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【爆笑ショートホラー】送り火サボったら祖父の霊が本気の圧!?孫を見張るじいちゃんの霊が伝えたかったこと【作者に聞く】

  • 2026.3.21
仕事が入ったので送り火に参加せず帰ろうとすると、助手席からすごい目ヂカラで見てくるじいちゃんの霊が…。 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
仕事が入ったので送り火に参加せず帰ろうとすると、助手席からすごい目ヂカラで見てくるじいちゃんの霊が…。 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

お盆で実家に帰省していた主人公。しかし急な仕事が入り、送り火を待たずに帰ることになってしまう。母からは「今から?送り火、今夜よ」「こういうのちゃんとしないとじいちゃん怒るよー」と呼び止められるが、そのまま車を走らせ帰路についた。ところが――本当に“じいちゃん”が化けて出てきたのだから驚きだ。

車を走らせる主人公の隣、助手席には祖父の霊が座っていた。しかも至近距離で孫の顔をじっと見つめるという、なかなかの圧。謝っても許してくれず、「来年はちゃんと送り火するから」と言っても表情は変わらない。ついにはカーナビの目的地を実家に変更させるほどの執念を見せる。無口で不器用だった祖父は、送り火をしなかったことを怒っているのか。それとも別の思いを伝えようとしているのか――。

“怖いじいちゃん”の裏にあった優しさ

じいちゃん…ちょっと距離が近い 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
じいちゃん…ちょっと距離が近い 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
祖父の教え_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
祖父の教え_P02 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
祖父の教え_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)
祖父の教え_P03 三ノ輪ブン子(@minowabunko)

この作品「祖父の教え」を描いたのは、漫画家・三ノ輪ブン子さん(@minowabunko)。祖父の霊の描写について、「現代って祖父母と一緒に暮らしたことがない人が多いと思うんです。そうなると、じいちゃんって少し遠い存在で、何を考えているのかわからなくて怖く感じることもある」と語る。

さらに「頑固で怖い顔に見えるのはそのせいかもしれません。でも、祖父が亡くなって自分が大人になって振り返ると、あれは祖父なりの優しさだったと気づくことがたくさんあるんですよね」と振り返る。「…思い返していて寂しくなってきました。もっとたくさん話をしておきたかったです」と、祖父への思いも明かした。

送り火と、ちょっと不思議なお盆の思い出

送り火とはお盆の行事のひとつで、主に8月16日に行われる。お盆に帰ってきた祖先の魂を再びあの世へ送り出すための行事で、地域によっては大規模に行われることもあるが、家庭の玄関先や庭、墓地などで行う地域もある。先祖を思うこの文化は、これからも受け継がれてほしい日本の大切な風習だ。

三ノ輪さんの実家でも、お盆には送り火の風習があったという。「玄関の門の前で祖母が藁の束のようなものを燃やしていて、私たち子どもは横で花火をしていました。おそらく正しい方法ではないと思います(笑)」。ただ打ち上げ花火には死者への鎮魂の意味があると聞いたことがあり、「あながち間違いではなかったのかな」と笑う。

現在は祖父母が亡くなり、迎え火や送り火を行うことはなくなったそうだが、「くるくる回る提灯や精霊馬など、お盆の風習はすごく好きです。またできる環境になりたいですね。あの世でじいちゃんが怒っているかもしれませんし」と冗談めかして語った。

都市伝説漫画の新作にも注目

三ノ輪さんは都市伝説をテーマにした漫画「ただのうわさです」を連載。「『死体洗いのバイト』や『メリーさんの電話』など昔からある都市伝説を、スマホやネットが絡む現代の物語として描いています。短編読み切りなので、いろいろな話を楽しんでもらえると思います」と紹介する。

「祖父の教え」を読んだ読者からは「高性能じいちゃん」「じいちゃんかっこよすぎだろ」といった声のほか、「ホラーだけどほっこり」「いい話」「泣ける」といった感想も寄せられている。お盆ならではの不思議であたたかいショートストーリー。その結末は、ぜひ漫画で確かめてほしい。

取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)

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