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2026年メットガラのドレスコード「Fashion is Art」にふさわしい56のランウェイルック

  • 2026.3.3

2026年のメットガラドレスコードが正式に発表された──「Fashion is Art(アートとしてのファッション)」。

特別展のテーマである「Costume Art」に関して、キュレーターのアンドリュー・ボルトンは、「美術館の膨大なコレクションの中核にある、『衣服を纏う身体』に焦点を当てています」と語っている。コスチューム・インスティテュートによる今回の展覧会は、身体そのものに着目した内容だが、ドレスコードはゲストに幅広い解釈の余地を与えている。幸いなことに、インスピレーション源は豊富にある。デザイナーたちは長年にわたり、さまざまなかたちのアートをウェアラブルな作品へと昇華させてきた。

多くの参加者は、アートムーブメントからインスピレーションを得るだろう。ヴィヴィアン・ウエストウッドジョン・ガリアーノクリスチャン・ラクロワらがよく知るように、歴史に立ち返るのは堅実なアプローチ。ロココ、バロック、ルネサンスといった時代は、有力なインスピレーション源になりそうだ。一方で、よりモダンなアプローチも考えられる。例えば、サンローラン(SAINT LAURENT)は1965年、ピエト・モンドリアンの作品を引用し(2002年の最後のオートクチュールショーでも再び取り上げた)、ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスは昨年のロエベ(LOEWE)デビューコレクションでエルズワース・ケリーの作品に着想を得た。さらに、20世紀後半を象徴するポップアートとの結びつきが深い、モスキーノ(MOSCHINO)プラダ(PRADA)ヴェルサーチェ(VERSACE)も忘れてはならない。

具体的な名画のモチーフも、当然視野に入ってくる。黒いドレスの『マダムXの肖像』や、オレンジを纏った『フレイミング・ジューン』も魅力的だが、キュビズムに踏み込むスタイルもぜひ見てみたい。『ドラ・マールの肖像』はどうだろうか?

アートからのアプローチのほかに、コスチュームをどう解釈するかも見どころだ。文字通りの表現からコンセプチュアルなものまで、多彩なアプローチが予想される。コスチューム・アートの極致のひとつといえるのが、サンローランが1979年に発表した、セルゲイ・ディアギレフバレエ『パラード』のためにパブロ・ピカソが手がけた衣装へのオマージュだ。

また、身体のフォルムそのものに着目するアプローチもあり得る。トロンプルイユによる人体表現やネイキッドドレス、ブレストプレート、あるいは極端に構築されたシルエットなどが、その例だ。

ファッション史のなかには、アートとして語り継がれるファッションモーメントも少なくない。目を見張るようなパフォーマンスアートを披露する舞台として、メットの階段ほどふさわしい場所があるだろうか。マックイーン(McQUEEN)1999年春夏コレクションでは、シャローム・ハーロウが着たストラップレスの白いドレスに、ネオンイエローとブラックのペンキがその場で吹き付けられ、フィナーレを飾った。またコペルニ(COPERNI)2023年春夏コレクションランウェイで披露された、ベラ・ハディッドのスプレードレスも記憶に新しい。そうした変身劇が目の前で繰り広げられても、不思議ではない。

以下では、2026年のメットガラのドレスコード「Fashion Is Art」にふさわしい、過去のランウェイルック56選を紹介する。

ロココ・ロマンティック

ヴィヴィアン・ウエストウッド 1995-96年秋冬コレクションより。
ヴィヴィアン・ウエストウッド 1995-96年秋冬コレクションより。
ディオール 2005-06年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2005-06年秋冬オートクチュールコレクションより。
バレンシアガ 2006年春夏コレクションより。
バレンシアガ 2006年春夏コレクションより。

バロック・スタイル

クリスチャン・ラクロワ 2008年春夏オートクチュールコレクションより。
クリスチャン・ラクロワ 2008年春夏オートクチュールコレクションより。

ルネサンス回帰

マックイーン 2013-14年秋冬コレクションより。
マックイーン 2013-14年秋冬コレクションより。
ディラーラ・フィンディコグルー 2025-26年秋冬コレクションより。
ディラーラ・フィンディコグルー 2025-26年秋冬コレクションより。
ヴァレンティノ 2016-17年秋冬オートクチュールコレクションより。
ヴァレンティノ 2016-17年秋冬オートクチュールコレクションより。

モダニズム

サンローラン 2002年春夏オートクチュールコレクションより。
サンローラン 2002年春夏オートクチュールコレクションより。
ロエベ 2026年春夏コレクションより。
ロエベ 2026年春夏コレクションより。

シュルレアリスム

スキャパレリ 2021-22年秋冬オートクチュールコレクションより。
スキャパレリ 2021-22年秋冬オートクチュールコレクションより。
マックイーン 1997年春夏コレクションより。
マックイーン 1997年春夏コレクションより。
ロエベ 2022-23年秋冬コレクションより。
ロエベ 2022-23年秋冬コレクションより。

絵画的タッチ

ジャンポール・ゴルチエ 2003年春夏オートクチュールコレクションより。
ジャンポール・ゴルチエ 2003年春夏オートクチュールコレクションより。
シャネル 2021-22年秋冬オートクチュールコレクションより。
シャネル 2021-22年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2012-13年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2012-13年秋冬オートクチュールコレクションより。

ポップアート

ヴェルサーチェ 1991年春夏コレクションより。
ヴェルサーチェ 1991年春夏コレクションより。
モスキーノ 2014-15年秋冬コレクションより。
モスキーノ 2014-15年秋冬コレクションより。
プラダ 2014年春夏コレクションより。
プラダ 2014年春夏コレクションより。

