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「8団体が抗議活動を計画」W杯開幕戦、デモが暴徒化…警察と激しく衝突していた

  • 2026.6.12

11日に行われたFIFAワールドカップ2026の開幕戦。8万人以上の観客が詰めかけたエスタディオ・アステカで、開催国メキシコが2-0で勝利を収めた。

大会の開幕を祝う盛大なセレモニー、そして試合は恙無く行うことができた一方、実はスタジアムの付近では大きな混乱が起こっていたようだ。

『Daily Mail』によれば、ゲート付近ではメキシコ麻薬戦争の行方不明者の家族らを含むデモ隊がスタジアムへの乱入を試みており、それを阻止しようとする警察官らと激しく衝突していたという。

キックオフをわずか10分後に控えた頃、数百人のデモ隊が北東側から敷地に接近。スタジアムの内周エリアへの侵入を図った。彼らは警官隊に向けて発煙筒や石を投げつけ、付近に停車していたトラックを破壊。それに対し、配備されていた機動隊は催涙ガスを使用し、石を投げ返すなどしてデモ隊を道路沿いへと押し戻した。

メキシコシティ市民安全事務局(SSC)の発表によれば、約800人からなる2つのデモグループが現場に存在し、そのうち覆面をした約200人が暴徒化したという。これに対し、騎馬警官を含む約300人の警察官が投入され、鎮圧にあたったそうだ。

また、当初の混乱が収束したあとも、スタジアムを保護するために機動隊の列がゲート内に並んだ。警備の境界線が追加で設けられるなか、頭部を負傷し血を流した女性警察官が、意識を失いかけながら運ばれていく姿も確認されていたという。

今回の開幕戦に合わせて、メキシコシティ周辺では8つの抗議デモが計画されていた。麻薬カルテルと法執行機関の抗争によって家族を失った人々をはじめ、教職員組合(CNTE)、連邦司法職員、運輸・医療従事者、そして農民団体などがこのタイミングに合わせて動員された形だ。

当局は混乱を予見し、厳重な警備体制を敷いていたが、暴力事案が発生した直後には地下鉄の4つの駅が即座に閉鎖。スタジアム外のガードレールも複数なぎ倒されていたそうだ。

なお、メキシコシティのクララ・ブルガダ・モリーナ政府首長は、事前にデモを制止する動きは見せておらず、「この街は(W杯とデモという)二つの出来事が共存できる場所。W杯の喜びを享受する権利があるのと同様に、抗議する権利もあるのです」と話していたとのこと。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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