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【元宝塚歌劇団・雪組トップ娘役】夢白あやが初登場!宝塚との出会いから卒業の日まで。

  • 2026.4.5

今回のゲストは元宝塚歌劇団・雪組トップ娘役の夢白あやさん。その美しさは入団当初、周りに衝撃を与えるほどのものでした。早くから抜擢され、その華やかさと、現代的な感性で新しい娘役像を確立した夢白さん。ご卒業後すぐにVOCEウェブサイトにご登場です!

これまでもこれからも、こんなに達成感を感じることはないと思う

元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役 夢白あやさん
美夢ひまり(以下 美夢)

ご卒業おめでとうございます。今日はよろしくお願いします!


夢白あやさん(以下 夢白さん)

よろしくお願いします! 皆さま、「きたーっ!」って思ってくださるかな。


美夢

きっと大騒ぎですよ♡ 東京公演の千秋楽から1ヵ月も経っていないのですが、お越しいただきありがとうございます。千秋楽の日はいかがでしたか。


夢白さん

皆さまからの愛をたくさんいただいて、毎日感動がありましたが……、千秋楽は何よりも無事に終えられてホッとした、というのが大きいです。自分の人生を考えたとき、これまでもこれからもこんなに達成感を感じることはないと思います。やり切りました!


美夢

あやちゃん(※編集部注:夢白さんの愛称)は、泣いちゃったりするタイプですか?


夢白さん

退団公演中は1回も泣かなかったです(笑) わりと泣いちゃうタイプなんですけど、最後は逆に泣かなかったですね。


美夢

退団公演を拝見させていただいて、最後の銀橋のソロがとても印象的でした。何かリクエストはされましたか?


夢白さん

はじめに演出の中村一徳先生から「作詞をしてみる?」と言っていただいたのですが、先生の書かれる歌詞を歌いたいとお願いしました。曲は青木朝子先生が「あやちゃんらしい」ものでいこうと言ってくださって、あのような明るい形に仕上がりました。


美夢

そう、「あやちゃんらしい」ってすごく思いました。


夢白さん

ありがとうございます!


『ベルサイユのばら』で咲さんがご卒業される姿を見て、「あ、次は自分だ」と。

元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役 夢白あやさん
美夢

ご卒業を決められたきっかけは何だったのでしょうか?


夢白さん

『ベルサイユのばら』で咲さん(※編集部注:元雪組トップスターの彩風咲奈さん)がご卒業される姿を見て、「あ、次は自分だ」と直感的にそう感じました。咲さんは宝塚大劇場では最後の大階段を黒燕尾で降りられたのですが、東京宝塚劇場では袴姿で降りられて。そのお姿を見たときに心を決めましたね。


美夢

鐘が鳴りましたか。


夢白さん

あと、『ベルサイユのばら』という宝塚を代表する作品に携わらせていただけたこともきっかけの一つです。私は、そもそも宝塚ファンだったわけではなかったのですが、やはりこの作品にものすごく心を動かされました。マリー・アントワネットという誰しもが出会えるわけではないお役に挑戦させていただいて、役者として一つ達成感を感じた、というのも大きな理由ですね。


美夢

なるほど。牢獄の場面のお芝居が見事で、お芝居が上手い方だなぁと感じたのを覚えています。今、「宝塚ファンではなかった」というお話が出ましたが、あやちゃんと宝塚の出会いはどのようなものだったのでしょうか。


夢白さん

私は宝塚を観たことがなかったのですが、母が宝塚音楽学校のカリキュラムが私に合っているのではないか、と勧めてくれたことがきっかけです。高校に上がったときに大学受験を前提に進路希望を聞かれたのですが、そのときの私には夢や目標がなくて。もともとはクラシックバレエの道を考えたこともありましたが、それは現実的に自分には向いていないと挫折を味わっていたこともあり、どうしたら良いか分からなくなっていたところに母が提案してくれた……という感じでしたね。


美夢

舞台を観て……というわけではなく、音楽学校のカリキュラムを見て、なんですね。


夢白さん

そうです。「東の東大、西の宝塚」という言葉がありますよね。その狭き門に合格できたらその道に行ったらいい、と家族から言われて受験しました。そして無事音楽学校に合格することができて、音楽学校に入学してから、どんどん宝塚が好きになっていく自分がいました。


美夢

あやちゃんが研1で抜擢されたとき、その度胸の良さと言いますか、物怖じしない舞台姿に驚きましたが、ファン時代がなかった分、真っ白な状態だからできた、というのが強みだったのかもしれないですね。


夢白さん

それはあると思います。下級生時代はいつも与えられたことを必死にやっている状態でしたが、私は「宝塚に入ってこうなりたい。こんな役をやりたい」という想いがなかった分、体当たりできたのだと思います。理想が大きいと、「こうじゃないのに」とか「こうしなければいけない」という気持ちで自分を縛ってしまうことがありますよね。


美夢

そうですね。


夢白さん

下級生時代の自分は「型にはまる」ということを知らなかったので、思いっ切り怖いもの知らずでやっていましたね。与えられることのありがたさに気付ける余裕がないほど、いつも追われていました。


「宝塚の娘役らしくない」お役が、自分の個性

元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役 夢白あやさん
美夢

学年が上がるにつれて、いろいろなことが分かってくると思うのですが、「怖さ」を感じることはなかったですか?