コスチューム・アート

サンローラン 1979-80年秋冬オートクチュールコレクションより。
サンローラン 1979-80年秋冬オートクチュールコレクションより。

ボディ・フォーカス

トム ブラウン 2026年春夏コレクションより。
トム ブラウン 2026年春夏コレクションより。
メゾン マルジェラ 2024年春夏オートクチュールコレクションより。
メゾン マルジェラ 2024年春夏オートクチュールコレクションより。
トム フォード 2020年春夏コレクションより。
トム フォード 2020年春夏コレクションより。
コム デ ギャルソン 2010-11年秋冬コレクションより。
コム デ ギャルソン 2010-11年秋冬コレクションより。
マーク ジェイコブス 2025年春夏コレクションより。
マーク ジェイコブス 2025年春夏コレクションより。
トム ブラウン 2018年春夏コレクションより。
トム ブラウン 2018年春夏コレクションより。

文字通り“アートを纏う”

ヴィクター&ロルフ 2015-16年秋冬オートクチュールコレクションより。
ヴィクター&ロルフ 2015-16年秋冬オートクチュールコレクションより。
モスキーノ 2020年春夏コレクションより。
モスキーノ 2020年春夏コレクションより。
スキャパレリ 2026年春夏コレクションより。
スキャパレリ 2026年春夏コレクションより。

キュビズム

サンローラン 1988年春夏オートクチュールコレクションより。
Yves Saint Laurent Spring-Summer 1988 Fashion Showサンローラン 1988年春夏オートクチュールコレクションより。
アライア 2022-23年秋冬コレクションより。
アライア 2022-23年秋冬コレクションより。
モスキーノ 2020年春夏コレクションより。
モスキーノ 2020年春夏コレクションより。

青の時代

オリヴィエ・ティスケンス 2000-01年秋冬コレクションより。
オリヴィエ・ティスケンス 2000-01年秋冬コレクションより。
コリーン アレン 2025-26年秋冬コレクションより。
コリーン アレン 2025-26年秋冬コレクションより。
クリスチャン・ラクロワ 1996年春夏オートクチュールコレクションより。
クリスチャン・ラクロワ 1996年春夏オートクチュールコレクションより。

薔薇色の時代

モスキーノ 2020年春夏コレクションより。
モスキーノ 2020年春夏コレクションより。
シモーン・ロシャ×ジャンポール・ゴルチエ 2024年春夏オートクチュールコレクションより。
シモーン・ロシャ×ジャンポール・ゴルチエ 2024年春夏オートクチュールコレクションより。
ヴァレンティノ 2025年春夏オートクチュールコレクションより。
ヴァレンティノ 2025年春夏オートクチュールコレクションより。

『マダムXの肖像』ムード

ジバンシィ1995-96年秋冬オートクチュールコレクションより。
ジバンシィ1995-96年秋冬オートクチュールコレクションより。

『フレイミング・ジューン』ムード

サンローラン 2026年春夏コレクションより。
サンローラン 2026年春夏コレクションより。
ヴァレンティノ 2021年春夏コレクションより。
ヴァレンティノ 2021年春夏コレクションより。
アルベルタ フェレッティ 2014年春夏コレクションより。
アルベルタ フェレッティ 2014年春夏コレクションより。

『接吻』ムード

リック オウエンス 2013年春夏コレクションより。
リック オウエンス 2013年春夏コレクションより。
ディオール 2008年春夏オートクチュールコレクションより。
ディオール 2008年春夏オートクチュールコレクションより。
マックイーン 2013年春夏コレクションより。
マックイーン 2013年春夏コレクションより。

ディオール的エレガンス

ディオール 2007年春夏オートクチュールコレクションより。
ディオール 2007年春夏オートクチュールコレクションより。
ディオール 2007-08年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2007-08年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2025-26年秋冬オートクチュールコレクションより。
ディオール 2025-26年秋冬オートクチュールコレクションより。

パフォーマンス・アート

マックイーン 1999年春夏コレクションより。
マックイーン 1999年春夏コレクションより。
マックイーン 1999年春夏コレクションより。
マックイーン 1999年春夏コレクションより。
コペルニ 2023年春夏コレクションより。
コペルニ 2023年春夏コレクションより。
コペルニ 2023年春夏コレクションより。
コペルニ 2023年春夏コレクションより。

まっさらなキャンバス

クリストファー ジョン ロジャーズ 2023年プレフォールコレクションより。
クリストファー ジョン ロジャーズ 2023年プレフォールコレクションより。
モリー ゴダード 2024年春夏コレクションより。
モリー ゴダード 2024年春夏コレクションより。
コム デ ギャルソン 1994年春夏コレクションより。
コム デ ギャルソン 1994年春夏コレクションより。
ゾーイ グスタヴィア アンナ ウェイレン 2025-26年秋冬コレクションより。
ゾーイ グスタヴィア アンナ ウェイレン 2025-26年秋冬コレクションより。

白のヨウジヤマモト

ヨウジヤマモト 1999年春夏コレクション vより。
ヨウジヤマモト 1999年春夏コレクション vより。
ヨウジヤマモト 2005年春夏コレクションより。
ヨウジヤマモト 2005年春夏コレクションより。
ヨウジヤマモト 2009年春夏コレクションより。
ヨウジヤマモト 2009年春夏コレクションより。

Text: Hannah Jackson Adaptation: Kie Uchino

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