1. トップ
  2. 30代で経験した不幸でPTSDとパニック障害に【YouTuber・しっぽじかんさん】|生理痛、子宮腺筋症、卵巣嚢胞からの子宮卵巣の全摘出について

30代で経験した不幸でPTSDとパニック障害に【YouTuber・しっぽじかんさん】|生理痛、子宮腺筋症、卵巣嚢胞からの子宮卵巣の全摘出について

  • 2026.2.22

30代で経験した不幸でPTSDとパニック障害に【YouTuber・しっぽじかんさん】|生理痛、子宮腺筋症、卵巣嚢胞からの子宮卵巣の全摘出について

50代、主婦、元CA、保護犬含む6匹とともに暮らす人気YouTuberの「しっぽじかん」さん。50代ならではの美容悩みあるあるや、プチプラコスメを使ったメイク法などを、ふざけた動画(笑)と、巧みな話術で発信しています。第三回では、過去の辛い経験により発症したPTSDとパニック障害などのメンタルの病気のほか、48歳で子宮と卵巣を全摘出した理由についても伺います。

死産を経験し、メンタルヘルスを崩しました

――しっぽじかんさんは、YouTubeでご自身の辛い過去についても赤裸々に語られています。まずは、30代でPTSDとパニック障害を発症したお話から聞かせてください。

28歳で長女を産んだ2年後に、長男を妊娠しました。妊娠生活は大きなトラブルもなく順調だったのですが、妊娠8ヶ月ごろの検診で、赤ちゃんの脳と脊髄に重い障害があることがわかったんです。生まれてきても長く生きることはできないと。8ヶ月なので、その時点ではもう中絶はできません。死産ということで、息子を産みました。

――それは、本当に辛い経験でしたね……。

抱えきれないほどの大きな悲しみで、躁鬱、パニック障害、医原性PTSDを煩いました。特に辛かったのがフラッシュバックや侵入症状ですね。過去のことが今目の前で起こっているように蘇って、再体験してしまうんです。当時は食事もまともに取れない日が続き、ガリガリに痩せ細っていました。

――幼い娘さんの育児もあるし、大変でしたね。

娘の世話は実家の母親に来てもらって、手伝ってもらいました。あと、子供の保護者会などの集まりは夫がすべて行ってくれました。それは私がパニック障害で外に出られなかったから。たまに奮起して「今日はイオンに行くぞ」と車を出すのですが、途中で泣きじゃくっちゃってたどり着くことができない。大泣きながらUターンして帰宅したことも何度もありました。

――そんな経験をされているから、しっぽじかんさんが動画で語るお話にはリアリティがあるのかもしれません。きれいごとだけじゃない。

「私たち人間は自分で選んで人生を進めているように思っているけれど、実は選択できることなんて数少ない」という発言も実体験から来ています。願っても叶わないことはあるし、非力な私たちができることなんて限られているんです。

――辛い経験をして、人生観は変わりましたか?

変わりましたね。「今を楽しまなきゃ」という思いが人一倍強いのも、辛い経験をしたからこそだと思います。大抵のことなんてどうでもいいんです。心ないコメントが届いたりもしますが、あの頃私が味わった地獄に比べたら、正直なんてことないんですよね。
普通の人が気にするようなことを私が平気でできているのは、そんな過去の経験のおかげかもしれません。

48歳で子宮と卵巣を全摘出→YouTubeでも告白

――48歳で子宮と卵巣を全摘出したということも、YouTubeでお話しされています。

もともと私はすごく生理痛が重くて、量も多かったんです。どのくらい多いかというと、夜用のオムツみたいな大きなナプキンが2時間も持たず真っ赤に染まるぐらい。これはさすがにおかしいね、と夫も心配して、36歳のころに病院に行きました。そこでまず告げられたのが子宮腺筋症という病気。幸いにも処方された薬が自分に合ったこともあり、しばらくは薬の内服だけでやり過ごすことができていました。生理痛もずいぶん楽になっていました。

――子宮と卵巣をとる手術をした経緯は?

