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「4つの耳」をもつ黒猫が保護される【動画あり】

  • 2026.3.23
4つの耳をもつ黒猫ドビー。イメージ / Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

全身が真っ黒な黒猫は、それだけで独特の魅力があります。

しかし今回注目を集めた黒猫は、さらに唯一無二の特徴を持っていました。

アメリカで保護された子猫「ドビー」は、4つの耳を持つ非常に珍しい猫で、その不思議な姿が大きな話題を呼んでいます。

しかも注目された理由は見た目の珍しさだけではありません。

追加の耳そのものは健康上の問題を起こしておらず、必要なのは別の治療だったのです。

目次

  • 4つの耳を持つ黒猫ドビー
  • なぜ耳が4つになるのか

4つの耳を持つ黒猫ドビー

今回話題となっているのは、アメリカ・アラバマ州で保護された黒猫の子猫「ドビー」です。

ドビーは生後7カ月のオスで、通常の耳の前に小さな耳のような部分がもう1対あり、見た目には「4つ耳」に見える非常に珍しい特徴を持っています。

さらに、短くくるりと丸まった尻尾と、下あごが前に出た受け口もあり、その個性的な姿が多くの人の目を引きました。

 
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ドビーはもともと別の家庭で暮らしていましたが、その家にいた高齢の先住猫とうまくなじめず、新しい居場所を探すことになりました。

そこでドビーの存在を知ったのが、アメリカのアラバマ州フーバーの保護団体「Kitty Kat Haven & Rescue」に関わるステファニー・ブラウンさんです。

ブラウンさんはドビーの写真を見て預かりを申し出て、2月8日から世話を始めました。

見た目のインパクトが強いため、最初に気になるのは「耳は大丈夫なのか」という点かもしれません。

ブラウンさんの説明では、追加の耳は皮膚のひだのような構造で、ドビーに痛みや不快感を与えておらず、聴力にも影響していないとされています。

つまり、見た目はかなり珍しいものの、少なくとも追加の耳そのものは健康上の問題になっていないのです。

ただし、ドビーにまったく治療が必要ないわけではありません。

問題となっているのは耳ではなく、受け口と狭い下あごです。

この特徴ゆえ、下の犬歯が上あごに当たってしまっており、そのままでは口の中を傷つけるおそれがあります。

そこで歯科専門医の診察を受けた結果、4月20日に歯科手術を行うことになりました。

手術では歯を抜くのではなく、上あごに当たっている下の犬歯の長さを短くする処置が予定されています。

日帰り手術になる見込みで、術後の回復も比較的早いと考えられています。

この治療費を支えるために寄付も呼びかけられました。

目標額は3000ドルで、支援は急速に集まり、わずか2週間で達成されたといいます。

それだけ多くの人が、ドビーの姿に心を動かされたのでしょう。

現在のドビーは預かり先で元気に暮らしており、すでに健康チェックや去勢手術も済んでいます。

特に子どもが好きな性格で、ブラウンさんの幼い娘ともよくなじんでいるそうです。

見た目の珍しさだけでなく、穏やかで人なつこい性格もまた、ドビーの大きな魅力になっています。

では、どうしてドビーのような「4つの耳」のネコが生まれるのでしょうか。

なぜ耳が4つになるのか

 
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「4つ耳」というドビーの特徴はまれな遺伝的変異によるものです。

一般に、動物の体は胎児の段階で少しずつ形づくられていきますが、その発生の過程で耳の構造に変化が起きると、余分な耳のような部分ができる場合があります。

ここで大切なのは、「見た目が耳に見える」ことと、「実際に耳として機能する」ことは別だという点です。

追加の部分は多くの場合、音を聞くための仕組みまで備えた完全な耳ではなく、外側だけが耳のように見える構造だと考えられています。

ドビーのケースでも、前述したとおり、追加の耳は健康上の問題や聴力低下につながっていないません。

見た目のインパクトの大きさに対して、機能面への影響は確認されていないのです。

こうした4つ耳の猫は極めて珍しいものの、過去にも例は知られています。

たとえば、トルコで話題になった「ミダス」や、アメリカで紹介された「オーディオ」などがその代表例です。

つまりドビーは世界でただ1匹の例というわけではありませんが、それでもきわめてまれな存在であることは間違いありません。

保護団体側も、これまで多数の猫を保護してきた中で、4つ耳の猫に出会ったのは初めてだとしています。

そしてSNSでは「なんて特別な子猫なんだ」といった反応が寄せられ、かわいらしさと珍しさの両方で注目を集めました。

一方で、「耳は大丈夫なの?」と体を気づかう声もありました。

追加の耳が健康上の問題を起こしていないことや、実際に治療が必要なのは歯であることが伝わると、安心して見守る人がさらに増えていったようです。

保護団体にはすでに多くの問い合わせが寄せられているものの、現時点では応募をいったん控えてもらっている状態です。

ドビーの正式な譲渡は手術の後になる予定です。

ブラウンさんは、できれば子どものいる家庭にドビーが迎えられてほしいと話しています。

4つの耳やそのほかの特徴をもつ「唯一無二」の黒猫ドビー、多くの人に見守られている彼には、きっと幸せな将来が待っているはずです。

参考文献

Dobby, a Rare ‘Completely Beautiful’ Cat with 4 Ears, Needs a Forever Home
https://people.com/meet-dobby-the-alabama-cat-with-4-ears-11912558

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部

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