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「タワマン高層階なのに…」同じ1億円で購入した20階と4階→数年後の売却で、40代男性が思い知った"明暗"

  • 2026.3.22
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社で10年以上の現場経験を持つ、宅地建物取引士のライターT.Sです。

タワーマンションの購入を検討される際、上層階からの素晴らしい眺望を期待される方は多いのではないでしょうか。遠くまで見渡せる開けた景色こそが、タワーマンションの醍醐味だと考える方は少なくありません。

今回は私が営業の現場で実際に担当した、同じ約1億円の予算で全く異なる選択をした二人のエピソードをご紹介いたします。限られた予算をどこに配分するかで、将来の資産価値がどのように変わるのかを詳しくお伝えしましょう。

予算1億円で分かれた二つの選択

Aさん(40代男性)は、タワーマンションならではの開放的な眺望を特に重視していました。予算1億円の範囲内で、20階の北向き標準住戸(2LDK・65㎡)を購入し、念願の高層階の部屋を手に入れて大変満足されていました。

一方、同じ約1億円の予算を持っていたBさんは、あえて4階の南向き住戸(3LDK・85㎡)を選びました。実はこの物件には、標準仕様よりもワンランク上の設備を入れたプレミアムタイプが存在していたわけです。

高層階のプレミアムタイプは予算をオーバーしてしまうため、Bさんは階数へのこだわりを捨てました。予算を室内の広さと、大理石キッチンなどの高いグレードへ優先して配分したといえます。

数年後の売却で明らかになった明暗

数年が経過したのち、お二人はそれぞれの事情で部屋を中古市場へ売りに出すことになりました。そこで、リセール(売却)市場におけるシビアな評価の明暗がくっきりと分かれた形となります。Aさんが所有する20階の北向き住戸は、決して条件の悪い部屋ではありません。

しかし1億円を出せる実需のファミリー層からは「少し手狭だ」と判断されやすく、売却までにかなりの時間がかかりました。それに対してBさんの所有する4階のプレミアム住戸は、売りに出してすぐに高値で買い手が付いたのです。

このタワーマンションにおいて、85㎡を超える大型の南向き住戸はもともとの供給数が少なく希少性が高かったためです。ファミリー層のニーズに合致し、同じ1億円という予算で購入したにもかかわらず、売却時の評価において大きな差がつく結果となりました。

限られた予算で後悔しない物件選びを

タワーマンションの資産価値は階数の高さだけにとらわれず、その物件内における面積帯や仕様の希少性といった、多角的な需給バランスで決まります。

とはいえ、家はあくまで自分たちが日々の生活を営む場所です。高層階ならではの眺望やステータスは特有の素晴らしい価値であり、広さや設備よりも景色を優先することが正解になる方も当然いらっしゃるはずです。

窓からの眺望を取るか、日々の居住空間の広さや質を取るか、ご自身のライフスタイルに合わせて優先順位を明確にすることをおすすめします。客観的な資産価値を見据えつつ、自分たちが心から満足できる暮らしを追求することが、後悔しない選択につながるでしょう。



ライター:T.S(宅地建物取引士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして、業界の不都合な真実や消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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