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妊娠=戦力外?妊娠報告が招いた最悪の結末「子供を作る時期を考えろ」と追い詰められて退職させられた話【作者に聞く】

  • 2026.2.12
妊娠による体調不良で早退・欠勤するスタッフに、鬼ヶ島店長の理不尽な嫌味が止まらない。 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
妊娠による体調不良で早退・欠勤するスタッフに、鬼ヶ島店長の理不尽な嫌味が止まらない。 ゆき蔵(@yuki_zo_08)

アパレル業界に約10年身を置いた経験をもとに、「女社会の知られざる闇。」を描き続けている漫画家・ゆき蔵さん(@yuki_zo_08)。身バレ防止のフェイクは入れているものの、エピソードはすべて実話ベースだ。時代錯誤のパワハラ上司や、現場を疲弊させる人間関係を描いた作品の中から、今回は先輩社員が妊娠を報告したことで退職に追い込まれていくまでの出来事を紹介する。

ストックルームで明かされた妊娠

女社会の知られざる闇。P114 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P114 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P115 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P115 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P116 ゆき蔵(@yuki_zo_08)
女社会の知られざる闇。P116 ゆき蔵(@yuki_zo_08)

ゆき蔵さんが先輩社員・優さんの異変に気付いたのは10月下旬のことだった。店舗裏のストックルームへ駆け込む姿を見かけ、心配して後を追うと、こっそりお菓子を口にしている優さんと鉢合わせる。戸惑うゆき蔵さんに、優さんは妊娠したことを打ち明けた。空腹になると気持ち悪くなる“食べづわり”の症状が出ていたのだという。

祝福の裏で聞かされた上司の反応は「仕事どうすんの?」

「おめでとうございます」と祝福すると、優さんはスタッフには安定期に入ってから伝えるつもりだと話し、店長にはすでに報告済みだと明かした。言いにくそうにするゆき蔵さんを見て、優さんのほうから口を開く。「祝福してもらえるなんて思ってなかったけど…店長らしいよね。『仕事どうすんの?』って、たったそれだけだった」。暗い表情でそう語る。鬼ヶ島店長と呼ばれるその上司は、他店舗でも有名なパワハラ気質で、社内上層部も事情があって黙認している存在だった。

「仕事は続ける」その言葉とは裏腹に

「でも仕事は好きだし、産休を取って続けるよー!」と、優さんは気丈にふるまう。しかし、その言葉とは裏腹に、事態は次第に悪い方向へ進んでいく。妊娠をきっかけに、職場の空気は静かに変わり始めていた。

祝福と同時に湧いた不安

この出来事について、ゆき蔵さんは「最初に出てきたのは、もちろん『おめでとう』という気持ちでした」と振り返る。一方で、その直後に優さんの身を案じる不安が押し寄せたという。「店長の反応は、想像どおり冷たいものでしたから」。

優さんは店舗で二番手の立場にあり、店長の右腕とも言える存在だった。性格は優しく、仕事にも真面目で、誰よりもひたむきに取り組む人だったとゆき蔵さんは語る。だからこそ、この先に待つ展開が、なおさら胸に重くのしかかった。

つわりは悪化し、言葉で追い詰められ

やがて、優さんのつわりは“吐きつわり”へと変わり、体調不良で休む日が増えていく。その状況を、鬼ヶ島店長が理解を示すことはなかった。むしろ、優さんに向けて信じられない言葉を投げかける。詳しい内容を思い出すたび、ゆき蔵さんは「心が砕ける思いだった」と語る。

妊娠を理由に仕事を奪われない社会へ

女性が結婚や妊娠を理由に仕事を諦めることなく、キャリアを積み重ねていくためには、会社側の理解とフォローが欠かせない。一昔前は、妊娠した社員を公然と非難する職場も多かった。現代では表立って言われることは減ったものの、同じ空気が残る会社はいまも存在している。

アパレル業界の裏側を描き続けて

ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」では、「女社会の知られざる闇。」をはじめ、実体験をもとにしたエピソードが数多く描かれている。華やかなイメージの裏で起こる出来事を知ることができるとあって、多くの読者から支持を集めている。

取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)

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