夢白さん

そうですね……。学年が上がるにつれて、「自分らしさ」や「自分にしかできない娘役像」を追求するようになりました。はじめは「宝塚の娘役像」を必死に習得しようとしたのですが、「宝塚の娘役らしくない」お役をいただくことが多くて、これが自分の個性なんだ、と気づきました。与えられるものの大きさに怖さを感じることはありましたが、それを「糧」にできたと思います。


美夢

挑んで挑んで駆け抜けてきた感じがしますね。入団当初の勢いが衰えることなく卒業まで走り抜けたイメージです。


夢白さん

駆け抜けました。でも勢いが弱くなったこともあったんですよ。


美夢

本当ですか?


夢白さん

でも、これは本当に宝塚の素敵なところで、ちょっとした自分の変化に誰かが必ず気付いてくださるんです。ちょっと元気がないな、いつもと何だか様子が違うな、というとき、上級生の方や下級生、先生方も「どうした?」と声をかけてくださる。だから火が消えることなく、勢いを失う前に「まだがんばろう」「心配かけないようにしなくちゃ」と思えたんです。


美夢

宝塚の良いところですね。


夢白さん

はい。人と人との繋がりって本当に素晴らしいですよね。


「これが私だ!」と最後の最後まで挑戦させていただきました。

元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役 夢白あやさん
美夢

サヨナラショーのラストは『愛の不時着』のお衣裳でしたね。


夢白さん

サヨナラショーのラストは白ドレスで大階段を降りる予定だったんです。でもどうしても楽曲と衣裳が合わないなという違和感があって、すごく悩んで……お衣裳の加藤真美先生にご相談しました。そうしたら「扮装したら良いと思うけど」とおっしゃっていただいて、「それだ!」と思いました。娘役のサヨナラショーで、最後にピンヒールで降りてくるなんて前例がないと思いますが、「これが私だ!」と最後の最後まで挑戦させていただきました。


美夢

ひとつ、新しい娘役の形を残したと思います。


夢白さん

楽しかったですね。与えられたものをただやるだけではなく、こちらからも意志を示して、人ととことん関わって、みんなで夢白あやを創り上げたと思っています。


美夢

あやちゃんにとって、宝塚とは……?


夢白さん

宝塚歌劇団は110年以上の歴史で、その宝塚の愛って本当に凄まじくて……中にいる人たちはものすごい宝塚愛を持ってやっているし、お客さまの宝塚愛もすごい。愛に満ち溢れている場所でした。現代社会にはない良さがたくさんありましたが、今宝塚も大きく変わろうとしている。その変化をこれからもしっかり見ていきたいと思いますし、楽しみにしています。


美夢

宝塚に入って良かったですか?


夢白さん

良かったです、って迷いなく言えます。でも、戻りたいとは思わない。やり切って卒業しましたし、何の後悔もないので、また戻りたいとは思いません。


美夢

これが夢白あやですね。


夢白さん

はい(笑)


美夢

来週も引き続きよろしくお願いします!


夢白さん

はい! 皆さま、また来週!


【夢白あやさん・プロフィール】

夢白あや(Aya Yumeshiro)
東京都出身。2017年宝塚歌劇団入団、雪組公演『幕末太陽傳/Dramatic”S”!』で初舞台、その後宙組に配属。同年、組配属1作目となる『神々の土地』新人公演でヒロイン級のイリナ役に大抜擢。2018年阪急阪神初詣ポスターモデルに起用され、その後『異人たちのルネサンス』で新人公演初ヒロイン。芝居とダンスを得意とし、娘役として表現の幅を広げていく。20年雪組に組替え、22年トップ娘役に就任。在団中の主な出演作は、『FLYING SAPA』(イエレナ役)、『ベルサイユのばら』(マリー・アントワネット役)、『愛の不時着』(ユン・セリ役)、など。26年『ボー・ブランメル/Prayer』で宝塚歌劇団を退団。今後の活躍が期待される。

撮影/大坪尚人 ヘアメイク/Rina 取材・文/美夢ひまり

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