48歳の時に卵巣に嚢胞が見つかりました。放っておいてもいい場合もあるんですが、嚢胞が大きくなると破裂したり緊急受診が必要になる場合もあると聞いて。それ以外にも、私は昔から女性ホルモンの値が高くて、そのせいかメンタルの浮き沈みも激しかったんです。イライラしたり悲しくなったり。そういったいろいろな症状があった上で、お医者様と相談して子宮と卵巣を取ることに決めました。

――取ったことでどのような変化がありましたか?

長年悩まされていた生理痛もなくなり、身も心も解放された気分でしたね。気分の浮き沈みも減ったし、私の場合は取ってよかったと思っています。全摘出をしたあとに、女性ホルモンであるエストロゲンを補充する人もいるのですが、私は数ヶ月試してみて合わない気がしたのでやめちゃいました。更年期症状があまりないのもそのおかげなのかな、と思っています。

――娘さんから見て、お母さんは変わりましたか?(※娘さんも取材日にマネージャーとして同行してくださいました)

(娘さん)変わりましたね。母も言っていましたが、感情の起伏がなだらかになったと思います。それまでは、家族に当たることこそないものの、明らかにイライラしたり、落ち込んだりしている日があって。妹と一緒に遠くから見て「今日は怖いから近寄らないほうがいいね」などと言ったりしていました。そのころに比べると、今はすごく穏やかになったと思います。

美容もなるべくシンプルに完結したい

――しっぽじかんさんと言えば、50代の等身大の美容動画も人気があります。

ありがとうございます。私はズボラではないのですが、スキンケアやメイクをできるだけ簡単に済ませたい主義。だからスキンケアも普段使いはオールインワン1本、お風呂でもシャンプーとリンスが一体になったオールインワンタイプを使っています。あとは化粧水や美容液もキャップを回すのがめんどくさいので、できるだけポンプタイプがいい。とにかく、効率よくスピーディに済ませることを大事にしています。ちなみに、究極にめんどくさい日は、オートディスペンサーのハンドソープで顔を洗って、はい終了、ということも(笑)。

――今日みたいな撮影がある日のメイクはいかがですか?

今日はがっつり時間をかけてきましたよ! 前日のスキンケアもいつものオールインワンではなく、美容液からクリームまで使って入念に。
要はメリハリですよね。メイク動画でも、「こうでなきゃダメ」と断定しないようにしています。ドラッグストアで買えるコスメを使うこともあれば、百貨店コスメを使うこともあるし、その両方を組み合わせることもあります。手を抜いてもいいんだよ、と言いながら、きちんとするときはする。そういった幅や余裕があるのが50代のリアルな美容なんじゃないかなと思っています。

――昨今は、美容医療も一般的なものとなってきました。しっぽじかんさんは美容医療についてどうお考えですか?

私はその領域には興味がありませんし、手を出さないつもりです。私は「おばさんの楽しさ、おばさんの気負いのなさ」を伝えたいのであって、若く見せたいわけじゃないので。あ、でも、シミ取りなんかは機会あればするかもしれません。
と言いつつ、あるとき急に輪郭がピーンとなったリフトアップ肌でYouTubeに登場するかもしれません(笑)。その時は「あ、やったなコイツ」と笑ってあげてください。

【しっぽじかんさんのターニングポイント➂】
過去の辛い経験から「私たち人間は自分で選んで人生を進めているように思っているけれど、実は選択できることなんて数少ない」ということを身をもって感じました。だからこそ、「今を楽しまなきゃ」という思いが人一倍強いのかもしれません。

【PROFILE】

しっぽじかん

1974年生まれ。東京都出身。大学卒業後、日系航空会社の国際線客室乗務員を経て、25歳で結婚。28歳で長女、31歳で次女を出産。インスタグラムやYouTubeでは、客室乗務員に扮したクスッと笑える動画や、メイク動画、保護犬を含む6匹との日常を発信。「ふざけたおばさん」のリアルを発信することで、多くの同世代や若い女性を勇気づけ支持を得ている。

【Instagram】 https://www.instagram.com/sippojikan/
【YouTube】 https://www.youtube.com/@しっぽじかん

撮影/佐山裕子(主婦の友社) 取材・文/皆川知子

元記事で読む
の記事をもっとみる