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「神様にお願いしちゃダメよ」祖母の一言──大人になってわかった本当の意味

  • 2026.5.2

幼い頃、大好きだった祖母が教えてくれた「お参りの作法」があります。「神様に願い事をしては駄目よ」というその言葉は、大人になった今でも私の心に深く刻まれています。人生の困難にぶつかった時、自分の足で立ち上がる強さと、日々の感謝を忘れない心を育ててくれた、亡き祖母の心温まるエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp
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神様には「お願い」ではなく「感謝」を

私がまだ子供だった頃、おばあちゃん子だった私は祖母と一緒に神社やお寺、道端のお地蔵さんの前を通りかかったり、お仏壇に手を合わせたりする機会がよくありました。そんな時、祖母はいつも私にこう教えてくれました。

「神様や仏様に願い事をしてはいけないよ。いつも見守って下さりありがとうございます、と感謝の気持ちだけで手を合わせなさい」

子供ながらに「神様はお祈りして願いを叶えてもらうものじゃないの?」と不思議に思ったことを覚えています。

願いを叶えられるのは「自分だけ」

不思議がる私に、祖母は優しくこう続けました。

「神様や他人に願っても叶わないよ。願い事はね、お布団に入って寝る時に、自分自身に向かって『こうなれますように』と願いながら寝なさい。だって、自分の願いを叶えられるのは、結局自分だけなんだから」

この言葉は、ただの精神論ではなく「自分の人生は自分で切り拓くものだ」という、祖母なりの力強いメッセージだったのです。他力本願にならず、自分の足で立ち、努力することの大切さを、子供にも分かりやすい言葉で伝えてくれたのでした。

「お邪魔します」の心で手を合わせる

また、祖母は神社やお寺へ行く時の「心構え」も教えてくれました。

「神様のところへ行く時は、よそ様のお家へ行って『お邪魔します』って言うのと同じ気持ちで行きなさい。心の中で『お邪魔します、お邪魔しました』と思いながら頭を下げるのよ」

この教えのおかげで、私は目に見えない存在や神聖な場所に対して、畏れ敬う気持ちを自然と持つことができるようになりました。

大人になって気付いた祖母の教えの深さ

大人になり、仕事や人間関係で壁にぶつかった時、私はいつも祖母の言葉を思い出します。

困難な状況を誰かのせいにしたり、神頼みでどうにかしてもらおうとするのではなく、「自分に乗り越えられない物は自分の前に来ないんだ! 見守って貰ってるんだから踏ん張れ!」 と、自分自身に言い聞かせて気持ちを奮い立たせることができるのは、あの教えがあったからです。

そして、平穏な日々を過ごせている時には「今日も見守ってくださりありがとうございます」と感謝できる。祖母が教えてくれたこの素晴らしい知恵は、大人になった今も私の人生の大きな支えになっています。だからこそ今、私はこの大切な教えを、我が子にも伝えています。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2026年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターが経験したエピソードを踏まえ、主観的な視点で表現しております。

FTNコラムニスト:藤野ゆうこ
2度の離婚を経て、シングルマザーとして介護職の管理者を務める現役会社員。現場で触れてきた数多くの家族の人生模様や、自身の波乱万丈な実体験をベースに、読者が同じ苦労をしないための教訓を込めたコラムを執筆。現在は介護現場や周囲への取材を通じ、嫁姑・夫婦関係・ママ友など、複雑な人間関係のトラブル解決に繋がる情報を発信中。

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