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高級住宅街が広がる「天母」と庶民的な雰囲気が残る「士林」。風情の異なる2つの街を歩いてみよう。

  • 2026.8.23

現地在住ライターの片倉真理さんが、暮らしている視点で台北の注目スポットを案内。2026年8月5日発売の別冊MOOK「&Taipei/台湾、街歩きガイド」より、風情の異なる2つの街、天母・士林(ティエンムー・スーリン)を紹介します。

1.台北表演藝術中心/ACME タイペイビャオイエン イーシューツォンシン/アクメ

舞台裏を通る階段。見学コースは14時~17時まで開放。オンライン予約も可。
定期入れなど特製グッズも充実。
彩り豊かなアサイーボウルと、マフィンの代わりにマグロのコロッケ風を用いたエッグベネディクトなど。国際的に活躍するフードコーディネーターがメニューを開発。
『ACME』の店内。オリジナルグッズも販売。

Shop Data 台北市士林區劍潭路1號(『ACME』は7F) 02‒7756‒3888 12:00~21:00 月休 見学コースは月火休 Instagram@tpac_tw/@acme.taipei

2.hoja kitchen ホジャ・キッチン

豚の角煮と高菜などを挟んだ刈包は生地づくりから体験できる。
余った生地で作った中華蒸しパン「花捲(ホワチュエン)」。市場巡りから料理づくり(前菜、メイン、スープ、デザート)、茶芸体験も含めたコースは4,200元(2人以上、1人の場合は6,000元)。
ペギーさんは日本で3冊レシピ本を出版。2026年春、東京に台湾菓子店『HOLIJI』を華榮市場開業。
食材が並ぶ一角。

Shop Data 台北市士林區福壽街66號 なし ウェブサイトで要予約。

3.劍潭肉圓王 チエンタンロウユエンワン

甘めのタレで食べる肉圓。蒸籠で蒸しているので肉の旨味が凝縮されている。小粒で1皿2個50元。これに薬酒入りの「四神湯」を合わせるのが定番。具材のホルモンは丁寧に処理されているのでクセは感じられない。
2代目が切り盛り。

Shop Data 台北市士林區承德路四段12巷38號 02‒2885‒6677 11:00~21:00 無休 四神湯は65元。

4.津津豆花 チンチントウホワ

つるりと滑らかな食感の豆花。写真はタピオカがトッピングされたレモン汁入りで、さっぱりとした風味。小豆入りや緑豆入り、タロイモペースト入りぎっしりと並ぶ麺や調味料から自分用のお土産を選びたい。は、冬場はホットでも楽しめる。
創業25年ほど。2025年に向かいから移転。簡素なつくりだが、地域住民に愛される名店。

Shop Data 台北市士林區和豐街22號 02ー2883ー3189 10:00~21:00 無休

5.華榮市場 ホワロンスーツァン

ぎっしりと並ぶ麺や調味料から自分用のお土産を選びたい。
製麺所『製麵達人(ツーミエンダーレン)』の店先。ドラゴンフルーツ味やトマト味、かぼちゃ味などの「麵疙撘」(ミエンクーター・すいとんに似たもの)が。
午前中は大勢の人で賑わうので買い物客の邪魔にならないように散策を。
食通に評判の『光輝肉羹(クワンホェイロウケン)』の肉とろみスープ。魯肉飯かビーフンも合わせてオーダーを。営業は17時~23時半頃。

Shop Data 台北市士林區華榮街3 號 8:00~14:00頃 17:00~23:00頃(店舗によって異なる)休みは店舗によって異なる。

士林でグルメ散策や台湾料理教室を体験。

天母散策を楽しんだら士林へ。まずは劍潭駅前にある斬新なデザインが話題のパフォーミングアーツセンター『台北表演藝術中心』へ。ここでは没入型演劇など実験的なパフォーマンスが数多く催されるほか、舞台裏や最上階のリハーサル室などを見学できる。7階のカフェレストラン『ACME』はアサイーボウルやフレンチトーストが美食家の間で評判。天井の高いガラス張りの店内で優雅なひとときを過ごしてみたい。
士林駅近くには日本語が流暢な料理研究家、ペギー・キュウさんが主宰する台湾料理教室『hoja kitchen』がある。デザイナーだったペギーさんは、料理上手な祖母の影響を受け、友人たちをおもてなしするうちに料理教室を開くことになったという。2014年にオープン後、数年前に移転。ここでは刈包(グワパオ・台湾式バーガー)や牛肉麺(ニョウロウミエン)などの作り方を学べるほか、『華榮市場』を案内するコースもある。料理のプロと回ればいつもとは違った気づきが得られる。『華榮市場』には生鮮食品やお惣菜を扱う店のほか、昔懐かしい日用雑貨なども揃う。夕方以降は行列ができる肉とろみスープ店が営業を開始し、市場入り口付近にはいくつもの名物屋台が現れる。ちょっとした夜市のようで食べ歩きが面白い。
料理教室近くの士林神農宮周辺もぶらりと歩きたい。この一帯はのんびりとした時間が流れ、ローカル色の強い食堂が多い。あっさりとした麺が看板の『阿林切仔麵(アーリンチエツァイミエン)』や、常温の汁なし麺の専門店『廟口涼麵(ミャオコウリャンミエン)』などが人気。昔ながらの雑貨店『阿公宜蘭三星清冰(アーコンイーランサンシンチンピン)』では台湾式シャーベットを試してみたい。
ペギーさんおすすめのグルメは劍潭駅付近の住宅街にある『劍潭肉圓王』。看板は台湾南部式の蒸した「肉圓」(ぷるぷるの生地に肉餡が入ったもの)だが、ホルモンとハトムギが入ったスープ「四神湯(スーセンタン)」がイチオシとのこと。滋味豊かで、思わずお代わりしたくなってしまう。
締めは近くにある地元っ子に人気の豆花店『津津豆花』。ここでは他店ではあまり見られないタロイモペーストと味わう豆花がおすすめ。
個性を競う2つの街。台北の街がもつ多様性を感じることができる。

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高級住宅街の天母にはスタイリッシュなレストランやショップができているほか、人気カフェも増えている。最寄り駅は明德や芝山だが、やや遠いのでバスの利用が便利。夜市(ナイトマーケット)で知られる士林は2022年にパフォーミングアーツセンター『台北表演藝術中心』がオープン。最寄り駅は劍潭、士林。

 google.com/maps/d/edit?mid=1sRc8ejfTHogBHZjkRf8HYIembf1edL8&usp=sharing

illustration&map: STOMACHACHE.

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