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「ここにいたんだ!お待たせ」友人と合流するからと、列に割り込んだ客。だが、係員の一言で状況が一変

  • 2026.8.8

合流という名の割り込み

旅行先の有名テーマパークで、人気アトラクションの列に並んでいたときのことです。

炎天下、前にも後ろにも人がびっしりで、進むのは牛歩のよう。

日陰もなく、汗をぬぐいながら、看板の待ち時間表示を何度も見上げていました。

それでも、順番を待つのが当然だと思っていました。

ところが、列の途中にするりと入り込む人影が見えました。

前のほうにいた数人に向かって、後から来た男女が軽く手を上げます。

「ここにいたんだ!お待たせ」

そう言いながら、当たり前のような顔で列に入っていくのです。

一人ではありません。しばらくすると、また別のグループが同じ場所に近づいてきました。

「先に来てる子がいるんで」

次から次へと「合流」を口実に、後ろから来た人たちが列の中ほどへ吸い込まれていきます。

私の隣にいた女性が、連れの人に小さくこぼしました。

「あれ、ただの割り込みだよね」

周りの人も、明らかに困った様子でした。眉をひそめる人、連れと顔を見合わせる人。

でも、誰も声を上げません。旅行先で揉め事を起こしたくない気持ちは、私にもよく分かりました。

係員が最後尾を指した瞬間

その空気が変わったのは、列を管理していた係員が近づいてきたときでした。

割り込んだ人たちのそばで足を止めると、声を荒らげるでもなく、けれどはっきりと言います。

「最後尾はあちらです。お並びの皆さまが待っておられます」

「合流」を主張していた人たちは、一瞬言葉に詰まりました。

「いや、友達がここにいるんで」

そう食い下がろうとしますが、係員は穏やかに、それでいて引きませんでした。

「皆さま、同じように並んでいらっしゃいますので」

周りの人が、そうだそうだと言わんばかりに小さくうなずくのが見えました。

あちこちから注がれる視線を浴びて、割り込んだ人たちの顔から余裕が消えていきます。

ばつが悪そうに黙り込み、互いに目配せをしたあと、やがて一人、また一人と、のろのろ最後尾のほうへ歩いていきました。

列に残された「合流相手」も、決まりが悪いのか、気まずそうに目を伏せています。

長いあいだ黙って待っていた人たちの間に、ほっとした空気が流れます。誰かが言葉にしたわけではないのに、その場に小さな連帯感のようなものが生まれた気がしました。

楽しい旅行では、つい気が大きくなってしまうのかもしれません。それでも、周りへの思いやりとマナーを忘れないこと。

その当たり前の大切さを、あの長い列で改めて感じた一日でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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