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「指示されたこと以外はしません」混雑する受付で画面だけ眺める同僚→気づいた人だけが動く40代のモヤモヤ

  • 2026.5.20

受付に列ができても動かない隣の同僚

私が勤めているのは、街なかの小さなクリニックの受付事務です。

職員は数えるほどしかおらず、混雑する時間帯はカルテ出し、会計、電話応対が一気に重なります。

窓口の向こうには、いつも何人もの患者さんが順番を待っていて、ほんの数分の遅れが、長い溜息やいらだちにつながる現場です。

そんな中で、どうしても気になってしまう存在が、席が隣の同僚でした。

彼女は、自分に振られた業務以外、何ひとつ手を動かそうとしないのです。

受付に列ができ、患者さんが体調の悪そうな顔で待合椅子を埋めている時でさえ、堂々とパソコンの画面に目を落としたまま、入力作業だけを淡々と続けています。

「指示されたこと以外はしません」

新人がおずおずと「会計、お願いできますか」と声をかけた時、彼女は顔も上げずに、はっきりと言ってのけたのです。

私は隣で電話を取りながら、その場の空気が一瞬しんと重くなったのを感じていました。新人の方が、頬を赤くして俯いてしまったのが、視界の端に映ったのを覚えています。

気づいた人だけが負担し続ける日々

彼女が動かないからといって、患者さんを待たせるわけにはいきません。

気づいた人が会計に立ち、気づいた人がカルテを引き、気づいた人が電話を取る。

結局、いつも同じ顔ぶれが、休む間もなく動き続けることになるのです。

(同じ給料なのに、なんでこんなに差が出るんだろう)

休憩室で冷めたお茶を一口含むたび、胸の奥にざらりとしたものが広がっていきました。

負担している側に文句を言う人はいませんが、表情には疲れがしっかり滲んでいます。それでも、あえて口に出してぶつけ合うほど、職場の空気を悪くもしたくない。

そう自分に言い聞かせながら、今日も電話を取り、会計に走り、カルテを抱えて廊下を行き来しています。

(まあ、見ていてくれている人は、ちゃんと見ていてくれていると思うけど)

院長やベテランの看護師が、誰がどう動いているのかを、忙しい合間に静かに把握してくれていることを、ひそかに信じている自分がいます。

いつか、その視線がきちんと評価に反映される日が来てくれたら。それまでは、走った分だけ自分のスキルになる、と無理やり前向きな気持ちに変換しているのが、いまの正直なところです。

(でも、本当はそれだけじゃ済まないんだよな)

そう自分に言い返してしまう日の夜は、家に帰ってからも、なかなか肩の力が抜けません。消化しきれない違和感を抱えたまま、私は明日もあの席で受付業務を続けるのでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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