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「今日は残業」と言っていた夫のスマホに来た「昨日も楽しかったね、また会える?」という女からのメッセージ。だが、妻が問い詰めると

  • 2026.6.18

光った通知

結婚して数年。大きな不満もなく、穏やかに暮らしていたつもりだった。

その夜、テーブルに伏せていた夫のスマホが、メッセージの通知で光った。画面に浮かんだのは、知らない女性の名前だった。

「昨日も楽しかったね、また会える?」

指先が冷たくなった。画面をそっと開くと、知らない女性とのやり取りが、ずらりと並んでいた。

「今日は会えてうれしかった」

「また連絡するね」

軽い言葉のひとつひとつが、私の知らない夫の時間を映していた。

さらに遡ると、私に「今日は残業」と言っていた日に、二人で食事に行った記録がいくつも残っていた。

残業だと聞いて、一人で夕飯を温め直していた夜のことを、私はちゃんと覚えていた。

泣き叫ぶこともできた。でも私は、ひとつずつ日付を確かめながら、画面を静かに保存していった。

手が震えても、感情は後回しにした。今は、事実を残すことだけを考えた。

説明して

翌朝、私は保存した画像を、夫の前にそっと置いた。

「これ、説明してくれる?」

夫の手が止まった。

「いや、それは……ただの友達だって」

「友達と、また会えるか聞き合うの?」

「向こうが勝手に送ってきただけで」

「じゃあ、残業って言ってた日にこの人と食事してたのは?」

私が記録の日付を指でなぞると、夫の言葉が詰まった。

さっきまで「友達」と言い切っていたのに、今度は「軽い気持ちで」と言い直す。

「軽い気持ちで、何回も嘘ついて会ってたの」

「……そういうつもりじゃ」

夫は、口を開けたまま黙り込んだ。言い訳が、ひと言ごとに崩れていく。それ以上、私は何も問い詰めなかった。

静かに見限る

取り乱す気は、もうなかった。それからの私は、感情ではなく事実だけを淡々と並べ、必要な準備を一人で進めた。

「待ってくれ、やり直せるだろ」

「やり直す前に、嘘をつかれた数を数えてみたの」

夫の顔から、すうっと血の気が引いた。いつも強気だった人が、今は私の顔色をうかがって、声を細くしている。

「もう、いいの。はっきりして、清々したから」

夫は何度も「考え直してくれ」と繰り返した。けれど、その声に以前のような強さはなかった。

「家族としてやり直したい」と夫は言った。でも、家族に嘘をつき続けていたのは、ほかでもないその人だった。

私は静かに、用意していた書類を差し出した。

あれだけ言い訳を重ねた人が、最後は何も言い返せなかった。

書類を交わしたとき、夫は目を合わせられず、うつむいたままだった。

今は、一人で迎える朝が驚くほど静かだ。誰の帰りを待つこともなく、嘘の言い訳に耳を澄ますこともない。

あの通知を見た夜、騒がず見限ったことだけは、間違っていなかったと思っている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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