の足であり、休日のレジャーや長距離の旅行で活躍することなど、本人も全く想定していませんでした。

仙台への遠出から変わり始めた家族の視線

単なる通勤車という位置づけに静かな変化が訪れたのは、Aさんのちょっとした思いつきがきっかけでした。ある休日、「せっかくだからアクセラで仙台まで出かけてみよう」と家族に提案してみたのです。普段は仕事の行き帰りにしか使っていない車でわざわざ遠出することに対し、奥さんは少し驚いた様子を見せていました。しかし、9歳のお子さんは、「いつもと違う車に乗ってお出かけできる」という非日常感を純粋に喜んでくれたそうです。

この仙台へのドライブを境にして、休日のお出かけや旅行にアクセラスポーツが選ばれる機会が少しずつ増えていきます。長距離移動の道中、奥さんはシートの座り心地や走行中の安定感に安心したのか、気づけばぐっすりと眠ってしまうこともありました。また、お子さんも街中で同じ車種を見つけると嬉しそうに声をあげるようになり、家族と車との心理的な距離感が徐々に縮まっていくのを感じていたそうです。

旅行開始わずかひやりとした海へのドライブ

そうして家族との思い出が深まるなかで、今でも語り草になっているハプニングが起こりました。皆で海へ旅行に出かけた際、奥さんが初めてアクセラスポーツのハンドルを握ることになったのです。しかし、普段乗り慣れていない車のサイズ感に戸惑ったのか、出発したその瞬間に、自宅の塀にサイドミラーをぶつけてしまいます。

楽しいはずの旅行の出鼻をくじかれ、Aさんも一瞬ひやりとしたそうです。とはいえ、せっかく楽しみにしていた家族旅行を取りやめるわけにもいきません。幸いにも傷は浅くミラーの機能に問題はなかったため、気を取り直して海へと再出発しました。当時はひやひやする出来事でしたが、決して誰かを責め立てるような空気にはならず、今となっては家族の食卓で笑い合える大切な思い出の1ページになっています。

ファミリーカーとしての欠点と、それでも選ばれる理由

このようにたくさんの思い出を重ねてきた車ですが、家族で使ううえでの欠点が全くないわけではありません。流麗なデザインを採用している反面、後部座席の窓が比較的小さく作られており、乗る人によっては少し圧迫感を覚えることがあります。また、路面状況の悪い場所や高速道路ではロードノイズが車内に響きやすく、後部座席との会話がしづらいと感じる瞬間もあるようです。

一般的な視点で見れば、こうした不便さから別の広くて静かな車に乗り換えたいという不満が出てもおかしくありません。ところが、奥さんやお子さんからそうした不平不満は一度も出なかったそうです。多少の欠点を含めて車を受け入れてくれている家族の様子を見て、Aさん自身も定期的に洗車を行ったり車内用のアクセサリーを選んだりするようになり、ただの移動手段を超えた深い愛着を抱き始めました。

何気ない買い替えの提案に対する家族の猛反対

車を購入してから数年が経ったある日のこと、Aさんは深い意味もなく、「そろそろほかの車にも乗ってみたい」とこぼしました。自分が通勤用に購入し、維持してきた車なのだから、買い替えのタイミングも自分の自由だと思っていたのでしょう。

しかし、奥さんからは「まだまだ乗れるのだから買い替える必要はないよ」と止められ、お子さんからも、「あんなにかっこいいのになんで手放すの!」と、強い反対を受けてしまいます。

この瞬間になって初めて、Aさんは自分以上に家族のほうがこの車を手放したくないと思っている事実に気がつきました。自分の通勤車だったはずなのに、「どうやら自分一人では買い替えられないらしいです」と、Aさんは照れくさそうに振り返ります。最近では、お子さんがアクセラスポーツで北海道や鹿児島にも行ってみたいと大きな夢を語るようになりました。

通勤用の足としてやってきた中古車は、すっかり家族の絆を深める存在になっています。どうやらこの車との旅は、これからもまだまだ続いていきそうです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