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「年収の壁も上がったから」バイトのシフトを増やした大学生娘→後日、大学から届いた“奨学金の通知”に40代母が青ざめたワケ

  • 2026.10.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!税理士・元国税調査官の神崎遊です。

年収の壁の引き上げで、所得税がかからない金額などが増えて勤務時間を増やしている方もいるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、娘が生活費のためにアルバイトを増やしたことで「奨学金に影響するの!?」とショックを受けることになった女性の体験談です。

「生活費のために私もいっぱい働くから」

保険会社に勤めながら娘をひとりで育ててきた40代の母・Eさん。Eさんの娘は弁護士を目指す大学生です。

家計に余裕はありませんでしたが、収入などの要件を満たしており、返還義務のない給付型奨学金を最高額もらっていました。さらに、娘もアルバイトを頑張っており「年収の壁も上がったから限界まで働くからね!」と飲食店のシフトを増やしたそうです。

生活費のためにアルバイトをしながら、夢を追う娘はEさんの自慢でした。

そんな平和な日々を過ごしていたある日、大学から「給付奨学金の在籍報告をしてください」と案内を受け、内容を確認して「え?」と青ざめたそうです。

「学生本人が働きすぎると給付額に影響する」という事実

支援区分は、毎年見直され生計維持者だけではなく、奨学生本人の経済状況によって変わることを知ったEさん。

「お母さん、私ってがんばりすぎた?」

Eさんが調べてみると、このまま娘のアルバイト収入が年130万円程度になると、市町村民税の所得割が課税され、翌年10月以降の奨学金の支援区分が下がる可能性があることがわかりました。

「なんとかならないのかな?」と思ったEさんは、近所の会場で税理士無料相談をしていることを知り相談してみることにしました。

がんばりが報われる結果に

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「娘さん、大学生でアルバイト収入は年間130万円くらいなんですね。それなら『勤労学生控除』を使える可能性があります」

「勤労学生控除っていうのは?」

働きながら学校に通う一定の学生が受けられる控除のひとつが勤労学生控除です。

「給付型奨学金では、親だけではなく学生本人の住民税情報も支援区分の判定に使われるのはご確認のとおりです。ただ、勤労学生控除を適用すると、娘さんの場合は市町村民税の所得割が0円になる見込みです」

つまり、アルバイトをがんばって稼ぎ過ぎたからといって、それだけで給付額が減るとは限らなかったのです。

「娘のがんばりが報われるって知れてよかったです」

給付型奨学金の壁

所得税、住民税、扶養控除、社会保険。いろんな年収の壁がありますが、給付型奨学金の支援区分については、なかなか目にする機会はありません。

しかしながら、給付型奨学金を受けている学生にとっては区分が変われば、受け取れる金額が変わるので「給付型奨学金の壁」といえるのではないでしょうか。

いくら稼ぐと支援区分に影響するのかは本人や生計維持者の所得、世帯状況などにより異なります。一度、給付内容について確認してみるとよいでしょう。


執筆:税理士・元国税調査官 神崎遊

国税組織で12年間勤務し、法人税調査を中心に200件以上の税務調査に従事。現在は「ゆとり税務会計」を運営し、中小企業・個人事業主の税務支援を行っている。

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