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タワマン地下駐輪場で「危ないですよ」後を絶たない“自転車マナー違反”に「まったく効果がありません」

  • 2026.3.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わってきた、マンション管理士のライターS.Kです。

マンションの敷地内で自転車に乗ったまま移動する人を見て、危険だと感じた経験はありませんか。歩行者と接触する恐れがあるため大変危険ですが、注意しても無視されるケースが後を絶ちません。

今回は私がフロント担当時代に見た大規模マンションの実態と、現在住むタワーマンションでの体験を交えてお伝えします。

広大な地下駐輪場で起きている危険な日常

私が現在住んでいるタワーマンションでは、広大な地下駐輪場内を自転車に乗ったまま走行する一部の居住者を見かけます。駐輪場内は車の出入りや柱による死角が多く、小さな子どもも歩いているため非常に危険です。

中には子どもを乗せたまま走行する居住者もおり「自分も子どもを守る立場でありながら危険性がわからないのか」と、辟易することが少なくありません。すれ違いざまに「危ないですよ」と声をかけても素直に降りる人は稀です。

ほとんどの人は完全に無視して、そのまま走り去ってしまうのが実情です。管理組合も問題視して、壁に走行禁止の貼り紙をしていますが、残念ながらまったく効果がありません。

フロント時代に目撃した共用廊下の無断走行

実はこうした問題はタワーマンションに限らず、大規模マンションでも発生しています。私が管理会社のフロント担当をしていた時代にも、エントランスから自室までの長い共用廊下を、自転車を漕いで移動する居住者を見たことがありました。

明らかなマナー違反であり、いつ事故が起きてもおかしくない危険な状態です。しかし当時は管理組合の会議で取り上げられることもなく、他の居住者からクレームが入ることもありませんでした。

常識的に考えて共用部は歩く場所ですが、明確なルールがない限り問題が表面化しにくい側面を持っています。

ルールなき注意喚起の限界とトラブルの火種

マンションの規約に自転車の乗車禁止と明確な記載がない場合、管理会社は「危ないから降りてくださいね」というお願いベースの注意喚起しかできません。

ルール違反ではないと開き直られてしまうと、それ以上強く踏み込むのが難しいのが現実です。だからといって、危険を感じた居住者同士が直接注意するのは無用なトラブルを生むため絶対に避けてください。

このようなケースでは、組織として対応する体制を整える必要があります。理事会や管理会社を巻き込み、ルールを明確化することが根本的な解決策となるのです。

使用細則のアップデートによる平和的な解決策

マンションの憲法と呼ばれる管理規約の変更は、区分所有者(組合員)および議決権の各4分の3以上の賛成が必要となる特別決議であり、ハードルが高いです。しかし、日々のルールを定めた使用細則の新設であれば、委任状や議決権行使書による参加も含めた、総会出席者の議決権の過半数で通る普通決議で承認されるのが一般的といえます。

「駐輪場や共用廊下での乗車禁止」を使用細則にハッキリと明記し、悪質な違反者への対応ルールを整えれば、管理員などのスタッフも強い態度で警告できるようになるはずです。現在の規約内容によっては細則の変更にも特別決議が必要なケースがあるため、まずは管理会社へ実務的な確認を取ってみてください。

感情的な対立を避けつつ、ルールという制度的な抑止力で安全な住環境を守っていきましょう。



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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