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40歳で若年性認知症になった父との23年間…「いつか元の父に戻る」そう信じ続けた日々を描く【作者に聞く】

  • 2026.7.19
ある日「頭が痛い」と言う父 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
ある日「頭が痛い」と言う父 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

SNSやブログで「若年性認知症の父親と私」を投稿して注目を集めている吉田いらこ(@irakoir)さん。本作は吉田いらこさんが高校生の頃に父が若年性認知症を患い、当時の苦悩や壮絶な体験談をリアルに描いている。本作を描いた理由や当時の気持ちなどについて、吉田いらこさんにインタビューした。

家族の本音をつづった23年間の記録

漫画「若年性認知症の父親と私」(1/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
漫画「若年性認知症の父親と私」(1/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
漫画「若年性認知症の父親と私」(2/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
漫画「若年性認知症の父親と私」(2/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
漫画「若年性認知症の父親と私」(3/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)
漫画「若年性認知症の父親と私」(3/138) 画像提供:吉田いらこ(@irakoir)

突然、家族が若年性認知症になったら、何を思い、どう向き合えばいいのか――。本作「若年性認知症の父親と私」は、作者・吉田いらこさんが、父親の発症から亡くなるまでの23年間を自身の視点で描いた実体験の記録だ。

これまで父のことを人に話せずにいたという吉田さんは、「誰かにこの出来事を聞いてほしかった」と振り返る。一方で、身近な人へ打ち明けることにはためらいがあり、読むかどうかを選べるSNSで漫画として発信する道を選んだそうだ。制作では、美談にせず、自分が感じた戸惑いや逃げたい気持ちまで正直に描くことを意識したという。

「健気に介護したわけでも、家族のために頑張ったわけでもない。ありのままの自分を描きたかった」という言葉が印象的だった。父の病気を知った当初は現実を受け止められず、「いつか元に戻ると本気で信じていた。まるでドキュメンタリーを見ているようで当事者意識がなかった」と当時を振り返る。

そして今、介護を続ける人たちへは「第三者を頼ってほしい。大切な人を嫌いにならないためにも、適切な距離を保つことが大事」とメッセージを送る。本作は、介護の理想像ではなく、1人の家族が抱えた葛藤を率直に描いた作品だからこそ、多くの読者の心に静かに響いてくる。

取材協力:吉田いらこ(@irakoir)

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