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医師「原因の最大50%を占める」→実は『膀胱がん』リスクを高めている…なるべく避けるべき“たった1つの生活習慣”とは?

  • 2026.9.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

血尿が出たとき、痛みがなければ「一時的なものかな」と放置してしまっていませんか?

実は、痛みがない血尿こそ、重大な病気が隠れているサインかもしれません。今回は、中高年を中心にリスクが高まる「膀胱がん」について、その原因や血尿を放置する危険性、そして泌尿器科を受診すべき目安について詳しく解説します。

「病院に行くべきか迷っている」「血尿が出たけれど痛まないから平気だろう」と悩んでいる方は、専門医のアドバイスを参考に、ぜひ正しい対応を知ってください。

膀胱がんのリスクを高める要因とは?最大の原因は「喫煙」にあった

---膀胱がんは、どのような原因で発症するのでしょうか?年齢や生活習慣など、具体的なリスク要因について教えてください。

小内友紀子さん:

「膀胱がんは罹患時の年齢の95%以上が45歳以上、80%が65歳以上と、高年齢層に集中する病気です。年齢自体が病気の背景として考えられ、長年にわたって膀胱の内側の粘膜(尿路上皮)が発がん物質や酸化ストレスにさらされ続けることで、遺伝子の変化が積み重なり、腫瘍になると考えられます。

喫煙は膀胱がんの最大の危険因子とされ、原因の最大50%を占めると推測されています。多数例の検討で、喫煙者は非喫煙者に比べて、罹患リスクが2.58倍、現喫煙者に限ると3.47倍に達するとされ、日本人を対象とした研究でも2.14倍のリスクの上昇が報告されています。喫煙本数、喫煙年数が増えるほどリスクは上昇しますが、禁煙によりリスクは低下し、10年以上の禁煙で罹患リスクはおよそ半分以下になるとされています。

職業性の発がん物質への暴露や遺伝的要因でも、リスクは高まることが示唆されています。そして腫瘍化した組織からの出血が、血尿として目にみえる形で現れます。」

血尿を放置するとどうなる?早期発見と進行時の治療法の違い

---血尿が出ても、痛みがなかったり一度きりだったりすると、放置してしまう人が多いようです。見過ごすことにはどのようなリスクがあるのでしょうか?

小内友紀子さん:

「血尿は膀胱がんが原因だった場合、早期で見つけられる可能性のあるサインです。せっかくのサインを放置してしまうことで、再度血尿に気づいて病院にいくまでの間、膀胱がんを進行させてしまうリスクがあります。

初めのうちは膀胱がんは粘膜にとどまっていますが、進行すると粘膜下層、筋層と少しずつ深く成長していきます。粘膜にとどまっていれば、内視鏡の手術で腫瘍を削れば済んだものを、筋層に浸潤している場合は全身化学療法や、それに続く膀胱全摘出術、尿路変更術をしなくてはならなくなる場合もあります。また、他の臓器への転移を起こした場合も全身化学療法を行う必要が出てきます。」

どのような血尿なら病院へ行くべき?受診を判断する基準

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

---どのような血尿が出たときに、泌尿器科を受診すべきでしょうか?具体的な判断基準を教えてください。

小内友紀子さん:

尿全体が赤くなる肉眼的血尿で、痛みや頻尿などがない場合は必ず泌尿器科を受診して相談されることをおすすめします。また、排尿後にぽたぽたと血液が出るような場合も、泌尿器科に相談をされたほうがよいでしょう。

若い女性で、血尿以外に尿の最後に痛みがでたり、尿の回数が多くなったりと明らかに「急性膀胱炎」の症状がある場合は、内科など他の科でもよいのですが、喫煙者、ご高齢の方で痛みがない血尿の場合、膀胱炎も繰り返している場合は泌尿器科を受診されてください。

なお、痛みがある血尿は膀胱炎や尿管結石などでよく見られますが、治療を受けても治らない場合や繰り返す場合は、背景に別の病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず泌尿器科での詳しい検査が必要です。

また、目で見て赤くない場合でも、健康診断や人間ドックの尿検査で『尿潜血(顕微鏡的血尿)』を指摘された際は、症状がなくても一度泌尿器科を受診することをおすすめします。」

「痛みがないから」と油断せず、早期の段階で泌尿器科へ相談を

「痛みがないから大丈夫」「一度治まったから様子を見よう」と、血尿をやり過ごしてしまうのはとても危険です。血尿は、身体が発してくれた膀胱がんの貴重な早期発見のサインかもしれません。

進行して大がかりな手術や治療が必要になる前に、特に喫煙習慣のある方やご高齢の方、痛みのない血尿が出た方や健康診断で指摘を受けた方は、迷わず泌尿器科を受診しましょう。早めに相談することが、大切な健康を守る第一歩となります。


監修者:小内友紀子
公益財団法人ときわ会 常磐病院 泌尿器科 診療副部長、東京女子医科大学病院 泌尿器科 講師、医師、医学博士 女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。 【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医

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