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和田秀樹さんが語る【女80歳の壁】とは?「いま一緒にいて楽しいと思えない夫が70代、80代になって楽しくなることはない」

  • 2026.2.19

和田秀樹さんが語る【女80歳の壁】とは?「いま一緒にいて楽しいと思えない夫が70代、80代になって楽しくなることはない」

女性の「80歳の壁」は分厚いといいます。夫の世話・介護などからくるストレス、家族を亡くした寂しさ、さらに自身の健康問題……。その壁を乗り超え、その先の高齢期を楽しみ尽くすために、今から何ができる? 和田秀樹さんの話題の書籍『女80歳の壁』(幻冬舎刊)から、一部抜粋してお届けします。第1回は、「第2の人生」のススメ。

人生は 私がヒロインの ドラマです

女性が90年生きる時代になりました。日本人の平均寿命が50歳を超えたのは1947年(昭和22)のことです。いまでは“世界一の長寿国”として知られる日本は、わずか75年ほど前は50歳まで生きられない“短命国”だったのです。

ちなみに1890年(明治23)に、オーストラリアでは平均寿命が世界で初めて50歳を超えましたが、当時の日本の平均寿命は40歳そこそこです。いまの2分の1しか生きられなかったわけです。

“人生”とひとくくりに言いますが、「どう生きるか」は、この100年間で大きく変わったと言えるでしょう。

そこで提案したいのが「第1の人生」「第2の人生」と分けて考えることです。

例えば、「第1の人生」は、子育てをしたり、会社で働いたりして、社会に責任を果たしていく。「第2の人生」は、自分のために生きる。

このように分けて考えると、第2の人生では、いろいろな可能性が広がっていくと思うのです。

第2の人生が始まったとします。このとき「第2の人生を夫と楽しく過ごしたい」と思うなら、とても素敵ですよね。でも「ああ、これからも一緒にいるのか」とため息が出るようなら、離れたほうがいいのかもしれません。

残念ですが、いま楽しくない関係が、あるいは、いま楽しいと思えない夫が、70代、80代になって急に楽しくなるとは思えないからです。突如、話題が豊富になっておもしろくなったり、人が変わったように優しくなったりする可能性は、極めて低いでしょう。おそらく「いまより悪くなる」ことがほとんどです。

もしもあなたが、いま、我慢をしているのだとすれば、その我慢の度合いは、ますます大きくなっていくわけです。

子育てを 終えて新たな 幕が開(あ)く

第2の人生は、いつ始めたらいいのでしょうか?

もちろん、決まりはありません。また「2部制」でなくても構いません。3部制でも4部制でも、何回、新たな人生を始めてもいいと思います。

女優さんが、いろいろな役を演じるように、あなたが主役になって、いくつものドラマをつくってみる。そんなふうに生きられたら、楽しいと思いませんか?

子供がいる人は、やはり子育ての責任があるでしょうから、我が子が成人したら、というのもいいかもしれませんね。専業主婦の人なら、夫の定年を機に新章スタート、なんていうのもありだと思います。ご自身の定年と共に、というのもすがすがしいですね。

区切りは、どんなことでもいいと思います。

私の人生、これでいいの? と一旦立ち止まって考えられるのが“人生2部制”のおもしろさだと、私は思っています。

仮に、あなたが結婚していたとしても「この人とは不思議と話が合う」とか「一緒にいて楽しい」と思う人が現れたなら、そちらに乗り換える。そんな選択肢ができたら、人生はますます楽しくなると思いませんか?

「無責任だ」などと思う必要はありません。なぜなら、これまでの人生でしっかりと役目を果たしてきたわけですから。それをやり終えて新章をスタートさせるのだから、まったく問題ないのです。中学校を卒業して高校に入学する、そんな気持ちでいればいいと思います。

※この記事は『女80歳の壁』和田秀樹著(幻冬舎刊)の内容をウェブ記事用に再編集したものです。

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