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タワマン高層階で「急にめまいが…過労?風邪?」突然、営業マンを襲った謎の症状…判明した“異変の正体”

  • 2026.3.25
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社し、現場経験を積んできた宅地建物取引士のライターT.Sです。

タワーマンションといえば「地震に強くて揺れない」と思い込んでいる方は多いのではないでしょうか。しかし建物の構造によって、揺れ方はまったく異なります。

今回は、私が新卒の営業担当として現場を走り回っていた頃の体験から、タワーマンション特有の揺れの真実を解説します。

高層階で突然襲ってきた謎のめまい

それは、完成したばかりのタワーマンションの高層階で、お客様の案内を待っていた時のことです。突然視界がぐわんぐわんと回り出し、私はめまいに襲われました。急に風邪でも引いたのか、最近忙しかったため過労で倒れるのではないかと、本気で焦ったのを覚えています。

しかし、後になって同僚から話を聞き、地震の揺れだったと知りました。疲れや風邪の症状ではなく、高層階特有のゆっくりとした揺れが引き起こす、いわゆる「地震酔い」だったのです。

耐震構造と地震のエネルギー

タワーマンションはすべて免震構造で揺れないと、認識している人は少なくないかもしれません。しかし当時のその物件は、建物の強度で地震に耐える「耐震構造」を採用していました。

耐震構造は地震のエネルギーがそのまま建物に伝わるため、高層階になるほどゆっくりと大きく揺れ続ける性質を持っています。免震構造のように揺れを根本から低減する装置がないため、遠くの地震でも大きく共振してしまうのです。乗り物酔いしやすい方などは、マンション購入時に、このような構造の違いにも注目したほうが良いかもしれません。

現在の住まいで感じるタワマンの真実

ちなみに私が現在住んでいるのは、ダンパー等で揺れを吸収する制震構造のタワーマンションです。それでも地震が発生した際は、部屋全体がミシミシと軋む音をさせながらゆっくり動く感覚があります。

タワーマンションを含むすべての建物において、無音でまったく揺れない魔法のような構造は存在しません。風の影響や地震の揺れを適度に逃がす設計にして、建物全体の倒壊を防ぐためです。この事実を知らないまま購入すると、入居後に大きなギャップを感じるかもしれません。

構造の違いを理解し家具の固定を徹底する

最新の設備はパンフレットでわかっても、実際の揺れ方や建物の音の響きは、たまたま内見時に地震が起きない限り確認できません。タワーマンションを検討する際は、重要事項説明書などでどの構造が採用されているかを必ず確認してください。耐震や制震や免震といった構造ごとの特性を理解し、大地震が起きた際の揺れ幅を想定しておくことが大切です。

そしてタワーマンションに限らずあらゆる住宅において、地震などの大きな揺れによる家具の転倒リスクは常につきまといます。万が一に備えて家具の固定などを徹底することが、安全で後悔のない暮らしを送るための極意といえるでしょう。



ライター:T.S(宅地建物取引士・防災士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして、業界の不都合な真実や消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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