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私大に合格した高3娘→「奨学金で払えばいい」“入学金28万円”を支払おうとするが…教員からの指摘に50代父が“青ざめたワケ”

  • 2026.9.26
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、秋に大学の合格が決まった娘さんを持つ50代のAさんの体験談です。

「入学金は、奨学金で払えばいい」

そう思っていたAさんでしたが、奨学金が振り込まれるのは入学後だと知ります。合格から入学までのお金の流れをご紹介します。

11月に合格、入学金の期限は12月上旬

Aさん(50代)の長女は、総合型選抜で私立大学を受けました。

合格の知らせが届いたのは11月の中旬です。家族で喜んだのもつかの間、大学からの書類にはこう書かれていました。

「入学金28万円を、12月5日までに納入してください」

発表から3週間ほどしかありません。

Aさんは高校3年生の夏に、日本学生支援機構の奨学金を予約で申し込んでいました。採用候補者に決まったという通知も、手元にあります。

「奨学金が決まっているから、そこから払えばいい」

Aさんはそう考えていました。

「振り込みは、入学後になります」

念のため高校の先生に相談すると、思わぬ答えが返ってきました。

「奨学金が振り込まれるのは、入学後です。入学前に納める入学金には充てられません」

貸与型の奨学金は、進学先の大学で手続きをしたあとに振り込みが始まります。予約で採用候補者になっていても、入学前に受け取ることはできません。

「入学時特別増額貸与奨学金は、入学のときに使えるのではないですか」

「名前に『入学時』とありますが、入学後の初回の振り込みに上乗せされるものです。こちらも入学前には受け取れません」

先生は続けました。この増額を利用できるのは、奨学金の選考で使う家計の基準額が一定額以下の人か、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」に申し込んだものの利用できなかった人です。家計の状況によっては、教育ローンへの申し込みが要りません。

「では、12月の28万円はどうすれば……」

Aさんは入学金の準備について不安になりました。

入学前に用意する方法は、別にある

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

先生が挙げたのは、「国の教育ローン」でした。

進学する本人ではなく、保護者が借りるローンです。入学時の費用については、合格発表の前でも申し込めます。

融資額は、子ども1人につき350万円以内(一定の要件にあてはまる場合は450万円以内)です。金利は完済まで変わらない固定金利で、返済期間は20年以内。在学中は利息だけを返す形にもできます。

ただし、時間はかかります。申し込みから審査の結果が出るまで10日前後、その後の入金までさらに10日前後が目安です。入試のシーズンは申し込みが増えるため、さらにかかることもあります。

「今から申し込んで、ぎりぎりです」

Aさんはその日のうちに手続きを始めました。

もうひとつ、労働金庫の「入学時必要資金融資」もあります。入学時特別増額貸与奨学金の採用候補者が対象で、増額奨学金の範囲内で最高50万円まで、入学前に借りられる仕組みです。所定の審査があります。

Aさんの娘の場合、入学金のほかに、3月末までに前期の授業料など90万円ほどの支払いが控えていました。

「合格した月から、3月までの間に支払いが集中するのですね」

受験校を決めたら、支払いの一覧を作る

Aさんは、こう振り返ります。

「奨学金が決まった時点で、お金の心配は終わったつもりでいました」

年内に合格が決まる入試では、納入の期限が早く来ます。奨学金の入金までの数か月を、どう埋めるかが問題です。

受験校を決めた段階で、いつ・いくら払うのかを一覧にしてみてください。入学金、前期の授業料、教材費、一人暮らしなら住まいの費用も書き出してみましょう。

そのうえで、手元の資金で払う分、教育ローンでまかなう分、入学後の奨学金に回す分を分けて考えます。

入学後に振り込まれる奨学金は、授業料や生活費に充てる。入学前にまとまって出ていくお金は、手元の資金か教育ローンでまかなう。このような計画ができていれば慌てずに済みます。

お子様の受験は、人生の中で大きなライフイベントです。お金の準備も早めに取り掛かるようにしましょう。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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