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14歳で整形したきっかけは「すっげー、ブス」の一言!総額700万円超「かわいくなりたい」が止まらない…【作者に聞く】

  • 2026.3.29
整形する度、自分が描く理想の姿と現実のギャップに悩み、新たなコンプレックスに悩まされることに…。 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
整形する度、自分が描く理想の姿と現実のギャップに悩み、新たなコンプレックスに悩まされることに…。 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

「すっげー、ブス」――エレベーターですれ違った見知らぬ男性から、突然そんな言葉を投げつけられた。14歳で二重整形をし、その後も“かわいい”と言われるために努力を重ねてきたのに、なぜ否定されなければならないのか。そんな痛みと執着、そして再生までを描いたのが、うみの韻花さん(@umino_otoka)の実体験をもとにした『14歳で整形した私 「ブス」の呪いから解けて自分を好きになる日まで』である。本作に込めた思いや、整形と向き合ってきた時間について話を聞いた。

「かわいくなりたい」が止まらなくなった理由

【漫画】二重にすれば「かわいくなれる」と思っていた 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
【漫画】二重にすれば「かわいくなれる」と思っていた 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」5 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」5 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」6 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA
「14歳で整形した私」6 画像提供:(C)うみの韻花/KADOKAWA

成長期に浴びせられた容姿への言葉は、時に長く心に残り続ける。うみのさんにとっても、整形外科医だった父親から言われた「今はブスだが、将来は美人になる」という言葉は、深く刺さる“呪い”のようなものだったという。

その影響もあり、14歳で二重整形を経験。その後も「すっげー、ブス」と知らない男性に言われたことをきっかけに、再び二重施術を決意した。さらに彼氏から「胸がない」と言われたことで豊胸手術へ。外見を変えるたびに理想へ近づくはずだったのに、気づけば「もっと、もっと」と終わりのない整形の沼へ足を踏み入れていた。

「人生をまた一からやり直そう」と思えたことが始まりだった

この作品を描いたきっかけについて、うみのさんは「モラハラの彼と別れたことをキッカケに『人生をまた一からやり直そう』と一念発起し、幼いころからの夢である漫画家を目指すことにしました」と語る。

整形をテーマにした漫画はまだ多くなく、しかもエッセイとして描けば、よりリアルに届くのではないかと考えたという。「誰かに批判されたとしても、自分自身のありのままの体験を漫画にしようと決めました」。その覚悟が、この作品の芯になっている。

総額700万円超!それでも「整形してよかった」と言える理由

これまで受けてきた施術は、目元だけでも埋没、二重切開2回、目頭・目尻切開、グラマラス形成など。鼻は小鼻縮小、軟骨移植鼻尖形成、わし鼻削りといった“鼻フル整形”を2回行い、そのほかにも輪郭、ヒアルロン酸、脂肪吸引注射、糸リフト、豊胸など、多岐にわたる。総額は700万円以上にのぼるという。

その過程で失敗や後悔も経験した。現在も鼻の左右差が気になっていると明かす一方で、「整形はしてよかったと思います」と言い切る。整形前の強いコンプレックスが和らぎ、自分に自信を持てるようになったからだ。「胸を張って堂々と歩ける」。その言葉には、長い葛藤を越えてきた実感がにじんでいる。

「人生の勲章」と呼べるまでに、何度も傷ついてきた

整形をしても、すぐに自分を好きになれたわけではなかった。かわいくなれない、失敗した、やっぱり醜い――そんな思いに何度も飲み込まれ、心を病んだこともあったという。それでも、そうした経験を重ねる中で、少しずつ自分自身を認められるようになっていった。

「整形は『自分を好きになるために勇気を出した証』で、人生の勲章だと思っています」。この言葉は、ただ“整形を肯定する”だけではない、当事者としての切実な実感として響いてくる。

「見た目だけがすべてじゃない」と伝えたい

本作を通して届けたいことについて、うみのさんは「外見やコンプレックスを抱えて悩み苦しむ人はたくさんいる」と話す。こうした悩みは根深く、人に相談しづらいため、一人で抱え込んでしまう人も少なくない。だからこそ、「悩んでるのはあなただけじゃないよ、だから大丈夫」と伝えたいのだという。

さらに、「人は見た目が一番大事」と言われがちな時代だからこそ、大切なのは見た目だけではないことも強く訴える。他人の言葉の暴力に振り回されず、自分を見失わずに生きてほしい。その願いが、この作品全体に通っている。

苦しさをどう描くか。泣きながら向き合った制作の日々

漫画制作で特に難しかったのは、「整形しても『自分をかわいく思えない』『醜い』と感じる苦悩や葛藤をどう表現するか」だったという。その結果、外見への執着で心が歪み、まるで“化け物”のように見える自分を描いた。「それほど当時は自分の顔が醜く見えていた」と振り返るうみのさん。あの頃のつらい記憶を呼び起こしながら、時には泣きながらペンを進めたという。

これから整形を考える人へ伝えたい“現実的な助言”

整形に興味を持つ人に向けては、かなり具体的なアドバイスも寄せている。まず強調したのは、「何件もカウンセリングに行ってから整形するクリニックをしっかり選んでほしい」ということ。価格や通いやすさではなく、最も重視すべきは「執刀医の技術」だと断言する。

少なくとも3〜5件はクリニックを比較し、質問事項をメモして納得するまで聞くこと。症例写真や口コミ、過去のトラブルの有無まで丁寧に調べたうえで、リスクや後遺症の可能性も理解して判断してほしいと呼びかける。特に鼻の整形については、顔の中心で修正も難しいため、「修正沼」に入りやすいと注意を促した。流行だけを追わず、自分に似合う自然なデザインを選ぶことも大切だという。

現在は次回作を執筆中とのことで、「今後もたくさん漫画をお届けしていきたい」と語るうみのさん。容姿コンプレックスに苦しんだことがある人にとって、本作は“美容の話”で終わらない、自分の心を見つめ直す1冊になるかもしれない。

取材協力:うみの韻花(@umino_otoka)

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