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加害者「大したことじゃないだろ」女子高生に痴漢→“まさかの開き直り”…直後、吉高由里子“凜々子”の鉄槌にスカッ【正義のセ】

  • 2026.4.12

ドラマや映画の中には、不器用でも懸命に生きる人物たちの姿が胸に残る作品があります。今回は、そんな中から“心を掴まれるドラマ作品”をテーマに5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)をご紹介します。

まっすぐな主人公の成長と、被害者に寄り添うまなざしが胸を打つ本作の魅力とはーー?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

ドラマ『正義のセ』(日本テレビ系)

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オメガの新作レディスウォッチお披露目イベント 吉高由里子(C)SANKEI
  • 放送期間:2018年4月11日〜2018年6月13日
  • 出演:吉高由里子(竹村凜々子 役)ほか

本作は、阿川佐和子さんの小説シリーズを原作にした連続ドラマです。主人公・竹村凜々子(吉高由里子)は、横浜地方検察庁港南支部に赴任した2年目の検事です。正義感が強く、感情が表に出やすい一方で、被害者に真剣に向き合う人柄が大きな魅力になっています。

東京の下町で豆腐屋を営む家族と暮らしながら、仕事も恋愛も頑張ろうとする凜々子ですが、現実の事件は簡単ではありません。被疑者の言い分や被害者の苦しみ、証拠の重みがぶつかり合うなかで、彼女は相原勉(安田顕)ら周囲に支えられながら少しずつ成長していきます。1話ごとに事件を描きつつ、未熟さを抱えた主人公が検事としてそして一人の女性として前に進む流れが見やすく、一般の視聴者にも入りやすい作品です。

「こんなの大したことじゃないだろ」に怒り…被害者の人生に向き合った第9話

本作で特に印象的なのが第9話で凜々子が被害者の人生の重みを言葉にした場面です。過去に担当した痴漢事件で、凜々子が起訴した男性である村井直陽(東幹久)に冤罪の疑いが生じたことで、彼女は大きく動揺します。新たな痴漢事件の被疑者のDNAが、以前の事件で女子高校生の衣服に付着していたDNAと一致し、村井は無罪だと判断されたからです。

捜査をやり直すなかで、村井は別件で痴漢をしていた疑いが濃くなります。被害に遭った女子高生は恐怖のあまり学校に行けず、大好きな制服も着られなくなってしまっていました。痴漢が一瞬の迷惑行為ではなく、その後の学校生活や将来にまで影響しうる深い傷だということが伝わってきます。

村井は、取り調べの場で「こんなの大したことじゃないだろ」と開き直ります。凜々子は机をたたき、「大したことなんです!」と言い返しました

彼女は、被害者の笑顔と明るい高校生活を奪い、一人の女性の将来を変えてしまうほどの罪だと突きつけます。痴漢は軽い出来事ではなく、被害者の尊厳を傷つける重大な加害行為として描かれています。

犯人に下った罰も見逃せません。第9話では村井が冤罪として終わるのではなく、別の女子高生への痴漢行為であらためて追及されることになりました。

SNSでは、「スカッとした」「どんでん返しがあって面白かった」「胸にジーンときた」「心に響いた」といった感想が寄せられていました。

凜々子と相原の絶妙な掛け合い…重い事件のなかで光る名コンビ感

本作の吉高由里子さんの演技の魅力のひとつは、凜々子の未熟さと誠実さを同時に見せられる点です。ドラマ『正義のセ』では、まっすぐだからこそ失敗もし、傷つきもする検事を自然体で表現していました。

特に第9話では冤罪を出してしまったかもしれない苦しさや被害者の話を聞いたときの怒り、そして検事として再び立ち上がる覚悟が、表情と声の変化だけでよく伝わってきます。大げさに怒鳴るだけではなく、涙をにじませながら言葉を絞り出す演技だからこそ、視聴者も凜々子の怒りを自分のことのように受け止めやすくなっています。

さらに触れておきたいのが、凜々子と相原の絶妙な掛け合いです。安田顕さん演じる相原は凜々子を支える担当事務官で、安田さんは厳しさとユーモアの両立した芝居を見せてくれました。凜々子が勢いで突っ走れば相原が冷静にたしなめ、落ち込めば必要以上に甘やかさず支える関係が、作品全体のリズムを整えています。

2人の会話劇があるからこそ、ドラマ『正義のセ』は重い事件を扱いながらも見やすい作品になっています。視聴者にとっても、2人の掛け合いは早い段階から大きな見どころとして受け止められていました。

なぜ2人の掛け合いが印象に残るのでしょうか。理由は、単なるおもしろいやり取りで終わらないからです。本作では凜々子の熱さと相原の落ち着きが対照的に描かれ、法廷ドラマとしての緊張感のなかに、思わず笑える間や人間味が自然に生まれています。

実際、相原はただの補佐役ではありません。検事として未熟な凜々子に対し、証拠の見方や段取りの大切さを示しながら、感情に流され過ぎない視点も与える存在です。

一方の凜々子は、理屈だけでは届かない被害者の痛みをすくい上げる役割を担いました。2人がぶつかりながら補い合うからこそ、事件のとらえ方に厚みが出ます。まっすぐな新米検事と、経験豊かな事務官の組み合わせが、ドラマを最後まで飽きさせない原動力になっています。

SNSでは、「凜々子ちゃんと相原さんのコンビ好き」「続編望む」「よかったなぁ」といった声が見られました。

本作の魅力は、事件解決の痛快さだけではありません。新米検事が失敗を経て、被害者のために立ち上がる姿に説得力を持たせた吉高さんの演技があってこそ、作品全体が深く心に残ります。人の痛みにきちんと怒れる主人公を見たい人には、ぜひ一度触れてほしいドラマです。

※記事は執筆時点の情報です