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フェラガモの美学に酔いしれる大阪ステイ【人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第116回】

  • 2026.8.21
YUKARI KAWAGUCHI

夏の予定を考える季節になると、どうしても欲張りになる自分がいます。

美味しいものは食べたいし、素敵な場所にも行きたい。せっかくなら、日常では出合えないときめきも連れて帰りたい。昔なら寝られれば十分だったホテル選びも、今ではその場所で過ごす時間までが旅の一部。経験を重ねるほど、欲しいものが増える生き物なのかもしれませんね。

そんな欲張りな私がこの夏訪れたのは、海外リゾートでもなく、避暑地でもなく、大阪でした。

大阪・本町にある「セント レジス ホテル 大阪」

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1904年、ニューヨークで誕生した「セント レジス」は、世界各地に約55軒を展開するラグジュアリーホテルブランド。日本でその世界観を堪能できるのは「セント レジス ホテル 大阪」ただ一軒です。

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長い歴史に育まれてきたこの場所の魅力は、壮麗なインテリアだけではありません。ホテルに泊まるというより、ここで紡がれてきた物語の一節に少しだけお邪魔する。そんな感覚があります。

今回滞在したのは、最近リニューアルされた客室。大阪の自然や文化に着想を得た空間に洗練された和の意匠や天然素材、さりげないゴールドが配され、落ち着きの中にも上質さが漂っていました。

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客室で読書にふけったり、窓辺で景色を眺めながらグラスを傾けたり。スタッフとの何げない会話に思いがけない発見があったり——。分刻みのスケジュールで旅を埋め尽くすのではなく、あえて余白を楽しむこと。大人になった今だから楽しめる贅沢なのかもしれませんね。

そして、大人になると昔から好きだったものを今の自分らしい目線で楽しめるようになるのも素敵なこと。

お目当ては、フェラガモの世界に浸るアフタヌーンティー

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フェラガモと聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

私が思い出すのは、学生時代に履いていたパンプスやバッグ、そしてアイコニックなヴァラ リボンのバレッタです。あの頃は今よりずっと身軽だったはずなのに、バッグの中には、夢や憧れがたくさん詰まっていた気がして……。

フェラガモは、私に美しいものを持つ楽しさを教えてくれた、今も変わらず心惹かれるブランド。そんなフェラガモの世界を、今度はアフタヌーンティーで楽しめると聞けば、心躍らぬわけがない!

Hearst Owned

さっそく、「セント レジス ホテル 大阪」で開催中の「ヴァカンツェ・イタリアーネ アフタヌーンティー with フェラガモ」(~11月15日(日)までの期間限定)へ。イタリアを代表するラグジュアリーブランド、フェラガモの美意識を食と空間を通して楽しめる特別なアフタヌーンティーです。

階段から始まる、フェラガモの物語

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その世界観を堪能できるのは、アフタヌーンティーの会場であるブラッスリー「レジーヌ」だけではありません。実は1階から2階へ向かう瞬間から、物語は始まっているのです。

階段を上ると目に飛び込んでくるのは、フェラガモの歴代アーカイブシューズをモチーフにした装飾。ゲストを2階の会場へと優雅に誘いながら、これから始まる歩く芸術品の世界への期待を高めてくれます。

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会場のインスピレーションとなったのは、1936年に誕生したアーカイブシューズ、“カルメン”。歴代のシューズや、長く大切に受け継がれてきた貴重なアーカイブ写真がさまざまなフレームで展示されていて、これだけでもう心がときめく♡

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バーの壁面にはガラスにゴールドを施したモザイクアートが輝き、その傍らにはレインボーシューズやアーカイブブックも!

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そして、お席には、サルヴァトーレ・フェラガモの娘でありデザイナーでもあるフルヴィア・フェラガモがアーカイブデザインをもとに描いた2種類のクッションも。アフタヌーンティーをいただく前から、ブランドの美意識を楽しめる仕掛けが用意されていたのです。

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目の前に並ぶスイーツやセイヴォリーは、ひとつひとつがまるで小さなコレクションを眺めているかのよう。

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スイーツやセイヴォリーだけでなく、空間、サービス。すべてがひとつのストーリーとしてつながり、フェラガモの世界観へと自然に引き込んでくれます。

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なかでも目を奪われたのが、フェラガモのアイコンバッグ“ハグ”をオマージュしたケーキ。シチリア産レモンクリームのムースにベリーのジュレとスミレのピューレを重ね、爽やかな酸味と華やかな風味をひとつに。あまりに美しく、食べるのがもったいない……。

けれど、もちろん食べないという選択肢はありません。美しいものは、眺めるだけでは完成しない。味わってこそ、その時間が記憶に残るのだから。

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改めて感じたのは、フェラガモの魅力は華やかさだけではないということ。丁寧なものづくり、時代を超えて愛されるデザイン、そして身につける人の人生にそっと寄り添う品格。そんなフェラガモの美意識が「セント レジス ホテル 大阪」という特別な空間と重なり合い、忘れられないひとときになりました。

「セントレジスバー」でグラスを傾けながら、一日を振り返る時間

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午後はアフタヌーンティーで華やかな世界に浸り、夜はホテル12階にある「セントレジスバー」で開催されている「フェラガモ・アペリティーボ・アワー」へ。そんな一日の過ごし方は、忙しい毎日を過ごす私たちにとって、何より贅沢なご褒美です。

▲ミントとライムだけで仕上げた夏にぴったりのカクテル、グリーン(¥3,000)と、今月のスペシャリテ、スタジオーネの前菜(¥4,500)。 YUKARI KAWAGUCHI

美しいものを眺め、味わい、その余韻まで楽しむ。

ここまでフェラガモの世界に浸れるなら、大阪まで足を運ぶ理由としては十分すぎるほど。わざわざ訪れたくなる、特別な大阪ステイでした。大人の旅はどこへ行ったかより、どれだけ自分を甘やかせたか。たまには、自分へのご褒美に理由なんていらないのです。

※この記事は2026年8月21日現在の情報です。

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