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ルイーズ・トロッターによるボッテガ・ヴェネタのデビューコレクションがついに発売。注目アイテムにクローズアップ

  • 2026.3.2

トップブランドで新クリエイティブディレクターによるデビューコレクションが相次いで発表された2026年春夏シーズン。デザイナーが次々と入れ替わるなか、それぞれのブランドで新たなビジョンを打ち出すのは並大抵のことではない。しかしルイーズ・トロッター率いるボッテガ・ヴェネタBOTTEGA VENETA)では、角張ったショルダーから手の込んだ生地で膨らみを持たせたシルエット、デコルテをなぞるようなラインにまで、彼女の自信がほとばしっていた。

トロッターの手へと渡る前に、ダニエル・リーからマチュー・ブレイジーへと受け継がれてきたボッテガ・ヴェネタのバトンだが、なかでもシューズバッグはリーとブレイジーのそれぞれの在任期間を象徴する主な成果物であり、ふたりは実験的でありながらも購買欲を掻き立てるビジュアルアイデンティティを確立した。そんな商品を手にするということは、ボッテガ・ヴェネタという世界の一部になることを意味し、SNSのアカウントが停止していたときも、フロントローに座ったスターたちがその役割を果たしていたと言える。

こうした流れを経てブランドの指揮を執ることになったトロッターだが、彼女は昨年9月のショーで新しいトーンを見事に打ち出した。そしてついに2月末、ミラノで2026-27年秋冬コレクションが発表されてからわずか数日後に彼女のデビューコレクションが発売されたが、この日を心待ちにしていたファンは多いはずだ。

メゾンのクラフツマンシップを前面に押し出した方向性について、「ボッテガ・ヴェネタのクリエイションは着る人のためのものであり、それゆえにありとあらゆるディテールへの配慮が求められると思っています」とトロッターは話す。「メゾンの専門技術を駆使し、しっかりとしたフォルムと柔らかな印象を確実に結びつけるために、すべての内部構造に技を吹き込もうとしました」

このフォルムと柔らかさの融合は特にテーラリングで際立っており、トロッターは「丸みを帯びた構造」がコレクションの格だと考えているという。彼女はシグネチャーのイントレチャートを大胆に再構築し、アクセサリー以外でも追求しているが、これについては「今後実験するための指針となる」と説明する。このイントレチャートを用いた例として、真っ白なセットアップやチョコレートブラウンのジャケットなどが挙げられる。

前任者たちが手がけた豊富なアクセサリーをベースに、トロッターはかなり実用的なバッグのラインナップを提案している。「ローレン」、「ノット」、「カバ」、「ヴェネタ」の進化について、「ボッテガ・ヴェネタでの初コレクションということで、私のデザイナーとしての“手”と、メゾンの“伝統”の対話を始めたいと思いました」とトロッター。「構造によって柔らかさを演出し、プロポーションによってモダンさを表現するのです」

目玉となる「ヴェネタ」は、2002年に発表された同名のアーカイブスタイルからヒントを得たものだが、そのオリジナルは1970年代に共同創業者のレンツォ・ゼンジャロが考案したバッグに遡ることができる。繊細なレザーは職人の手によって編み込まれ、オリジナルと同じラムスキンを裏地につけた完璧なスラウチスタイルの「ヴェネタ」は、2月上旬に4サイズ展開でリリースされた。

一方、トロッターが手がけるフットウェアは、クラシックなものから主張のあるものまで、幅広いデザインが揃う。「柔らかさと遊び心のある、よりリラックスした雰囲気とアティチュードを表現しようとしました」と話す彼女によるラインナップには、洗練されたローファーやスニーカー、すっきりとしたミュールもあれば、どこか近未来的なスキューバブーツや透明なヒール、ふんわりとした質感のパンプスもあった。

2026年春夏がトロッターの序章だったとすれば、これから続く章に期待できることは間違いない。新旧を問わず、ボッテガ・ヴェネタの顧客には投資すべきアイテムがたくさんある。トロッターはこう語る。「ボッテガ・ヴェネタは、自信に満ちた男女のためのブランドです。それは触れてこそわかるラグジュアリーであり、フィーリングそのもの。衣服を身に纏う方法、世界を移動する方法を提示してくれます。このブランドには、形式にとらわれないスタイリングを可能にする、優れたフィットとプロポーションがあるのです」

Text: Alice Cary Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.CO.UK

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