1. トップ
  2. あのスヌーピーも愛した画家!?東京都美術館「アンドリュー・ワイエス展」で味わう、不思議な静けさと癒やし

あのスヌーピーも愛した画家!?東京都美術館「アンドリュー・ワイエス展」で味わう、不思議な静けさと癒やし

  • 2026.5.1
image

ゴールデンウィークの予定はもう決まりましたか?「どこに行っても混んでそう…」と迷っている人に、emogram編集部からとっておきのお出かけ先をご提案します。現在、東京・上野の東京都美術館で開催中の「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」記事の最後には、チケットプレゼントのお知らせも。

あのスヌーピーが、ゴッホの次に飾った絵?

「アンドリュー・ワイエス」と聞いて、ピンとこない方もいるかもしれません。ワイエスは20世紀のアメリカを代表する画家の一人ですが、実は彼を愛してやまない、世界一有名な〝ビーグル犬〟がいます。そう、スヌーピーです。

コミック『PEANUTS』の中で、スヌーピーは自分の犬小屋にあのゴッホの絵を飾っていたのですが、火事で焼失してしまいます。悲しみに暮れたスヌーピーが、ゴッホの次に小屋に飾ったのが、なんとワイエスの絵だったのです。

「僕のアンドリュー・ワイエスは最高だよ!」と大満足するスヌーピー。ポップアートなどが流行していた時代に、流行に流されず、ひたすら身近な風景や人を描き続けたワイエスの緻密な絵は、スヌーピーの(そして作者のシュルツ氏の)心を深く捉えていたのかもしれません。

image

今回の展覧会の特設ショップでは、そんなエピソードにちなんだ「スヌーピーとの限定コラボグッズ」も販売されています。

「風すら感じられない」究極の静けさに浸る

実際に展覧会に足を運んだemogram編集部スタッフは、ワイエスの絵の魅力を「風すら感じられないほどの静けさ」と表現しました。

ワイエスの作品は、一見すると写真のようにリアルです。しかし、じっと見つめていると、そこにある光が「さんさんと降り注ぐ晴れやかな太陽」ではなく、「曇り空から差し込む、柔らかく抑えられた光」であることに気づきます。

強い動きや音はなく、描かれているのは、メイン州にある「オルソンハウス」という古い木造の家や、窓、扉といった身近な風景ばかり。現実の景色をそのまま切り取ったようなのに、なぜか「現実ではないような、曖昧で不思議な感覚」に包まれるのです。

image

《オルソン家の終焉》 1969年 テンペラ、パネル 46.5×49.5㎝ クリーブランド美術館 The Cleveland Museum of Art, Promised Gift of Nancy F. and Joseph P. Keithley ©2026 Wyeth Foundation for American Art / ARS, New York / JASPAR, Tokyo

テーマは「境界」。17年ぶりの大回顧展

ワイエスが亡くなってから、日本で回顧展が開かれるのは今回が初めて(なんと17年ぶり!)。さらに、日本初公開となる作品が10点以上も展示されるという、ファンにとってはたまらない内容となっています。

今回の展覧会のテーマは「境界」。ワイエスの絵によく登場する「窓」や「ドア」は、内と外を区切る境界線であり、ワイエス自身の心の中と、外の現実世界をつなぐ扉でもありました。

「『境界』というテーマは少し難しかったけれど、ただ絵を見ているだけで、不思議な癒やしと静けさを感じました」とは、前述のemogram編集部スタッフの感想。日常の喧騒から離れて、ただ静かな絵の世界に身をゆだねる…。それだけで、十分に心満たされる体験になりそうです。

image

《灯台》 1983年 テンペラ、パネル 84.5×57.8cm ユニマットグループ ©2026 Wyeth Foundation for American Art / ARS, New York / JASPAR, Tokyo

100周年の東京都美術館へ、特別な時間を

会場となる東京都美術館は、5月6日(水・祝)まで「開館100周年ウィーク」を開催中。歴史ある空間で、ワイエスの静かで美しい世界を旅する休日は、特別な時間になりそうです。「スヌーピーが愛した画家って、どんな絵を描くんだろう?」。そんな気軽な気持ちで、ぜひ足を運んでみてください。

■観覧チケットプレゼント!
今回紹介した「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」の観覧チケットを、抽選でペア3組(計6名様)にプレゼントします。静かで美しいアートの世界で、心癒やされる休日を過ごしてみませんか。ご希望の方は、「産経iD」応募フォームよりご応募ください。
※応募には産経iD会員への登録が必要です。

ライターコメント

美術展というと身構えてしまいがちですが、ワイエスの絵は、ただその前に立って「静かだな」「なんだか寂しいけれど、温かいな」と感じるだけで正解なのだと思います。会場にはワイエスが愛して描き続けた「オルソンハウス」の模型もあるそうなので、絵の中の空間をより立体的に感じられそうですね。私もスヌーピーのコラボグッズを目当てに、上野へ出かけてみようと思います!

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

元記事で読む
の記事をもっとみる