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乗客「お金返せ!」突然怒鳴りつけてきて…教習所の送迎バスで起こった“理不尽な出来事”に「今でも忘れられない」

  • 2026.10.4
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出典:photoAC ※画像はイメージです

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

皆さんは、送迎バスで通勤や通学をしているとき、満車でバスに乗れない状況になったらどうしますか。

今回は以前に乗務していた教習所のスクールバスで起きたトラブルを紹介します。8月・9月は教習所も繁忙期に入ります。そのため、バスは遅延しやすい状況に。

スクールバスには、さまざまなご意見が入ってきましたが、中には思わず耳を疑ってしまうような苦情もありました。そこで、今でも忘れられない理不尽な出来事をお話します。

大規模な教習所だからこそ抱える送迎問題

当時、乗務していた教習所のスクールバスは、複数の送迎バスで運行していました。

もともと生徒数が多い状況で繁忙期へ突入すると、スクールバスに乗り切れないほどの生徒が乗車するようになります。

しかし、バスの台数は限られており、工夫することすら困難な状況でした。

不特定多数の生徒が乗車することに加え、キャンセル待ちの生徒もいるため、教習予定以上の人数が教習所へ足を運んでいました。また、離れた場所にある施設で教習を実施するコースもあり、繁忙期になると毎便、施設を経由して教習所へ戻らなければなりません。

経由には数分費やします。これも、スクールバスが遅延する原因の1つでもありました。

「乗れない!」「降りれない!」問題が多発

8月・9月は大学生が夏休みとなるため、通学率は格段に上がります。そのため、スクールバスの定員を大きく上回る状況が多発していました。

教習所を出発し、1つ目のバス停がある駅に到着すると、すでに30人を超える生徒が長蛇の列を作っていました。朝一番の運行で空車だった中型バスは、最初のバス停で座席がすべて埋まりました。

あと乗車できるのは、つり革を利用する立席の人数分だけでした。その後の運行でも定員いっぱいまでの満員状態が続き、安全確認に極度の神経を使う日々でした。

また、乗降に時間がかかり運行ダイヤが乱れると、スクールバスの運行でさまざまな苦情が発生します。

「いつも満車で乗れなかったこともある」
「降りたかったのに降りれなかった」

乗車人数が増え、つり革や手すりにつかまって乗車している場合、車内の通路が埋まってしまい、特に乗降で時間がかかってしまいます。また、降りる予定だったのに降りられなかった生徒もいたようです。

もちろん、私も「他に降りる方はいませんか」と声を張り上げて車内にアナウンスしていました。しかし、私自身も遅延による焦りから、一人ひとりへのきめ細かな声かけが十分にできていなかったのも事実です。

アナウンスに対し、返答がなければすぐに出発します。そのタイミングが合わなかった生徒もいたのだと思います。

座席数しか乗れないマイクロバスで更なる苦情

当時、スクールバスの運行では配車表を作り、2日に1回のローテーションで担当する運行路線とバスを変更するという仕組みでした。

翌日私が乗務したのは、マイクロバスでした。28人しか乗車できないマイクロバスは、バス停に生徒が残っていても、乗車を許可できません。

そのようなときは、タクシー利用の案内をするルールであったため、「タクシーに乗ったら領収書をもらって教習所に提出してください」と案内しました。

しかし、私がバスで教習所に戻ると、タクシーで到着していた生徒が怒りながらバスに乗り込んできました。内容を聞くと、タクシー代を教習所に返金してもらえなかったとのことでした。

本来、領収書を教習所に提出すれば、全額返金してもらえる仕組みだったのですが、生徒は領収書をもらっていなかったため、返金不可と言われたようです。

確かに、金額がわからなければ教習所も安易に返金はしないでしょう。しかし、生徒は「領収書のことを言わなかったお前のせいだ!お金を返せ!」と怒鳴りつけてきました。

しっかりと案内したつもりでしたが、喧騒や焦りの中でうまく伝わっていなかったのかもしれません。

幸い、教習所が「言った」「言わない」の仲裁に入り、返金してもらうことになった生徒は、意気揚々と教習に向かいました。確かに運営体制にも無理があり、生徒たちが不満を抱くのも無理からぬ状況でした。

遅延による焦りもあるなか理不尽な苦情で疲れが倍増

9月になると、「乗れないバスを走らせるな」と言われたり、「もっと早く走れ」など驚くような発言を受けたりと、散々な出来事が思い出されます。

大勢の生徒が乗車するスクールバスを運行するのは、運転士として誇らしく感じていました。

しかし、生徒が多いことでなぜ運転士にばかり苦情がくるのかと、教習所と生徒の板挟みに「理不尽だ」と感じた出来事でもあります。

今でも強く印象に残っており、この経験から、サービスを提供する側としての事前の体制づくりの重要性や、心に余裕を持ったコミュニケーションの大切さを学びました


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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