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東京の興奮が続く! パリのle19Mのギャラリーで開催中の『ビヨンド アワー ホライズンズ』展。

  • 2026.4.3

昨年9月30日から10月20日まで東京シティビュー&森アーツセンターギャラリーで開催され、好評のうちに幕を閉じた『la Galerie du 19M Tokyo』展。それを構成した3章のひとつは「Beyond Our Horizons」と題され、日本とフランスの約30名の職人やアーティストによる作品を集めた展示だった。タイトルはそのままに、そのパリ・バージョンが1月29日から4月26日までパリのla Galerie du 19Mで開催されている。

左:ラ ギャルリー デュ ディズヌフエムのエントランスホールで、le19Mのメティエダールを賑やかに紹介。右:エントランスホールのカフェの上方の壁に、日本では展示されなかったAurélie Matigotの3部作が。写真を転写したトワルに刺繍を施し、さらに着物のハギレで部分的に装飾した作品だ。photography: Mariko Omura

会場の作りも広さも異なることから内容が再考された。宇宙は元素の力で支配されているという哲学に着想を得て、展覧会は土・水・火・風・空気の5つの章で構成。そして東京では展示されなかった作品を含めている。会場構成を任されたのは国際的活動を続ける田根剛が率いるATTAで、作品のシルバーの展示台も彼がデザインしている。伝統、素材、文化の出会いを語る会場は、半透明の布のヴェールが章ごとの空間を区切り、構造的ながら開放的だ。ここに写真で一部紹介している日本未展示作品が新たに展示されているので、それらは東京の展覧会を見た人にとっても大きな見どころとなるだろう。東京で気になった作品とも再会できるし、また東京での展覧会を逃した人にとって、これはプラスαで挽回できる素晴らしいチャンスでは?

左:日本ではメゾン・ミッシェルの帽子型の提灯(左側)が展示されたMélanie Matranga。会場のエントランスには、日本では展示されなかった彼女によるオリジナルのフォルムの4つの提灯が。右:ルサージュ・アンテリユール×ユキオ・フジタの作品の上に、新たにパリをベースにするフラワーアーティスト、ミヨコ・ヤスモトによるインスタレーションが。photography: Mariko Omura

この5章からなる展覧会は、le19Mのメゾンダール(アトリエ・モンテックス、デリュ、ゴッサンス、ルマリエ、ルサージュ、ルサージュ・アンテリユール、アトリエ・ロニオン、マサロ、メゾン・ミッシェル、パロマ、スタジオ・モンテックス)と、日本の工芸と現代のデザインとの出会いを称えるもの。日本での展覧会後、その対話を深めるべく、新たなデザイナーやアーティストを招き、それぞれの解釈による作品が展示されているのだ。それらはサヴォワールフェールは過去の時間に留まっているものではなく、変化を続ける生きた芸術であることを物語っている。半透明の布のヴェールがテーマごとの空間を区切り、構造的ながら開放的な構成の会場。その中で伝統、素材、文化の出会いが語られる。パリのギャラリーle19Mは少し不便なところにあるけれど、この機会にぜひ訪れてみよう。

左:木桶職人・中川周士による大樹の中に、能面師・中村光江による『若女』(2024年)と京都のヴィラ九条山の2024年のレジデントだったJeanne Vicérialによるお面の3点。右:パリをベースにするアメリカ人アーティストMatthew Lutz-Kinoyの作品3点。日本からブラジルに移住した穴窯の陶工の子孫を彼は訪ね、ブラジルで制作した。photography: Mariko Omura

Naoki Sutter-Shudoによる木を素材にした色もフォルムも感触も独特な漆の作品。左の写真は『Contorsium』(2022年)、右の写真の左の台上は『Incendie』(2002年)。

左:日本ではマサロとのコラボレーションが展示された舘鼻則考のコレクションから、芸者の履物を新解釈した3足。右:ゴッサンスとThomas Takadaのコラボレーション。イバラを素材にしたクリエイションが、中川周士による大樹の中に。photography: Mariko Omura

左:女性の盛装のオブジェがフェミニニティに及ぼす影響に関心を抱き、日本の櫛をコレクションしているMathilde Albouyの『Les favorites (I might protect you) (I)/ (II)』(2024年)。右:同じ作者による日本庭園風の『Leaking, licking』(2022/2026年)。le19Mのストックで見つけたビーズを使用した。photography: Mariko Omura

『Beyond our Horizons 未知なるクリエイション、その先へ』展開催中~4月26日la Galerie du 19¨M2 ,place Skanderbeg75019 Paris開)11:00~18:30休)月、火入場無料

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