1. トップ
  2. エピソード
  3. 看護師「元気そうに見えるのに…」真っ黒に日焼けした少年が突然の入院…→看護師が感じたこととは…?

看護師「元気そうに見えるのに…」真っ黒に日焼けした少年が突然の入院…→看護師が感じたこととは…?

  • 2026.9.28
undefined
出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは、病棟看護師もなです。

患者さんの状態を把握するとき、表情や顔色、動きなどを観察することは、看護師にとって大切なことです。

一方で、目で見て分かる情報だけでは、実際の状態が分からないこともあります。

今回、私が出会ったのは、夏休みにキャンプへ行ったあと、体調を崩して受診した男の子でした。

ところが、詳しく状態を確認していくと、見た目から受ける印象とは違う事実が分かったのです。

今回は、この経験を通して改めて感じた「第一印象だけでは分からないこと」についてお話しします。

真っ黒に日焼けした男の子が入院

私が初めて彼を見たとき、印象に残ったのは、真っ黒に日焼けした姿です。

「夏休みに外でたくさん遊んできたのかな」

そんなことを思うほど、健康的な印象を受けました。

しかし、看護師として見た目だけで患者さんの状態を判断することはありません。症状やバイタルサイン、全身状態などを確認しながら、現在の状態を把握していきます。

そして詳しく確認していくと、見た目から受けた健康的な印象とは違う状態であることが分かりました。

検査によって気管支炎を発症していることが判明し、結果的に1週間程度の入院となったのです。

「こんなに元気そうに見えるのに……」

最初に受けた印象と、実際に入院が必要になったこととのギャップに、私自身も驚きました。

「元気そう」という印象だけでは判断しない 

この経験で改めて感じたのは、患者さんの状態を把握するとき、目に入った印象だけで判断を終わらせないことの大切さです。

表情や顔色、動きなど、目で見て分かる情報はもちろん重要です。

ただ、それらはあくまで状態を知るための一つの手がかりです。

「元気そうに見える」という印象があったとしても、そこで安心するのではなく、「実際の状態はどうなのだろう」と考え、症状や本人の訴え、全身状態などを一つずつ確認して、必要な情報を集めていくことが大切です。

今回の男の子も、日焼けした姿から受けた印象だけで終わらせず、実際の症状や状態を確認していったことで、入院が必要だと分かりました。

考えてみれば、これは医療現場だけの話ではありません。

私の父は体格が大きく、一見すると何でも平気そうに見えます。でも、実際には採血が大の苦手です(笑)。

「こう見えるから、きっとこうだろう」

人は知らないうちに、相手に対してイメージを持つことがあります。

だからこそ私は、「そう見えるけれど、実際はどうなのだろう」と、一度立ち止まって考えることを意識するようになりました。

第一印象は「答え」ではなく「入り口」

この経験以降、患者さんと接するときは、最初に受けた印象だけで状態を決めつけないことを改めて意識しています。

目で見て分かることに加えて、本人は何を訴えているのか、いつもと違う様子はないかなど、目に見えない情報にも目を向けるようにしています。

これは医療現場だけでなく、日常生活でも同じではないでしょうか。

いつも明るい人が実は疲れていたり、「大丈夫」と言いながら無理をしていたりすることもあります。

ちなみに、看護師からのワンポイントアドバイス。

鼻水や咳などの症状が続いたり、普段と違う様子があったりするときは、「これくらい大丈夫」と様子を見すぎず、早めに医療機関へ相談することも大切です。

「元気そう」だけで終わらせない

人と接するとき、私たちはさまざまな情報から相手の状態を理解しようとします。

だからこそ、最初に受けた印象だけで決めつけず、本人の言葉や実際の様子にも目を向けることが大切です。

「そう見えるけれど、実際はどうだろう?」と一度立ち止まる。その小さな意識が、相手をより深く理解するきっかけになるのではないでしょうか。


もな|病棟看護師・看護師ライター

看護師歴7年。急性期・整形外科、地域包括ケア病棟(混合病棟)、訪問看護を経験し、現在も看護師として勤務しています。新人指導や夜勤も経験。日々の看護で出会ったリアルな出来事を通して、技術だけではない「人と向き合う看護」を言葉にしています。誰かの経験を、読者の明日につながる小さな学びとして届けられる記事を目指しています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