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在宅勤務で煮詰まった…会社員女性のもとに突然『訪問販売』その"意外な相手"に思わずキュン【漫画】

  • 2026.10.12

在宅で仕事をしていると、誰にも会わないまま一日が過ぎていくことがあります。集中力が切れたときほど、誰かとひと言だけ話したくなるもの。『ジェンツーきたよ』は、そんな在宅勤務の日々に思いがけない来訪者がやってくる作品です。

主人公は、在宅で働く広告デザイナーのゆり子。彼女の元へ「ジェンツーきたよ」と訪ねてくるのが、ペンギンのジェンツーで、片言ながらも言葉を話し、クッキーを売りに家までやってきます。売り買いのやり取りが少しずつ重なるだけで、じんわり心があたたまっていく、ゆるやかな癒し系マンガです。

自宅で仕事をしていたゆり子は、コンビニのお菓子にも飽き、買いに行く時間もないまま「おやつが たべたいよ〜」とぼやいていました。「誰かわたしにおいしいおやつをめぐんで〜」と願ったそのとき、聞き慣れないインターホンの音が鳴ります。

玄関に立っていたのはペンギンだった

ゆり子が扉を開けると、そこに立っていたのはペンギンでした。

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『ジェンツーきたよ』(c)ふくのうみ

突然現れたペンギンの姿に、ゆり子は「ジェンツー何できたの!?」と言いながら、その可愛さにうっとり。プレーン100円、チョコ120円と値段まで案内してくるジェンツーに、おやつを願った直後のまさかの来訪者という展開も相まって、ゆり子はどっちも買うことにしました。

出前でも宅配でもなく、歩いてやってくる訪問販売。日常の延長にありながら、少しだけ現実離れしたこの導入が、二人の関係のはじまりです。

クッキーは作るのではなく売るだけ

後日また訪ねてきたジェンツーに、ゆり子は前回のお礼を伝えたあと、ふと気になったことを尋ねます。

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『ジェンツーきたよ』(c)ふくのうみ

自分が作ったのかと尋ねるゆり子に、ジェンツーは両翼を広げて「ジェンツー つくらない うるだけ」と否定。片言のまま淡々と告げる姿がなんとも愛おしいのです。お礼の言葉のつもりで返ってきたのは「ごまいじゃす」。言い間違えているのに堂々としているところが、この作品の魅力です。

丁寧に説明しようとするほど言葉が崩れていく。誰かに何かを伝えようとするときのぎこちなさは、人でもペンギンでも変わらないのかもしれません。

クッキーを運ぶ秘密のポケット

何度か訪ねてくるうちに、ゆり子はジェンツーをすっかり心待ちにするようになっていました。

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『ジェンツーきたよ』(c)ふくのうみ

「待ってたヨォオ!!」と迎え入れたあと、ゆり子は、ジェンツーがいつもクッキーをどこに入れて運んでいるのか気になります。すると、ジェンツーのお腹のあたりからクッキーの包みが顔をのぞかせます。ジェンツーは抱卵嚢(ほうらんのう)に入れて運んでいたのです。

抱卵嚢とは、ペンギンが卵を温めるとき、お腹側の皮膚で卵を包む部分のこと。いわば、大切な卵を守るための場所です。そんな抱卵嚢から、卵ではなくクッキーがすっと出てくる。ペンギンの体の特徴を、訪問販売の商品をしまう場所にしてしまう発想がなんともシュールです。

ペンギンのお腹に包まれていた事実に、ゆり子は思わず「じーん」と感激します。ペンギンっぽいエピソードと、そのゆるやかな可笑しさがこの場面の魅力です。

お礼の魚についほろりと揺れる心

ある日、クッキーをいつも届けてくれることへのお礼にと、ゆり子は用意していた魚を差し出しました。

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『ジェンツーきたよ』(c)ふくのうみ

突然の頂き物に「ジェンツーこまる」というジェンツー。困った様子のジェンツーを見て、ゆり子は戸惑います。ところがジェンツーは思わず「ちょっとだけ かじるだけなら…」とチラ見を続けます。

結局は口にして、おかわりまでねだってしまいます。断ろうとして断りきれない、小さなやり取りひとつで、二人の距離はまた少し縮まりました。

売り買いのやり取りから始まった二人の関係は、この後も小さな出来事を重ねながら、ゆっくりと育っていきます。かわいらしさの中にときどき覗くシュールさと、ジェンツーの天然な言い間違いに癒される日々。『ジェンツーきたよ』は、どこかで繰り広げられていそうだけど非日常的な、そんな癒しマンガです。


『ジェンツーきたよ』(c)ふくのうみ

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。



▶︎ こんな日常を待ってた『ジェンツーきたよ』本編を【第1話から読む】

#1 「くっきー、いる?」かわいいペンギンが訪問販売に!こんな日常、待ってた♡
#1 「くっきー、いる?」かわいいペンギンが訪問販売に!こんな日常、待ってた♡

 

クリエイター情報

ふくのうみ

船とペンギンが大好きな漫画家・イラストレーター。紙ものデザインも手がける。 南極観測船「ふじ」とペンギンが出会う漫画をSNSで発表したことをきっかけに、漫画家として活動を開始。代表作に『ふじと南極のなかまたち』(KADOKAWA、2022)がある。

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