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がん罹患を告白したら「かまってちゃん」とディスられた…。がん患者になって言われて嫌だったことと嬉しかったこと【著者インタビュー】

  • 2026.2.21
©御前モカ(秋田書店)2024
©御前モカ(秋田書店)2024

【漫画】本編を読む

主人公・秋山紅葉(もみじ)ががんの宣告を受けるところから始まる漫画『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)。キャビンアテンダントの仕事ぶりを描いた「CREWでございます!」シリーズで知られる漫画家・御前モカさんが、自身の闘病体験をもとに描いた作品だ。闘病体験を描くと同時に、主人公が“限りある人生だからこそ”とよりよく生きることを模索していく姿も描かれている。紅葉がこれまでの自分を見つめ直す姿は、限りがある人生だからこそ人は輝いているのだということを私たちに教えてくれる。御前モカさんにインタビューし、自身のがんとの向き合い方からご家族・ご友人など周囲の人の変化まで、さまざまなお話を伺った。

――紅葉ががんになったことを友達に話したら、SNSに「かまってちゃんカナ…!?」と投稿されたというエピソードは衝撃的でした。これは御前さんが体験されたことなんでしょうか?

御前モカさん(以下、御前):このままではないですが、似たようなことがございました。私のがんが少し特殊で、その方の周りにいらっしゃったがん患者の方とはいろいろ違うということから「構ってほしくて嘘を言っているんじゃないか」と言われたことがございました。ほかにも標準治療以外の民間療法に基づいたアドバイスをたくさんくださって、取り入れなかったら恐ろしいことを言われたり…。医師をはじめとした医療従事者の方々がSNSを通じて「標準治療が一番の治療である」ということを流してくださっておりましたから、私としては民間療法のアドバイスについては聞き入れることはできない、とお伝えすることがございました。

――ほかにもがんを伝えた際に嫌な気持ちになったことはありますか?

御前:私自身はそこまで気にしないのですが、がん患者のお友達からよく聞くのは「あの人も同じがんだったけど亡くなった」と言われることが嫌だったということですね。実際の知人だったり、映画のお話だったりで。

――そんなことを言う人がいるんですか…?

御前:結構伺います。おそらく相手の方も悪気があるわけではなくて。「がんになった」と言われた側もかなりショックを受けているので、「何か言わなくては」と焦ってしまい、共通点といいますか、思いついたことを口にしてしまったという感じなのではと思います。友人からでも家族からでも「がんになった」と告げられることは大変強くストレスがかかる出来事ですから。

――では逆に、御前さんは、がんであることを伝えた時なんと言われたら嬉しいですか?

御前:実際嬉しかった言葉はもうそのまま「何を言ったらいいのかわからない」でした。「いいことを言いたいけどなんて言ったらいいかわからない」という率直な気持ちを表現してくれたことが嬉しかったです。

――なるほど。いいことを言おうとしなくていいんですね。

御前:相手が大切な人であればあるほど、励ましたいですとか、自分の言葉で少しでも楽になってほしいと願うと思うのです。ですが「こちらのことを思ってただ一緒に悲しんでくれているのだな」ということが伝わるだけで、私はありがたかったです。

取材・文=原智香

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