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客が勝手に人員整理!?「立ち止まらないで!」パーク愛が暴走した常連客に、スタッフからの『粋な提案』

  • 2026.3.22

これは、知人のA子さんに聞いたお話です。
テーマパークを愛するあまり、勝手にお客さまを誘導し始める客。スタッフに注意されてすっかり落ち込んでしまった彼でしたが、ある提案をきっかけに見違えるように変わって! 心温まるテーマパークでのエピソードをご紹介します。

画像: 客が勝手に人員整理!?「立ち止まらないで!」パーク愛が暴走した常連客に、スタッフからの『粋な提案』

愛が重すぎるゆえの空回り! スタッフ気取りの常連客

A子さんが働く某テーマパークには、パークを愛してやまないB男さんという常連客がいました。彼の情熱は本物なのですが、その愛情はある日、少し困った方向へと暴走を始めてしまったのです。

B男さんはアトラクションを楽しむわけでもなく、まるでスタッフのように振る舞い、勝手に他のお客さまの案内を始めました。ついには高い場所に登り、「ここでは立ち止まらないでください!」などと大声で人員整理をする始末。
「えっ、あの人スタッフさん? でも私服だよね……?」
夢の世界を楽しみに来たまわりのお客さまも困惑顔で、彼の「良かれと思って」の行動は、現場を混乱させる大きな火種となっていました。

運営側からの切実な願い

これを見かねた先輩スタッフたちは、B男さんをバックヤードへ案内し、真剣に話をすることにしました。
「B男さん、マニュアルに基づかないご案内は、逆に多くのお客さまの迷惑になってしまうんです。それに何より、高い所に登るような危険な真似をして、B男さんご自身に何かあったら、私たちは一番悲しいんですよ」

悪気はなかったB男さんは、ショックで言葉を失いました。自分の「正義」が否定されたように感じたのか、その日はひどく肩を落として帰宅。数日後、再び来園したB男さんでしたが、遠くから寂しそうにショーを見つめるだけで、以前のような活気はすっかり失われていたのです。

見かねたA子さんからの提案! B男さんを救った魔法の言葉

小さくなったB男さんの背中を見て、A子さんは思いました。
(ルールを破ったのはいけないけれど、彼のパーク愛は本物。その気持ちまで否定したくない……)

そこで、そっと彼に近づき「B男さん、これだけパークに詳しいんですから、今度はお友達を連れてきて案内してあげてはどうですか? 私たちスタッフは、B男さんが『一人のゲスト』として心から楽しんでくれている姿を見せてくれるのが、一番嬉しいんですよ」と優しく声をかけたのです。するとB男さんの顔に、パッと明るい光が戻りました。「それもいいかもしれないな」と嬉しそうに頷いていたといいます。

正しい知識でみんなを笑顔に! 最高の「パークファン」へ

後日、友人たちを引き連れて来園するB男さんの姿がありました。
「ここ、実は隠れたフォトスポットなんだよ」
「次はこのルートで行こう」
友人たちから「すごい! もっと案内して」と頼まれ、照れくさそうに、しかし活き活きとパークの知識を披露していたのです。友人たちの楽しそうな声に、B男さんも照れくさそうに、けれど本当に幸せそうに笑っていました。

自分の欲求を押し付けるだけの振る舞いから、豊富な知識を活かしてまわりを楽しませる、マナーの良い最高の案内人へと見事に生まれ変わった、心温まる出来事です。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。

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