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「こっちのママがいい」息子の衝撃発言で発覚した夫の不倫。家族ぐるみで離婚を迫るクズたちに、サレ妻の復讐の結末は?【書評】

  • 2026.4.26

【漫画】本編を読む

不倫サレ妻の復讐譚は、最後にシタ側が完膚なきまでに懲らしめられる結末が多い。しかし『サレた私は夫の墓へ』(河野アカ:原作、おみき:漫画/KADOKAWA)は、サレ妻の復讐を描いている物語であるが、ほかではあまり見ない結末となっているために独特な読後感が残る作品だ。

主人公・由美は25歳のときに夫と結婚し現在34歳。パートをしながら4歳のひとり息子とともに3人で暮らしていた。息子は不妊治療の末にようやく授かり、すぐふたりめもほしいと由美が言うが、経済的な理由を盾に夫は聞く耳をもたなかった。それから4年間、夜の生活は一切なく、由美がふたりめは諦めていたある日、息子がテレビに映った女性を指差して「このひとパパのことがすきっていってた」「こっちのママがいい」と、信じられない言葉を口にするのだった。

由美はやがて、その女性は夫が大学生のときのサークルのマネージャーだったことに気づく。さらに、夫が日曜に息子を連れてよく外に遊びに行っていたのは、普段ワンオペの由美を気づかっていたのではなく、その女性と会うためだったこと、そして夫との間に子どもまで作っていたことを知る。由美は激しく夫を責めるものの、開き直って息子を連れて不倫女の所へ行き、加えて義母から、あらぬ疑いと追い打ちをかけられるのだった。

由美の「不倫は悪」という正論は、夫はおろか、義母にも不倫女にも、不倫女の父親にも通じず、まさに四面楚歌のような状況となるため、読み手は由美とともにやり場のない怒りを覚えることだろう。果たして由美はこのクズどもを断罪することができるのだろうか。

冒頭に述べたように、本作は単に不倫という悪事を裁いてスッキリする内容とは少し違うので、その点を楽しみに最後まで読んでいただきたい。ヒントは本作のタイトルにあることだけをお伝えしておく。

文=nobuo

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