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「まだそんな年じゃない」母の物忘れを放置する娘。突然、突きつけられた現実にあぜん

  • 2026.8.29

親の介護は、ある日突然始まることがあります。『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)は、「もし親が要介護になったら何をすればいいのか」をマンガでわかりやすく解説した入門書です。

本書では、「脳卒中で倒れた父親」「軽度認知障害と診断された母」「遠方で一人暮らしをする母の骨折」という3つのケースを通して、介護保険の利用方法や専門職との関わり方、介護を始める際に知っておきたい基礎知識を紹介しています。

今回は、認知症の初期症状や受診のポイントについて見ていきましょう。

【本記事は、『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

母の小さな変化が認知症に気づくきっかけに

53歳のチエは、80歳の母・レイコと二人暮らしをしています。

お正月に兄夫婦が帰省した際、兄嫁エミコから「冷蔵庫に大量の卵と牛乳が入っていた」「きれい好きだったのに家中がほこりっぽい」「成人した子どもの写真を見せても、まだ小学生だと思っているようだった」と、母の変化を指摘されました。

チエ自身も母の物忘れには気づいていたものの、「年相応の変化だろう」と考えていたと答えます。

しかし、エミコから「病院で診てもらったほうがいいかもしれない」と勧められると、不安が一気に押し寄せます。

「普通に話せているのに」「まだそんな年じゃない」「仕事は続けられるのだろうか」「どこの病院を受診すればいいのか」と、さまざまな思いが頭をよぎりました。

そんなチエの前に現れたのが、お助けネコの「ニャシスト3世」です。

「まずは地域包括支援センターへ行ってみるといい」とアドバイスを受けます。

認知症は早期発見・早期受診が大切

認知症は病名ではなく、脳の機能が低下して記憶力や判断力などが衰え、日常生活に支障が出る状態を指します。

代表的なものには、記憶障害が顕著な「アルツハイマー型認知症」のほか、認知障害に運動障害も加わる「レビー小体型認知症」、脳卒中がきっかけとなる「脳血管性認知症」があります。

アルツハイマー型認知症では、初期から記憶障害が現れやすいものの、何もかも忘れてしまうわけではありません。そのほか、「今がいつか」「ここはどこか」「この人は誰か」が分からなくなる「見当識障害」が起こりやすいことも特徴です。

また、アルツハイマー型認知症はゆっくり進行するとされ、その入り口にあたる段階が軽度認知障害(MCI)です。これは、健常な状態と認知症の初期との間にあるグレーゾーンを指します。物忘れはみられるものの、ほかの認知機能は比較的保たれているため、自立した生活を送ることが可能です。

軽度認知障害の人の約半数は5年以内に認知症へ移行するとされています。一方で、治療や生活習慣の改善、脳のトレーニングなどによって、健康な状態に戻る可能性もあると説明されています。

気になる症状があれば早めに相談を

認知症の初期には、さまざまな変化が現れることがあります。

例えば、「最近の出来事を覚えられない」「同じことを何度も尋ねる」「言い間違いが増える」「物や人の名前を思い出せない」「日付が分からなくなる」「簡単な計算が難しくなる」「身だしなみが気にならなくなる」「性格が変化する」などが主な症状として紹介されています。

こうした変化が気になる場合は、まず「かかりつけ医」に相談することがおすすめです。必要に応じて認知症専門医や認知症疾患医療センターなどを紹介してもらえるほか、地域包括支援センターでも相談できます。

気になる変化は一人で抱え込まないことが大切

認知症は、早い段階で気づき、適切な対応につなげることが大切です。

物忘れが増えたからといって、すぐに認知症とは限りません。しかし、「以前と様子が違う」と感じる変化があれば、一人で悩まず、かかりつけ医や地域包括支援センターなどへ相談することも一つの方法です。

家族だけで抱え込まず、早めに専門家へ相談することが、本人にも家族にも安心につながるでしょう。


【本記事は、『マンガでわかる 親の介護の始め方』(Gakken)より一部抜粋して掲載しています。】

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Gakken

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